肌に触れる大きな手と唇の感触。
初めての事ばかりで何が起こるのか?何をされるのか?
全く解らなくて・・・
どう反応すれば良いのか?それが間違ってないのか?
全てが不安になる。
それでいて優しすぎる慶人の動きに反応して、コントロール不能な自分自身の身体
と心・・・否応無しに漏れてしまう自分のモノとは思えない声・・・ただ、ただ、戸惑う。
でも慶人だから・・・
身も心も・・・そのままの私を愛しいと思ってくれてる慶人だから・・・
だから・・・恥ずかしくてどうしようもないこの状況も、なんとか耐えられる。
それ以上に愛してるという思いが、慶人と触れ合えてるって思いが、胸を一杯にして
涙が勝手に流れて止まらない。
「あっ・・・んっ!」
『悪い・・・痛かった?』
上から覗き込むように私を見つめ、頬に伝う涙を拭ってくれる慶人
「・・・」
慌てて左右に首を振り、慶人の肩にしがみつく様に抱きつく。
〝痛いとかじゃなくて、そうじゃなくて・・・そんなとこ触れられた事が無いから・・・〟
なんて言えるワケも無く、ただ慶人のなすがまま。
そして突然の息も出来ない程の痛み、それと同時に経験した事のない激しいキス。
どう説明しても上手く伝えられない感覚
単なる痛みじゃない・・・苦しいだけでもない・・・
気持ち良いとか、快感とか・・・そんなんじゃない・・・だけど・・・
慶人を独り占めしてるような征服感、幸福感。
とにかく私は、慶人に全てを満たされた。
それからの事は、頭の中が真っ白で、はっきりと思い出せない。
※超・・・短いっ!!でも・・・無理っ!これしか無理っ!!riko
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