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2014年03月14日(金) 18時35分35秒

音を見る45 五十鈴川と宮城道雄記念碑

テーマ:音を見る(筆文字&エッセイ)
毎回、音色にかかわる言葉を書いています。こんな言葉を書いて!というリクエストも歓迎です。



お伊勢参り第2弾は 五十鈴川宮城道雄記念碑



伊勢の内宮参拝の前に写真のように五十鈴川御手洗場(いすずがわみたらし)で心身を清めます。きれいな水でお魚も沢山居ました。

 

内宮からおはらい町を抜けた先に宮城道雄記念碑があります。









「五十鈴川」は「春の海」等でも知られる宮城道雄の作曲作品。
収録CD各種を邦楽ジャーナル通信販売「HOW」でも取扱っています。
http://hj-how.com/SHOP/list.php?Search=五十鈴川

宮城道雄が初めて伊勢参拝したのが昭和9年、そのときの様子が随筆「伊勢神宮」に記されています。おなじく宮城道雄の随筆「五十鈴川」に、神宮の神楽殿からの御所望で『五十鈴川』『祭りの太鼓』の2曲を新たに作曲し、23年4月18日に奉納初演することになったことが書かれており、「五十鈴の川は、音もないほど静かに流れていた。その水で手を浄めると、冷たく清らかな感じがした。」とも書いています。

作曲の経緯から、現在も『五十鈴川』(約6分半)と『祭りの太鼓』(約4分半)は2曲続けて演奏されることが多いようです。

地歌箏曲研究家の中井猛氏が、次のように宮城道雄の話を書いています。
-----
"自分は今、伊勢神宮の神様の前で、箏を奏していると思ふと、夢のような心持であった。"と、随筆に書いておりますが、別の折に「とても緊張して終戦後の勉強不足を神様に叱られているような気がした」とも話しておりました。
-----

歌枕ではありませんが、曲の舞台となった場に実際に立ってみると、曲への想像が膨らんでくるような気が致します。

各地の郵便局に独自の風景印の消印がありますが、五十鈴川郵便局のは、お社、五十鈴川、宇治橋、勾玉をデザインした絵柄です。


おまけ

マンホールのデザインまでお伊勢さんらしくかわいいです。


なんとご当地限定ラベルのビール

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心に届く手書き毛筆 田坂州代
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2014年02月05日(水) 10時21分44秒

音を見る44 大々神楽

テーマ:音を見る(筆文字&エッセイ)
毎回、音色にかかわる言葉を書いています。こんな言葉を書いて!というリクエストも歓迎です。



伊勢の内宮の神楽殿で大々神楽をあげました。(=神楽をあげての御祈祷をしていただくこと)

大々神楽の「神楽(かぐら)」は「神遊び(かみあそび)」ともいって、わが国の上古から神事に用いられてきた歌舞。
現在では
宮中で奏するものを他と区別して「御神楽(みかぐら)」と呼び、
諸国の神社のものを「里神楽(さとかぐら)」「かぐら」「おかぐら」と呼ぶようです。

ちなみに伊勢神宮というのは俗称で、正式な名称は「神宮」だそうです。
ですから神宮のサイトでは「伊勢神宮」とはいわず、「伊勢の神宮」といういい方をしています。


写真右が神楽殿

神宮のサイトに「大々神楽の種別と舞」という一覧がありました。
参拝者の祈願を大御神さまにとりついでくださるということで、
大々神楽の中に次の4種があり、我々一行があげたのは「別大々神楽」でした。
http://www.isejingu.or.jp/kaguraden_3.html

・御神楽(おかぐら)         [倭舞]
・大々神楽(だいだいかぐら)     [倭舞・人長舞]
☆別大々神楽(べつだいだいかぐら)  [倭舞・人長舞・舞楽1曲]
・特別大々神楽(とくべつだいだいかぐら)[倭舞・人長舞・舞楽2曲]
所要時間は演目数によって25分から40分程。



・倭舞(やまとまい)は巫女さん達の舞。
・人長舞(にんじょうまい)は、神楽人の長である人長(にんじょう・にんちょう)が武官の装束で一人で舞います。烏帽子の形状で武官か文官かがわかります。

・舞楽1曲、私たちが拝見したときは朱色の衣裳に金の仮面をつけた「蘭陵王」という演目でした。

およそ百畳敷とおもわれる大広間一杯に我々参拝者が控え、その先の少し高くなった板の間で神楽が奏されます。
太鼓、笛、篳篥、笙、和琴などの美しい音色の中、次第が進行します。

御神楽奉奏次第
先 願主着座
次 修祓
次 大麻 神饌ヲ供ウ(此間奏楽)
次 祝詞奏上
次 倭舞奉奏
次 人長舞・舞楽奉奏
次 大麻 神饌ヲ撤ス(此間奏楽)
次 大麻 撤下神饌ヲ授与ス
次 退下

