夏の終わり秋の始まりの海からの帰り道に出会った、とんでもなく可笑しなおっさんの話4 | 恋愛小説 くもりのちはれ

~それは、それは・・・何とも可笑しいオッサンの話4~(ミッキー見参!天使の悪戯より)



しばらくして気付く。


この車が向かってる先は、あの有名な中高一貫のお嬢様校・・・私立青葉女子学園


でも・・・まさか・・・まさかだろ。


只今の時間、19時45分


名門校である青学のお嬢様が、こんな時間に校舎内に居るワケが無い。


その前に、こんな車で青学に入れるワケが無い。


目の前に現れた青学の校舎へ続く大きな砦、閉ざされた正門前には、門番の様に


佇む、いかにも怖そうな面の守衛が二人。けど車は、いっさい迷い無く、真っ直ぐ


その砦に向かい、そして止まる。


『よっ!』


『あっ、ミッキーさん!』


たったそれだけの挨拶。


イヤ、挨拶らしからぬ挨拶。そして目の前の門が、あっさりと開く。


えぇっ!どういうことだ?ココは名門校だぜ!それでセキュリティは大丈夫なのか?


て言うか、この車でお迎えに来られても恥ずかしいだけじゃねぇ?


こんな金持ち学校の送迎は、間違いなく最低でも運転手つきのベンツか、BMって


決まってんじゃねぇのか?


『てめぇら、ハニーを見て惚れるんじゃねぇぞ!俺の可愛いハニーに恋心をアレだ。


寄せて付けたりしたら、速攻、100年光年先の早さでヤルからな!解ったか?』


うわぁ!やっと来た・・・突っ込みどころ満載トーク。寄せて付けるって・・・まるで・・・


うわっ!!


突っ込む前に、俺達の目の前に現れた見るからに中学生のハニーちゃんに、俺は


一瞬で突っ込まれる羽目になる。すげぇ眩しさに、そりゃ100光年なんとかの速さで


ヤラれたって感じ。


もしかして今、やべぇコイツ、かなり頭の中がオッサンに犯され始めてるぜ!なんて


思っただろ?確かに、少しは影響が無いわけじゃないが、俺がおかしくなったのは


オッサンのせいなんかじゃない。


誰のせいでもない。


イヤ、強いて言うなら・・・やっぱ、ハニーちゃんのせい?


そう・・・俺は、完全にオッサンの忠告を無視して、恋心を寄せて上げて、ボーンッ!


てな感じで・・・ハニーちゃんに目が釘付けになる。イヤ、俺だけじゃない。


隣のダチも、まさしく同じ状態。


けどな、惚れるなっつっても、惚れないっつうのは、男じゃねぇって感じ。


そりゃ、鼻に入れても、耳に入れても、ケツに入れても・・・何処に入れても・・・


痛くないんでないか?って思うはずだ。


イヤ、オッサンは、ケツは無理っつったけど・・・俺、もしかしたら我慢すりゃいける


かも?って・・・まっ、それぐらいハニーちゃんは、驚愕の美少女だった。



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