第89回全国高校野球選手権大会 ベスト8候補:広陵 | ほぼ日刊ベースボール

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野球選手の熱い過去や意外な背景を主な切り口に、野球への熱い想いを綴ります。

東福岡
桜井
駒大苫小牧
広陵
青森山田
報徳学園
聖光学院
岩国


広陵と駒大苫小牧の勝者がこのブロックの覇者となるだろう。特に広陵を推すのは絶対的なエースの存在。エース野村はスライダーと安定感が武器。下の学年の本格派・野林がクローズアップされた時期もあり、どちらかというと地味な投球の野村はあまり脚光を浴びなかった。しかしその後の着実な積み重ねが投球に安定感をもたらし、予選では31イニング38奪三振、16被安打の与四死球が8、失点5と安心して任せられる投手となった。


打撃陣は櫟浦、土生を中心にそつがない。ただし例年の広陵のようなタレント集団ではなく、監督をして「下手くそ」と言わしめるチーム。しかし粘り強さが特徴で、予選準決勝、決勝といずれも逆転勝ち。この勢いをもって甲子園に来たのは大きい。


片や駒大苫小牧は圧倒的勝利で勝ち抜いてきた。この試合で鍛えられた感は非常に大切で、特に初戦はその勢いが出る。この点からしても広陵優位と判断してしまう。


他、報徳学園、青森山田とおなじみの強豪校がこのブロックにはいるが、甲子園で怖くないのがこれらの高校の特徴。報徳学園も近田が圧倒的な力を身につけていれば優勝候補として考えられるが、どうも伸び悩んでいるというか、あまり迫力が感じられない投球をしている。

やはり泥臭さと野村の力において、広陵優位としたい。