参拝者着席ののち、お祓いが行われ、
雅楽が奏でられる中、御神札と神饌とが供えられます。
次に祝詞(願い事)が神前に奏上され、
舞(倭舞・人長舞・舞楽)が捧げられます。
再び雅楽が奏でられる中、お供えが下げられて、大々神楽の儀は終了


蛇足ですが、赤穂義士の討入りを題材にした「仮名手本忠臣蔵」の大星由良之助(大石内蔵助がモデル)のセリフにこんなのがあります。遊里で遊ぶ由良之助が、敵をあざむくために口にするセリフです。
「はつち坊主の報謝米程取ってゐて、命を捨てて敵討ちせうとは、そりゃ青海苔貰うた礼に太々神楽を打つ様なもの」
=わずかな俸禄をもらったからといって、その主君のために命がけで敵討ちするなんて割に合わない。まるで、青海苔(のような安いもの)をもらった返礼に、とても良いことがあったことへの感謝として大々神楽をあげるようなものだ。


神楽殿でお隣に座った知人に「アマテラスオオミカミ様って舞や雅楽がお好きなんだなあと感じた。きっといままで何万回もご覧になっているだろうけど、飽きていらっしゃらない気がする」といわれ、ふだん舞台等で雅楽や舞楽を見聞きするとき、仕事柄ついつい観賞用パフォーミングアーツとして見てしまいがちだけど、本来はこうして神様をお慰めする為に演奏されるものだよね、ということを思い出させていただきました。


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2014年01月01日(水) 01時01分01秒

音を見る43 竹生島

テーマ:音を見る(筆文字&エッセイ)
毎回、音色にかかわる言葉を書いています。こんな言葉を書いて!というリクエストも歓迎です。

明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。



今年の干支は甲午。『竹生島』のなかに「馬手(めて)は陸路(くがぢ)でかこむ浜」という詞章がありました。ちょっと無理矢理な馬つながりですが、芸能の神様でもある弁財天を歌った曲です。邦楽のお正月にふさわしいのではないでしょうか。

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心に届く手書き毛筆 田坂州代

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2013年12月31日(火) 12時12分12秒

音を見る42 年の瀬

テーマ:音を見る(筆文字&エッセイ)
毎回、音色にかかわる言葉を書いています。こんな言葉を書いて!というリクエストも歓迎です。



年の瀬ですねえ、瀬にちなんで『瀬音』をとりあげました。

『瀬音』宮城道雄作曲の箏二重奏曲です。高音と低音の箏の音がからみあうこの曲。
宮城道雄考案の十七絃が低音を担っています。
純邦楽CDショップHOWでは『瀬音』を収録した音盤だけでも16種類取り扱っています。

今年も一年ありがとうございました。
明年が皆様にとって素晴らしい年になりますようにお祈り致しております。

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2013年11月01日(金) 12時11分39秒

音を見る41 11月1日は古典の日「源氏物語」

テーマ:音を見る(筆文字&エッセイ)
毎回、音色にかかわる言葉を書いています。こんな言葉を書いて!というリクエストも歓迎です。

邦楽ジャーナル 編集部のときどき日記

昨年から、法律で11月1日が「古典の日」に制定されました。
日本の古典文学の代表ともいえる「源氏物語」について記述された最も古い記録が1008年11月1日の紫式部日記であることが由来です。(詳しくは2012年11月1日の当ブログをご参照ください)

『新浮舟』松浦検校作曲・八重崎検校箏手付
『初音曲』山田検校作曲
『夕顔』菊岡検校作曲・八重崎検校箏手付
など、源氏物語に取材した曲がいくつもあります。

曲ごとの詳しい内容は「箏曲地歌五十選 歌詞解説と訳」をぜひご覧下さい。

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2013年10月10日(木) 10時10分10秒

音を見る40「冬の曲」

テーマ:音を見る(筆文字&エッセイ)
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十月、神無月ともいいますね。古今集から四歌を集めた『冬の曲』
第一歌は、秋の名残り惜しむかのように色鮮やかな紅葉の描写です。
「竜田川 錦織り掛く神無月 時雨の雨を経緯(たてぬき)にして」
経緯は織物の縦糸・横糸。

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2013年09月20日(金) 11時11分11秒

音を見る39「古浄瑠璃」ドナルド・キーン氏が邦楽ジャーナルに

テーマ:音を見る(筆文字&エッセイ)
毎回、音色にかかわる言葉を書いています。こんな言葉を書いて!というリクエストも歓迎です。

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先日、ドナルド・キーン先生の講演と、ご養子でもある越後角太夫さんの弾き語りによる『弘知法印御伝記』の素浄瑠璃(人形を伴わない上演)を拝聴してまいりました。

