どうしてこんな幼い子が、勃起した状態のモノを見て、「ちんちん」だと理解出来るのだろう。
(2008年1月19日(土)付け日記本文より引用)
店長は、現実感のない喋り方をする。感情や実感がこもっておらず、どこか空々しく感じるのだ。私は店長のそんな部分に苦手意識を抱いている。店長から目をそむけるように陽菜ちゃんと遊んでいた私は、衝撃的な場面を目撃する。それに対する店長の反応は、更に違和感を覚えるものだった。
自分や自分の愛したもの全てがいつかは消えてなくなってしまう、そんな寂しさに耐え切れないから、神や仏や死後の世界といった幻想を抱いて「自分の存在は不滅である」と思い込もうとし、そうして創り上げた幻想は皆で共有すればより本当っぽく思えるから、様々なものを犠牲にして世界中に広めようとするのではないかと思うのだ。
(2008年1月18日(金)付け日記本文より引用)
シズクのいない休日、私は一人教会に赴く。私の宗教観。神の存在を否定しながら、神の不在を恐れる私。祖父の思い出、クリスマスの思い出、宗教の存在を身近に感じながら、私は不意に涼子さんの話を思い出す。
まるで自分自身の生命が脅かされているようだった。私はひどく緊張し、足下が崩れ落ちるような絶望感と戦いながら、全ての画像を確認した。
(2008年1月17日(木)付け日記本文より引用)
例の匿名掲示板に、シズクのハメ撮り写真がアップされた。15日に撮影されたものだ。複数の男が写り込んでいるが、その中に見慣れた姿はない。そんなとき、とある人物が、疑惑をかき立てる行動に出た。
単純な人間とは、何だろう。私が「単純な人間」と見なしている人は、本当に単純な思考回路の持ち主なのだろうか。
(2008年1月16日(水)付け日記本文より引用)
シズクは店を休んでいる。連絡も取れない。私はシズクを励ましたくて、メールを書いているけれど、シズクを不快にさせるだけではないかと思ってしまって送信することが出来ない。昨日のことを思い出す。シズクはある言葉を口にし、私への怒りを露わにしたのだ。