『とにかく、俺の言った通りの展開じゃん!いやな予感がしたんだよ。』
午後最初の授業は、体育。
班別対抗でのバスケの試合。
ガリ勉集団だけあって、クラスで勝ち残ってるのは、俺と陽の班だけだ。
コートの中、パスを回しながら俺に話しかける陽は、さほど怒ってるようには見えない。
『これまでにどれだけの奴が、玉砕されてきたか解ってる?
この俺をしても、次に告ったら2桁突入だぜ!
だから・・・いくらユイカワでも無理だと思うわけよ。
で、悪趣味な俺は、天下のユイカワが女に〝ギャフン!〟と言わされるところ見てみてぇ。
と言うことで、協力してやるよ!で、まずはコレを決めてくれっ!』
二人のディフェンスを交わし、陽は俺にボールをパスする・・・それを俺は難なくシュートして
ポイントを入れた。こんな風に、どうやら簡単にはいかないらしい。
次の授業が始まる前に、陽が『ユイカワ、放課後もバスケすっぞ!』と突然、俺の机の上に
バスケ部の入部届けを置いた。すでに陽の名前と俺の名前が記入されている。
「はぁ?何だよコレ?」
『作戦その1・・・接近作戦。
彼女の部活は、バトミントンなんだって。
クラスの違う俺達にとって、放課後に存在アピールできるって事は、はずせねぇ!
かっこいい姿を見せ付けるには、部活も利用価値大だろ?!』
こうして彼女を手に入れるために・・・
今までの俺には考えられない程、健全な高校生活が始まる。
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