禅タロットコートカード考察:火のナイト・INTENSITY | 穂積の覚書

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さあ今年も元気にいってみようー。

火のナイト・INTENSITY(激しさ)です。



穂積の覚書-気まぐれ屋本舗-26

矢印と、走ってる人が重なって見えます。ものすごい勢いだ。

まさに飛ぶように走る。その先端にエネルギーが凝縮されて熱を放つ。

四大に於いては風の中の火。



弓矢、あるいは銃の弾丸。そんな感じがするけど、ちょっと違うなあって気もする。

なんというのかなあ、矢とか弾丸は、まず爆発的な力に押されて目的地へ走って、その目的地で炸裂するってものだと思うんだ。だから発射地点と目的地の間はすごく静か。

火のナイトの激しさは一瞬の爆発とか最短距離とかではなくて、何もかもを巻き込む、あ~……竜巻とか。油や火薬の道を奔る炎とか。そういう感じ。

良かれ悪しかれ、発射地点と目的地以外にも大きな影響を及ぼす。その力でもって先へ進む。



あんまり人に迷惑かけないように、とか。戻る道や最低限の安全を確保して、とか。そういうのは全然眼中になくて、「あ、やろう!」と思ったらすぐやる。他人の都合とか考えない。即実行。

場合によってははた迷惑と言われるかもしれないが、それくらいの強さがないと動かないものもある。

誰でも良いからどうにかしてなんとかしてくれないか、という閉塞した状態にこの人が現れたなら、かなりの確率でヒーローになれるだろうな。4人のナイトの中で、目的意識を持って正々堂々と進むという点ではこの人が一番だろうからな。

が、平常時、平和時に現れたなら、先走りも甚だしい、と叩かれる確率の方が高い。

ヒーローってそういうもので、非常時には誇り高く輝くけれど、平常時には敬遠される。だからこの人の進む力は、そんなに長続きしない。竜巻が短時間で消えるように。燃やす物がなくなれば炎が消えるように。


それを承知でその激しい行動力を選ぶときに必要なのが、誰かを敵に回す勇気なんだと思う。

この人が動くときはなあなあではおさまらない。みんな仲良く、まあるくとはいかない。矢印の鋭さで道を切り開く時に、誰かは喜んで誰かは傷つく。

そんなつもりじゃなかった、こんなはずじゃなかった、と言わないための、覚悟と勇気。


四大が風の中の火なのも、長続きしない感じだよね。

熱風って距離が離れると冷めるから。火に近ければ近いほど熱くて力があるけど、そこから離れると弱くなる。



逆位置、周囲のカードによってはこの激しさによる行動力が敗因に繋がることもある。

失うものと得るもののバランスを見て、どちらに重きを置くか。

それでも突き進むべき道なのか。

そうであるなら迷わず行きなさい。

そうでないなら一度周囲を見渡しなさい。


そういうカードな感じ。


「認めたくないものだな、自分自身の若さ故の過ちと言うものを。(シャア・アズナブル)」


という言葉が結構似合うと思うんだがどうだろうか。特に逆位置。

いや、過ちとは決まってないけどね。