相談者の方が泣いてしまったら、どうするといいのか?
保護者対応コミュニケーション講師の井上ききです。
こんにちは!
話を聞いていたら、保護者の方が泣きだしてしまった。どうすればいいのか、動揺してしまった。
という先生のお話をよく耳にします。
相談を受けていて、相手が泣きはじめたら、どうするのがいいのでしょう?
もちろん、相手によって違います。相手はどうして欲しいと望んでいるのか?
ここを意識する必要があるんですが・・・
基本は、泣かせてあげるのがいいですね。
わたしが行っているコーチングのセッションの時間にも涙を流される方はいらっしゃいます。
涙と一緒に何かが流れて行っているようにも感じます。
「すいません・・・」とかおっしゃるんですが、
「大丈夫ですよ。涙が出るのはいいことなので、思いっきり泣かれるといいですよ。」と伝えます。
話をしながら、ひとしきり泣かれると相談者の方は、すっきりとした表情をされるんです。「よく寝た~」みたいな。^^
なので、いつでもティッシュをお渡しできるようにしています。
未開封のきれいなポケットティッシュです。「ぜんぶ使って大丈夫ですよ。」と。
そうそう、私たちもたまには、ティッシュ一箱分くらい泣いた方がいいです。ストレス解消になります。
アドバイスしなくても、保護者は自分で解決する力を持っている
保護者対応コミュニケーション講師の井上ききです、こんにちは!
前の記事 の続きです。
バックトラッキングを使うと、相手が「聴いてもらってるな~」という感覚を覚えます。
この人は味方だな~という気持ちになって安心します。
だから、思わず、もっと話したくなってくる。
保 「そうなんですか、かげでこっそり叩いたりするんですね。」(バックトラッキング)
母 「そーなんですぅー。わたしも、ついつい大きな声で、怒りすぎちゃうのがいけないんですけどね~」
保 「怒りすぎちゃうんですね~」(バックトラッキング)
母 「なんか・・・上の子もストレスがたまってるんですかね~?」
保 「あ~なるほど・・・。ストレスがたまってるって思われたんですね。」(バックトラッキング)
母 「もうちょっと、かまってあげてみると、いいですかね~・・・二人で出かけるとか。」
保 「あ、そうですね!それ、いいですね!さすが、お母さんですね!」
これで、相談終了。
アドバイスなし。
保護者は、自分で解決する力も持っているんです。
ひたすらバックトラッキングをするだけで、解決することは多いです。
保護者を、「問題解決できない人」として扱っている先生は、実際に、そういう保護者に振り回されています。
反対に、「問題を解決できる一人前の大人」として観ている先生は、保護者ととてもいい関係を作っています。
でも、相手を信じるのって、なかなか難しいものですね。
相手を信じるための方法も、おいおい書いていこうと思います。
相手がアドバイスを受け取りやすくなる、コミュニケーションのコツ。
保護者対応コミュニケーション講師の井上ききです。
こんにちは!
保護者の方ら、こんな相談を受けること、ありませんか?(特に、保育士さんや幼稚園の先生ですが・・・)
4才の男の子を保育園に通わせているお母さま。未入園の1才の子を連れてお迎えにきました。こんな風に話しています。
上の子が、下の子をたたくんです。
何度、いけないと伝えても、わかってくれなくて・・・。
叱ると、かげでこっそり叩いたりするんです・・・
と、こんな話をしているお母さま。
あなたなら、どうされますか?
答えはひとつではありませんが、まず、これをしましょう。
バックトラッキング
相手の話を繰り返す、というシンプルなコミュニケーションのスキルです。
こんな風に・・・
「そうなんですか、かげでこっそり叩いたりするんですね。」
このスキルを使うと、相手は聴いてもらっているな~という安心感を感じます。
アドバイスをしたくなるかもしれませんが、まずは、バックトラッキングで、会話の雰囲気を良くしておくんです。
そのほうが、アドバイスを相手が受け取りやすかったり、もっと必要な情報が聴けたりするんです。
この続きは、次の記事で・・・