第二話 「そこは、アグリなテーマパーク」 | 北海道裏観光ガイド

第二話 「そこは、アグリなテーマパーク」

北海道アンダーグラウンドツーリスト



恐る恐る覗くと、我々の視界に入ってきたのは、
「農」一色に染め上げられた、遊園地のようでした…。


それにしても、こう見ると、
「協」看板、デカっ!
あとさ、珍スポって、ボーリングのピン好きだよね…。


「社長さんもあなたも私も皆同じ」


…なんだろう、中間管理職の方でしょうか?
いまいち、伝えたいことが分からないのは、
僕が未熟だから、多分そうでしょう。
そんな我を失った気分で、「ホテル農協」スタート!
(ちょっと、エッチです♪)


---


北海道アンダーグラウンドツーリスト




●徹底されたコンセプトワーク


破壊されていたり、木がモッサモサだったりで、なんだか分かりにくい写真ですが、これ「満室」「空室」を表す看板です。しかしそれが農協さん仕様だとこんな感じ 。「大豊作」「不作」(笑)。もういい加減にして。どこまでコンセプチュアルなラブホなんだよ。しかしこれでもかと、まだまだコンセプトの押し売りは続く。これを見てくれよ。



北海道アンダーグラウンドツーリスト


部屋を表す、行灯が入口に並ぶ…。



北海道アンダーグラウンドツーリスト


なんだかカラフルで、



北海道アンダーグラウンドツーリスト


楽しげな絵が…。



北海道アンダーグラウンドツーリスト


って、部屋の名前まで、農協かい!



沖里川農協、神居古潭農協、昭和農協、気仙沼農協(なんで気仙沼だけ内地?)、大麻農協…。農協オールスターズである。入口の傍らの黒板には「生野菜カレー」と書いてあり、唯一マトモそうな職務領域まで、野菜。もうもうもう、野菜!野菜!野菜!である。完璧なまでに徹底された世界設計で、頑なに農協スタイルを突き通すその生き様、そしてそのスタイルを守り、そのスタイルと共に朽ちていくその御姿、男です!!!


---


北海道アンダーグラウンドツーリスト



●レディさんスッキリ


私、アナタと運命を共にするわ。そんな声が聞こえていそうなほど、生々しくも艶かしい容姿。殉じても、そこまで想われているなら、男として本望かもしれない。たとえキミが死んだとしても、キミはレディさんの中で永遠に生き続ける!!…すみません、テンション上がりすぎて、ついつい適当なこと言いました。レディさんの中で生き続けるかどうかは分かりません。レディさんはイキ続けてますけどね!おっと!これ以上はヤバイですね ^ ^


---


北海道アンダーグラウンドツーリスト



●サンタさんもスッキリ


健さん(仮名)、両方いけるんですね…。男が惚れる漢ってやつですか…。しかし健さんの状況は、そんなに甘くないかもしれない。なぜならレディさんとサンタさんが………っていう、そんな可能性もないわけではない。むしろ状況的に見ると、レディさんに手を出したサンタさんが、健さんにやられて、ヤられて?分からないけど、サンタさん昇天といった見方が大筋のようだ。…サンタさん、それにしても、実に幸せそうな顔ですね。


---


北海道アンダーグラウンドツーリスト 北海道アンダーグラウンドツーリスト



●いろいろヒドイ


…すみません、ヒドイ小話でした。でもコレ、ストーリー妄想しちゃうでしょ。確実に狙ってねー?上手くできすぎだよ、このキャラ配置。つまり僕は、最後まで農協の術中にはまりっぱなしだった。


ここで僕の動揺をヨソに、行動を開始したのはこの男 。近所に農協の背景について聞き込みするという。えっ?えっ?えっ?えっ?マジ??本気です。そして彼は、荒くれ者が集いそうな工場に入っていった。相変わらずヘタレな僕(一応編集長です☆)は、彼の背後に隠れこっそり取材対象を見る。…白髪に眼鏡の奥からは鋭い眼光、いかにも玄人といった風貌だ。


健さん(仮名)曰く。やはり随分前から、ホテル農協は廃業しているとのこと。ボソボソ話す健さんのオーラに僕はガクブルでしたが、それでも彼は、果敢にもいろいろなことを健さんから聞き取り、次第に健さんも気分が良くなってきたのか、いろいろ話し出してくれました。「あそこ、冷蔵庫に生野菜が入ってるんだよ」。「そうらしいですね」。しかし健さんは、だんだんおかしな方向に話をし始める。そして、遂に言いよった………




「お前ら、本当の野菜の使い方を知っているか!?」




朝っぱらから、卑猥なオッサンである(笑)。健さんはすっかりエッチな顔つきで、僕たちに大人の野菜の使い方をレクチャーしてくれた。でも、そんな野菜の使い方を覚えるくらいなら、僕は大人になんかならなくていいと思った。


>> 次回一行は農協を後にし、動物都市旭川の光と影を探る。



にほんブログ村 旅行ブログ 北海道旅行へ
にほんブログ村  ←よかったら、クリックお願い致します☆