◆変わるのは中国ではなくIOCだ [北京オリンピック]
(北京オリンピックの聖火リレーなどへの妨害活動は)喜ばしくはないが、私たちは言論と表現の自由を認めており、暴力的でない限り抗議活動を尊重する。
―国際オリンピック委員会(IOC)のジャック・ロゲ会長。各地で発生している聖火リレーへの妨害活動を容認せざるを得ないとして
なに、IOCが尊重しようとしまいと抗議は続く。
そして、中国のチベット族、ウイグル族の殺戮と情報統制も続く。
IOCが言論と表現の自由を認めても、中国は絶対に認めない。
ロゲ会長は、少し前、「北京オリンピックを取材する2万5,000人のメディアを通して世界中に国を開くことによって、中国は変わると信じる」と、ノー天気なことを言っていた。
中国は世界中からやってくる2万5,000人のメディアも管理するつもりだ。
取材は「身の安全」を理由に規制するつもりだし、インターネットのアクセスもメールも映像も規制するつもりだ。
中国が変わるなんて、絶対にない。
これからますますひどいことになりそうだ。
開幕までまだ何か月もある。
それは聖火リレーに関わる騒動だけではない。これはまだ序の口だろう。
各国首脳の開会式の出席云々が報道されているが、それが無事に開催できれば上々だ。
中国は、苛立ちを強めて、各国に次々と「注文」をつけ始めるだろう。
もちろん、IOCに対してもだ。
そして、IOCもロゲ会長も、変わるのは中国ではなくて、自分たちのほうだと知ることになるだろう。
すでに彼らも北京を開催地に選んだことに後悔をし始めているだろう。
こんな面倒なことになるなんて思ってもいなかった。
しかし、後悔しても始まらない。
中国政府にどんな無理難題を押しつけられようと、なんとか北京オリンピックが終了するしかない。
無事に終えたいと願うしかない。
ただ、彼らの願いが叶うかどうか、予断は許されない状況だ。




