無翼の天使97 | 恋愛小説 くもりのちはれ

肌に触れる大きな手と唇の感触。


初めての事ばかりで何が起こるのか?何をされるのか?


全く解らなくて・・・


どう反応すれば良いのか?それが間違ってないのか?


全てが不安になる。


それでいて優しすぎる慶人の動きに反応して、コントロール不能な自分自身の身体


心・・・否応無しに漏れてしまう自分のモノとは思えない声・・・ただ、ただ、戸惑う。


でも慶人だから・・・


身も心も・・・そのままの私を愛しいと思ってくれてる慶人だから・・・


だから・・・恥ずかしくてどうしようもないこの状況も、なんとか耐えられる。


それ以上に愛してるという思いが、慶人と触れ合えてるって思いが、胸を一杯にして


涙が勝手に流れて止まらない。


「あっ・・・んっ!」


『悪い・・・痛かった?』


上から覗き込むように私を見つめ、頬に伝う涙を拭ってくれる慶人


「・・・」


慌てて左右に首を振り、慶人の肩にしがみつく様に抱きつく。


〝痛いとかじゃなくて、そうじゃなくて・・・そんなとこ触れられた事が無いから・・・〟


なんて言えるワケも無く、ただ慶人のなすがまま。


そして突然の息も出来ない程の痛み、それと同時に経験した事のない激しいキス。


どう説明しても上手く伝えられない感覚


単なる痛みじゃない・・・苦しいだけでもない・・・


気持ち良いとか、快感とか・・・そんなんじゃない・・・だけど・・・


慶人を独り占めしてるような征服感、幸福感。


とにかく私は、慶人に全てを満たされた。


それからの事は、頭の中が真っ白で、はっきりと思い出せない。





※超・・・短いっ!!でも・・・無理っ!これしか無理っ!!riko


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