障害者事業所ホープを運営し、障がい者とともに歩む中で、大事なことは「感謝」と「誠意」と

だと思っている。

 

毎日、みんなで仕事をしていると、時々不平不満が生じてくる。スタッフに対するもの、あるいは利用者個人へのもの、仕事環境に対する不平不満、代表者である私に対する苦情等様々である。

私達は、苦情などあれば、心にため込まないで早く私達に訴えてもらいたいと、常々お話している。ずーと面白くない感情をため込んで、ある日「辞めます」と結論として言われると、本人を含む課題解決のチャンスを失ってしまうからだ。つまり、本人のためにならない。

従って、私達は、そのような心のサインを発していないか、毎日注意深く見ておく必要がある。

 

また、不平不満の感情は、その人の自己中心的な思いによるものも多い。

私の場合もそうである。

従って、その感情を先ずは抑止するものとして、「感謝する習慣」を勧めている。

毎週、研修をしているが、約3分の1は、感謝についてである。

「感謝」と「不平不満」は、同時には両立しない。どちらの感情が上回っているかで、心の状態が全然違ってくる。だから、不平不満の感情が生まれてきたら、それは黄色信号で「感謝なこと、感謝だったこと」を考えるように薦めている。

感謝の思いが心の中に拡がると「愛、平安、喜び、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制、謙遜」、逆に不平不満の思いが拡がると「自己中心、自己憐憫、怒り、憤り、ねたみ、批判、分裂、遊興、不品行、占い」になる。

いわゆる地の思いと天の思いであり、不平不満の思いからは何も良い物は生まれないし、自分の心を痛める、とお話をしている。

だから、心の中に感謝の種まきを心がけて、毎日その習慣をお互いで造り上げようとお話している。

 

それを前提にしても、不平不満がもちろん生じてくるし、それは、小さな芽のうちに、摘み取り、解決をはかることが求められる。人間関係に起因するものがどうしても多い。

その際、大切なスタンスが「誠意」をもって対応するということだと思う。

まずは、よく聞くことだろう。そして、状況をよく知り、また、もう一方の当事者がいる場合に、別の場でよく聞き、そして、総合的に判断し、良い方向での解決をはかっていく。

当人に課題がある場合には、わかりやすく説明し、励ましも忘れてはいけない。

人間は、お互い不完全なので、それをお互い認め、和解することも覚えていかなければならない。

私達に課題がある場合には、私達の不備を認め、その対策を考えることを約束し、その後のプロセスも開示していく。

つまり、結局は、当事者間の問題であれ、私(達)の問題であれ、まずは私(達)が「真摯に聞く誠意があるのか」「問題解決に向けた誠意が、あるかどうか」が、試されてくるのである。

私(達)の日々の訓練である。

それが、私達の成長となり、必ずやメンバーへの良い影響を与えることになると思う。

 

ブログを読んでいただき、感謝です。

 


にほんブログ村

 

もし良かったら、一日一回、クリックで応援いただけると感謝です。