ほみりんのブログ

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〜ボングン side〜


「おはよう、ボングン。」

朝一でいつも淹れてくれるお手製コーヒーと共に。いつもと同じトーンで同じテンションで僕に向けられたチャンミンからの挨拶のはずなのに。

「おはよう…」

「ん?どうかした?」

「いや、なんでもないよ。足の怪我の方は大丈夫?」

「うん、心配してくれてありがとう。」

チャンミンから感じるものが違うのは何故なのか。肌がすべすべなのはいつも通り。笑顔なのもいつも通り。だけどなんとも言えない色気と、甘い香りがする気がする。

「…ボングナ?」

「あ、ごめんごめん。大丈夫そうなら良かったよ。…ジュンもきっと反省してるよ。」

「そうだね…」

ジュンは謹慎処分を受けていた。本当ならクビになってもおかしくなかったけど、そうはしないで欲しいと言ったチャンミンの温情措置で今は自宅待機、処分は上が決める予定だ。

「でもね、ごめんチャンミン。僕、ジュンの気持ちも分かっちゃうんだ。」

「…え?」

「見殺しにしようとは絶対しないけどね、好きな人が、あまりに遠いと、チャンスがあれば、ズルをしてでも手に入れたくなる、そんな気持ち。」

「…でも、ボングンは絶対ズルしない、でしょ?」

「…僕もいざとなったらわからないよ?」

「ううん。ボングンは絶対にしない。」

…あぁ、もう本当にずるいなぁ。

叶わないと分かっていて、それでも近くに来ることを選んだのは自分自身なのに。

「…というか、ボングン好きな人がいるんだね?」

「…うん。」

「優しいボングンに好かれるなんてきっとその人すごく幸せ者だね!」

あぁ、もう…。

「ねぇ、チャンミン。あのね…?」

チャンミンに一歩近づこうとした瞬間。

「…チャンミナッ!!」

壊しそうなくらい勢いよく扉を開けて、肩で息をしているユノさんが入ってきた。

「チャンミンちょっと、来て!!ボングン、悪い、借りる!!」

そう、チャンミンの腕を引っ張って。
連れて行かれる間際に。

「チャンミンッ!これからも、僕に毎日コーヒー淹れてくれる?」

チャンミンは目をパチクリさせて。

「もちろんだよ。」

ってくしゃっとした笑顔で頷いた。

「…わぁっ!ちょっ、ユノっ!」

そう、ユノさんに引っ張られて行ったけど。
ユノさんもそんな焦らなくても、罪なチャンミンは貴方と同じキラキラ光る指輪を。しっかりと薬指にはめていましたよ?

…なぜか、追いかけた。結末は分かっていても。

『ちょっ、ユノ痛い…!』
『ごめん』
『ごめんじゃないよ、どうしたの?』
『だって、朝起きたらいないからすっげー焦って…』
『置き手紙置いてきたでしょう?』
『えっ?』
『あーもう…いつもつけてる時計の下に置いといたのに…』
『あっ!時計忘れた!』
『あーもう…はい。僕2個持ってるから。』
『…ユノ?』
『指輪、つけてくれたんだ。』
『だって…ん…ちょっと!ここをどこだと思って…』
『朝、出来なかった分。これから朝先行くの禁止。コーヒーも朝俺に淹れて?』
『そんな、みんなの分は僕が淹れないと。ボングンも楽しみに…ん、あ、ちょっ…』
『だめ。コーヒーもだめ、笑顔振りまくのもだめ。夜は一緒に寝る。俺だけを見て、俺だけを感じて。』
『やだ…ユノ体力おかしいもん』
『可愛いチャンミンがいけない』
『ばか…』
『いつまでも、2人で幸せになろう?』
『うん…』

あぁ、もう、盗み聞きなんてやめよう。
今日の色気はユノさんから与えられたものなのか、と。
こんなこっぱずかしい会話をよく社内でできたものだ、と。冷静に思えた自分がいた。

そして、あれだけ尊敬されているユノさんの可愛らしい面が見えたり、そんなユノさんのライバルになれてる自分に優越感さえ感じてしまう。

今までずっと、この2人には敵わないと思っていても。
終止符さえ自分で打たなければ、恋はいつまでも続けられると思っていた。

僕は、チャンミンのことが好きで。でも、恋愛感情だけじゃない、きっと友達としても人としての好きもあって。
だから、新しい好きな人ができるまでは。まだ勝手に好きでいたい。

だから…。

…僕には好きな人がいる。
思いを届けぬまま、多分一生叶わなくて、だけど好きになれてよかったと思える人。

…そして、誰よりも、幸せであって欲しいと願う人。








番外編読んでくださった方、ありがとうございました。
完全自己満小説になってしまいました。
でも、チャンミンの片想いから始まった小説なので、チャンミンが不安に思ったり、ユノが想いを伝えたり、エピローグで渡せてない指輪を渡したり、ボングンの気持ちを少しでも解消したりする話が書きたかったので、自分では満足してます!
お付き合いくださった方、ありがとうございました。

次は、連載をstopしてしまっている『あの時、動き出した恋』をまた少しずつ連載していけたらいいなぁと思います。更新にムラがあるブログですが、応援してくださっている読者の皆様、本当にありがとうございます。
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