欠席裁判(1) | サクサクいこうよ!

欠席裁判(1)

「エスカレーターに乗っても歩きなさい。自分を機械に任せたら終わりです」
上岡龍太郎(1942-, 元タレント)

みなさんこんばんは。
今回は、かねてから理不尽に感じていた風潮について、一石を投じてみます。

$サクサクいこうよ!

このようなキャンペーンが、以前私鉄の最速達列車の通過運転にイチャモンをつけた自治体の一部住民(注1)の手によって行われているのを見つけました。「町の人の声」と称して、さまざまな(とは言えないのですが、理由は後述)意見が並べられていますが、どれも一方的な言い分です。
これらのエゴをいちいち目を通すのも憤りを感じますが、分析してみたところ、次の四つの考えに集約されることがわかりました。
「高齢者や障碍者(特に左手の不自由な人)、子供連れ客にとって危険である」
「片側を開けることによって輸送力が減ってしまう」
「急ぐのであれば階段を使うべきである」
「機器の寿命を縮めてしまう」
そこで以下では、これらの主張に対し、それぞれ反駁を試みます。

まず、一番目の高齢者等にとって危険だという主張ですが、そもそもそういう輩がおとなしく端に寄ろうとしないから危険を感じるのではないのでしょうか。そもそも異なる速さを有する交通が混在する場合、遅い者が早い者に先を譲ることこそ当然のマナーなのではないのでしょうか。さればこそ、急勾配を有する幹線道路には登坂車線(注2)が設けられ、普通列車は途中駅で優等列車を先に通すべく待避するのです。また正常に流れのある交通路で停止する行為(路上駐車や路上出店など)は、場合によっては罪に問われます(注3)。それなのに、エスカレーター似合ってはこの逆の論理を押し付けるのは、まったく馬鹿げてます。
また、左手で手すりを持つことができないというような場合も、左や後ろを向けば右手で左側を持つことができますし、横向きなら幅も節約できます。子供連れの場合も、横並びにならずに(注4)子供を前に立たせれば、保護者の目が確実に届きますので、むしろより安全です。

長くなりそうなので、続きは後日に繰り越します。
それではみなさん、おやすみなさい。


(注1) この手の輩を、俗に「プロ市民」と言います。
(注2) 道路構造令 第21条
(注3) 道路交通法 第45条など
(注4) エスカレーターに限らず、極端に混雑する場合を除くあらゆる場合において、横並びでの通行は向かいから来る人や後ろから急ぐ人の通行を妨げる、マナー違反行為と考えられます。