日々、いろんな内容のメッセージをいただいています。

ありがとうございます。

中には本当におつらい状況にある方からの悩み相談もあったります。 (大変申し訳ないのですが、個別にお返事はしておりません。ご理解いただきますようお願い申し上げます)

今日はその中の一通について書きたいと思います。

その方は女性で、幼い頃、母親から虐待を受けていたそうです。

言葉と暴力の両方だったそうです。

他の兄弟は叩かれたりしないのに、自分だけが叩かれたり、ひどい言葉で罵られたりしたそうです。

その影響なのか、摂食障害になったり、男性を心から愛することが出来なかったり、今でも思い出すと精神的に不安定になることもある、というお話でした。

でも、母親は年老いていくし、許さなければいけないと思う・・・そうは思うけれど大変苦しい、私はダメな人間なのでしょうか、という内容です。

カウンセラーに相談しに行ったら、 「あなたは優しい人だから許せるはず」 「その時の母親は精神的にいっぱいいっぱいで追い詰められていた」 「その母親の気持ちを理解してあげるべき」 「母親は可哀想な人なのだ」 「あなたは許すということが出来る人」 と言われたと言います。

でも、現に許せない自分がいて、それは自分の波動が低いからなのか、もしかしたら最低の人間なのかもしれない、と自分を責めている日々だということでした。

子供にとって、世界で一番大好きな人は、母親です。

その母親に虐待される気持ちとは、一体、どれほどつらいのか・・・経験がない人には想像もつきません。

しかしはっきり言えることは、許せないうちは、まだ許さなくていい、ということです。

純粋無垢な幼い子供の心が虐待によって、ズタズタに傷つけられているのですから、そう簡単には癒えないと思います。

その傷が治るまでに時間もかかります。

もう大人になったのだから、許してあげたら? という簡単な問題ではないように思います。

その当時の母親が精神的に大変だったからといって、無抵抗の子供を叩いてもいい、という理由にはなりません。

当時の母親の気持ちをわかってあげるべき・・・ならば、当時子供だったその人の気持ちは、誰がわかってくれるのでしょう?

この方の母親はもう忘れているのか、罪の意識があまりないのか、反省している様子もないのだそうです。

そうなると幼い子供だったその人の、つらく悲しい気持ちをわかってあげられるのは自分しかいません。

そのつらさをわかってあげないと、子供だったその人の当時の心が可哀想です。

何も考えずに天真爛漫に生きられる子供時代に散々悲しいめに遭って、成長してもメンタル面に影響があり、苦しみ抜いてやっとここまで生きてきて・・・、母親の気持ちを理解して許せ、許せるはずだと自分が悪いように言われ・・・そんな理不尽なアドバイスは聞かなくていいです。

人間は心の傷が癒えたら、自然と 「もう、いいか」 と許せる気持ちになります。

そういう尊いものとして、人間は作られているのです。

それがなかなか許せないのであれば、まだ傷が治っていない、まだ許せるところまできていない、ということです。

それは自分にしかわかりません。

許せない自分を恥じることはありません。

この方は、本当に優しい人なのだと思います。

だからこそ、 ”許さなければ!” と思ってしまい、カウンセリングにも出かけて行ったのでしょう。

世間には、というか、私の知人にも親との関係が良くない人がいます。

すっぱりと縁を切っている人もいます。

でも、それはその人にしかわからない事情があり、他人が非難することではないと思います。

縁を切ることによって、その人は自分の心の平安・バランスを保って生きているのかもしれないからです。

心の病気になってでも、親を許すべきだ、とは誰も言えないと思います。

これは親だけに限らず、兄弟だったり、配偶者だったり、昔のイジメだったり、あらゆることに当てはまります。

まだ許す時期に来ていないのに、許さなければ許さなければと自分にプレッシャーをかけ、なんで許せないの! と自分を責めるのは良くないです。

まだ許せなくても大丈夫、もうちょっと待とう、ともっと自分に優しくていいと思います。

許そう、許さねば、と日々考えていると、虐待されたという出来事に日々触れることになり、つらかったことが意識の表面にあがってきます。

何回も、追体験をしてしまいます。

そうなると、ますます癒えるのが遅くなる、というマイナス面もあります。

思い出すと精神的に不安定になる、というのはそういうことです。

なので、ちょっと虐待問題から離れて・・・つまり、許そうということを、一旦完全に忘れてもいいと思います。

でも、その間に親が亡くなったら? と思われるかもしれませんが、その時はその時です。

神様も仏様も許しなさいなどと決して言いませんし、事情もすべてわかっていますから、誰も責めたりしません。

親が生きている間に許さなければいけない、のではなく、自分が死ぬまでに許せれば立派なことなのです。

死ぬ瞬間に 「こういうことがあった人生だけど、ま、いいか」 と思えれば、 ”よくやった” と、神仏も守護霊も褒めてくれます。

自分の心を守るのは、自分しかいません。

まだ許せない時期なのだ、と思ったら、そのことはしばらく忘れて、日々の生活をもっと楽しまれたほうがいいのでは・・・と思います。

虐待があったのは過去です。

現在もその過去に苦しめられる必要はないのです。









クリックしてもらえると嬉しいです。 (*^_^*)



ひっそりとスピリチュアルしています-ブログランキングへ