保育の量の確保についての幻想とあきらめ
20日に新システムの基本制度WTの会議が行われます。
そこで出される最終?案の内容が、
きょうの日経新聞に載っています。
興味深いのは、
「改革が目指した待機児童の解消が進むかは不透明だ」
「待機児童を減らす当初の狙いは進まない可能性もある」
というくだりで、
新システムで保育の量の確保ができる、というのが
幻想であることを匂わせています。
しかし、この記事は全体としては、
明らかに、新システムの事務方(制度設計する官僚)が
WTの情報を会議より先にリークしたものです。
そうすると、
事務方も、新システムで保育の量の確保をすることを
半ばあきらめているのでしょうか?
厚労省の某課長さんも、某所で、
新システムを導入したからといって
待機児童が解消できるわけではない、
と発言していました。
新システムで待機児童が解消できるのだ、という
新システムに対する幻想の中核部分が崩れてしまい、
制度設計する側ですら、
新システムの当初の目的を
半ばあきらめてしまっているのだとしたら、
一体、何のための新システムなんでしょうか?
1兆円の追加予算と言われるものは、
(それが本当に確保できるのかどうかも怪しいですが)
一体、何のために使われるのでしょうか?