6/25(火)、我孫子にあるアビスタで10:30から
「添加物はなぜ怖い?-原材料表示のしくみと食品添加物の問題の先にあるもの」勉強会に参加しました。
生協の中で最も食の安全にストイックな“生活クラブ”主催のイベントです♪
添加物・化学調味料・保存料・遺伝子組み換え品未使用、減農薬、脱原発、国内自給率UP!!がモットーの生協です。
私は今春から生活クラブ柏ブロックの運営スタッフとして各種イベントのサポート活動を行っています。
ではでは、ショッキングな添加物事情のお話、はじまりはじまりぃ~!!
現在、日本では約8000種類もの食品添加物が存在しているようです。
そのあまりの数の多さにビックリ。
さらには年々その数は増えているというのですからさらにビックリです。
実際に、一般に売られている肉団子とミカン缶、食パンと生活クラブのものと原材料表示の見比べと食べ比べも行いました。
まずは肉団子。
もう見た目から違いますね。左が一般品、右が生活クラブのものです。
どちらも黒酢あんですが、左側のあんには「カラメル色素」が使われているため見た目は濃く見えています。
ですが、この「カラメル色素」のカラメルも砂糖を焦がして作ったものではなく、化学調味料を混ぜ合わせてこの色と風味を出しているという事実。。
また、肉団子なのに、原材料に「粉末状大豆たん白」と「粒状大豆たん白」が使われているのは“かさまし”のためです。ご存知でしたか?
粉末状だけでは食感が柔らかすぎるので、肉っぽい粒つぶ感を出すために粒状も使っています。
もうこの時点でだまされている感いっぱいですが、まだあります!
左の原材料表示には、やたらと○○エキスが書いてあるのですが、なぜそんなに色んな種類のエキスが必要かというと、原材料自体に旨みがないからです。
まぁ、なんていったって乾燥大豆が混じっているわけですからね。それを肉っぽいお味に仕上げるためにはエキスの力が必要なわけです。
それでも旨みが足りないので、手っ取り早く舌に旨みを感じさせる「調味料(アミノ酸等)」も添加。
ここでいうアミノ酸とはもちろん化学調味料です。
しかも、何種類使っていてもこの表示だけで済んでしまいます!!
お次はミカン缶。
こちらも左が一般品。右が生活クラブのみかん缶
。
一番目に付くのは内果皮のむけ具合。
左は希塩酸を使っているので酸性が強くきれいに皮がむけますが、生活クラブのものは希塩酸ではなく“クエン酸(果物由来)”を使っているのでむけ方が甘いです。とはいえ、食べたときの食感にそんなに違いは感じませんでした。
ミカンが浸かっているシロップの色も違いますね。
生活クラブのものは“みかん果汁”ですので、缶まるごとシロップもすべて使い切ることができます。そして味も自然でまろやかです。
それに比べ、左のミカン缶のお味は甘みがきつく感じられます。その理由の一つとして、シロップに“ぶどう糖果糖液糖”が使われていることがあげられます。
一般品の原材料表示には、みかん(国産)、砂糖・ぶどう糖果糖液糖、酸味料とあります。
そこには、製造過程で使われている希塩酸やそれを中和するための強アルカリソーダ、また“ぶどう糖果糖液糖”の原材料であるトウモロコシ(遺伝子組み換えのものである可能性大)の表示はありません。
それらを表示する義務はないからです。
ちなみに、遺伝子組み換えのものであるかどうかの表示義務があるのは、豆腐と納豆だけのようです。
最後に食パン。
こちらは左が生活クラブ。右が一般品です。
まず封を開けたときに香ってくる匂いから違いました。
右側はアルコール臭がきつくて胸焼けを感じるほどです。パンの香りではないですね。
賞味期限の長さ、いつまでもしっとりフワフワ、カビが生えづらい右側のパン。
どう考えても不自然です。
その不自然さのわけは原材料表示の多さと名前に如実に表れています。
原材料表示のワナ&カラクリは、一括表示ができる、原材料の原材料は表示しない、製造過程で使ったものは表示しない、言葉を変えて表示できる、などなど多岐にわたっています。
そんなこといったら、買うものがない!何を買っていいか分からない!!
と困る方もいらっしゃるでしょう。
そんな方のために講師である板谷先生がこんなアドバイスをくださいました。
「原材料表示を見て、お家にある調味料以外のものが書いてあったら買わない」
なんとシンプルな判断基準。非常に分かりやすいですね。
また、こういった食品が多く出回っているのには私たち消費者の意識・ニーズにも原因があり、被害者でもあり加害者でもあるのだともおっしゃっていました。
私もまったくその通りだと思います。
なんでもそうですが、一番問題なのは“無関心”です。
私たちが食に関心を抱き、知識を深め、よりよい在り方、望むべき未来を探ったとき、おのずと選択するもの・すべきことは見えてくるはずです。
それが生活クラブの消費材(商品)であり、取り組みなのだと思います。
日本のTPP参加が現実味を帯びてきている今、食の安全はさらに脅かされています。
生活クラブや大地を守る会、マクロビやオーガニック、自然派ショップなどなど食に対して真摯に取り組んでいる団体やサービスの会員または消費者であることを選んだ皆さんの選択は非常に賢く尊く価値あるものであると共に、そういった団体の取り組みを、食材&安全な食を提供してくださる生産者を支えるパワーであるということを改めて痛感しております。
そして、まだそういったことを知らない方、知ってはいてもどうしていいか分からない方にそのパワーの輪が広がることを願って止みません。
この記事をお読みになった方はそのパワーをお持ちです。ぜひそのパワーを周囲の方に広げてください。特に今年は日本の食を守るための頑張りどころだと私は思っています。