キーン先生は、講演の中で
・大きく分けて近松門左衛門(1653-1724)以前の作品を「古浄瑠璃」という
・古浄瑠璃は主に、仏教の霊験譚や高僧の一代記、英雄譚などを題材としており、近松作の世話物は、市井に生きる普通の人々のドラマであることが特色
といったことなどをお話しになりました。

この日実演された『弘知法印御伝記』は貞享2年(1685)に出版された古浄瑠璃。現在日本では原本の残存が確認されておらず、現早稲田大学名誉教授の鳥越文藏氏が1963年に大英博物館で発見。鳥越氏と親しいキーン氏からこの作品の存在を教えられた越後角太夫さんが300年ぶりの上演用に復曲したのです。浄瑠璃本で詞章は残っていても音楽は伝承されていないため、現行の義太夫節の中に残る、土佐節、説教節など古浄瑠璃系の節や、佐渡の文弥節の古い録音などをもとに節付を行ったそうです。

弘知法印は実在の人物で、現存する日本最古の即身仏として新潟県長岡市の西生寺(さいしょうじ)に安置されおり、拝観が可能です。

ちょうど明日9月21日には新潟県に「ドナルド・キーン・センター柏崎」がオープンします。キーン氏が日本永住のためにニューヨークを引き払うことにともない、長年愛用した書斎が失われることを惜しんだ人々の働きで、柏崎市に本社を置く大手製菓会社ブルボンの財団が、センターを設立することになり、ニューヨークから運んだ家具などで書斎をそっくりそのまま再現展示するそうです。

そしてなんと
ドナルド・キーン先生のエッセイが次号、邦楽ジャーナル2013年10月号に掲載されます!
どうぞお楽しみに。

また私も以前、下記の記事を執筆させて頂きました。
バックナンバーとして販売中です。ご興味のある方は併せてご利用下さい。
・新潟市民で越後猿八座結成 人形浄瑠璃「弘知法印御伝記」300年ぶり復活上演(2009年3月号
・ドナルド・キーン氏が三味線奏者と養子縁組(2013年6月号

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浄瑠璃の題の「おそめ 久松」「越後國 柏崎」の部分を「角書き(つのがき)」といいます。頭に二本、角のように置かれていますね。また、「松」の字が現行の字体と異なっています。こういう異体字の例はけっこうあり、「町」「秋」のほかにもまだまだあります。

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2013年07月26日(金) 08時08分08秒

音を見る38「吉原さわぎ」

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「吉原さわぎ」

きれいな芸者さんでしょう。2010年に90歳で亡くなる直前まで、最後の吉原芸者としての人生を全うされた、みな子姐さんのドキュメンタリー映画が、明日7/27から渋谷のアップリンクで上映されます。

それにちなんで今回は「吉原さわぎ」と書いてみました。歌舞伎で、幕が開くと、そこは遊里のにぎやかなお座敷、という場面の定番のBGM「すががき」。客席で聴いていているだけでも心が浮き立ちます。「吉原さわぎ」の冒頭はこの「すががき」のフレーズです。もともと「すががき」「見世すががき」ともいいますが、これは吉原で営業中に演奏されていた三味線音楽で、妓楼によっても若干異なる演奏だったそうです。

7/27-8/9 渋谷アップリンクにて
「吉原最後の芸者 四代目 みな子姐さん」上映&トークイベント(日替わり)
http://www.uplink.co.jp/event/2013/14893

「吉原最後の芸者 四代目 みな子姐さん」のDVDは弊社通販HOWでも取り扱い中です。

下記はみな子お姐さん所縁の方々による演奏の模様です
http://www.youtube.com/watch?v=ibU7rsK0YNs

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2013年07月07日(日) 07時07分07秒

音を見る37「七夕」

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「七夕にはお箏を飾ろう!」

お箏屋さんのキャチコピーではありません。
平安時代の宮中での習慣です。

平安時代の宮中の飾りの様子の再現写真
http://heian.cocolog-nifty.com/genji/2007/07/post_f16d.html

牽牛・織女の星祭り。
織物、裁縫、音楽、書などの上達を願う風習が現在まで続いています。
皆さんは短冊にどんな願い事を書かれましたか?

東京地方は35度を超える猛暑となりましたが、
夜は雨にならず牽牛と織女にとっては良かったかな。

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2013年06月06日(木) 06時06分06秒

音を見る36「六拍子」

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「六拍子」

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六つの拍を一つの単位とする拍子、という意味はもちろんですが、
長唄の囃子の手の名称でもあります。大鼓・小鼓による軽快な鳴り物で、
「外記猿」など舞踊曲の手踊り部分などに用いられています。

書&文章
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