『太陽』

テーマ:

監督、撮影監督:アレクサンドル・ソクーロフ


昭和天皇:イッセー尾形

マッカーサー将軍:ロバート・ドーソン

香淳皇后:桃井かおり

侍従長:佐野史郎


まさか「太陽」が日本で公開されるとは思ってもいなかった。

制作が伝わっていた当時から興味を持ち、海外の映画祭での好評にじーんときて、いつかDVDだったらみられるのかなぁと思っていたこの作品が、思いがけず、日本て公開された。

わが家の近くでも、三週間限定朝一のみの公開だったけれど、がんばっていってきました(←実は朝が弱い)。

いってよかった~。

ほんと、この作品がみれてよかったと心から思いました。


とことん、演技力のある役者たちの、心理劇のような味わい。

ソクーロフの美学が見せる東京大空襲のイメージ世界。

どちらも、ぜひ、味わっていただきたいと思います。

なんというか、こう、自分の口で語るのがもどかしいというか、とにかく見ろよっていいたくなる。


ふだん、わたしはもっぱらエンターテインメントな作品をみるのが好きで、そういう意味でわたしの守備範囲からは少しはずれているはずなんだけど、どうしても見たかった。

なぜかなー。

やっぱりテーマに惹かれたんでしょうね。

あと、イッセー尾形が昭和天皇という、このキャスティングの見事さ。


でも冒頭、イッセー尾形はやっぱりイッセー尾形な感じでした。

彼はとことん演じる人で、しかもそれが一人芝居という特異なジャンルです。

そうやって、昭和天皇を演じているという様が、もしかすると鼻につくかもしれない。

でも、みているうちに、あぁ、ヒロヒトという人は、こんなふうに昭和天皇を演じてきたのかもしれないな、と思い始めたら、もうソクーロフのマジックに嵌まったも同然。

いろいろな意味でフィクションをうまく取り入れ、二時間足らずの小品に仕立て上げているわけですが、そして、どちらかというとヒロヒトの私生活を、これでもかってぐらい舐めるようにして撮っているのだけれど、作りすぎというわけでもなく、むしろしっくりくる感じなのです。

なんだろー、どうにも説明しにくくてもどかしいんですが、とにかく面白い。

佐野史郎侍従長はいうにおよばず、老僕を演じたつじしんめいもいい味出してます。

そしてラストほんの数分なのに、桃井かおりの圧倒的なこと。というかこれ以上、桃井かおりをだしたら、全部もってかれちゃうのかしら、というぐらいのインパクトでしたね。

場面のひとつひとつが、鮮明に脳内に記憶されてしまって、ひとつひとつフィードバックできるぐらい印象づけられてしまっている。

ふだん、そんなふうに映画を見ないわたしなので、ちょっとオドロキです。


なんというか、先入観なしにみてほしい。

とにかく一度みてほしい。

そう思わせる映画でした。

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ずいぶん長いこと、かまびすしい情報がとびかっていましたが、ヤフーのニュースにも登場しました。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060906-00000028-flix-ent


でも、タイトルが「ジョン・ウー監督の三国志映画で渡辺謙とチョウ・ユンファが共演」って、どうですか? いや、日本的にはそうなりますかね……。


以下、ヤフーの上記ニュースをそのまま転載しますよ。


「ジョン・ウー監督の三国志映画『ザ・バトル・オブ・レッド・クリフ(赤壁之戦)』(原題)に、渡辺謙とチョウ・ユンファ、トニー・レオンが出演することが決まった。映画は、日本でも高い人気を持つ三国志の大きな見せ場のひとつである赤壁の戦いにスポット当てた作品となり、渡辺は魏の曹操役にふんする予定だ。蜀の劉備役にユンファが、蜀を支えた軍師の諸葛亮孔明役にレオンがふんし、呉の軍師であった周瑜役にはアンディ・ラウやジェット・リーが候補に挙がっている。モデルのリン・チーリンも出演し、脚本は『グリーン・デスティニー』のワン・ホリエンが手掛け、撮影は来年3月から開始される予定だ。」


私としては、周瑜を誰がやるか、すごく興味がございます。てーか、アンディとジェットじゃ、全然キャラが違う気がするんだが、カンフーやらせたいか否かによるんじゃないでしょうか(^ ^;)。

諸葛孔明がトニー・レオン(こういう場合は、トニーと書いていただきたい。レオンだと、レオン・カーフェイと間違えるじゃないか……いやまぁ、仕方ないとはいえ)というのは、まぁ、いかにもありそうですねというか、まぁ妥当なラインなんだろうなぁ。トニー・レオンはなにをやらせてもきちんと演じてしまう人なので、なにひとつ不安はないのですが。

あまりにも、らしすぎるので、意外感がないっつーか、いまジョン・ウー作品に意外感を求めても仕方ないっつーか、なんとも複雑な気分でございます。


まぁ、ナベケンの曹操にユンファの劉備って配役も、ある意味、当たり前すぎてつまらんつーか、最初、ユンファは周瑜役だって噂が流れたときには、おーやるなーと思ったんですが(期待感が!)、劉備じゃ、「な~んだ」になってしまうあたりが、自分も相当ひねてるなぁと思います。いや、ほんと。


でも、とにかく、この作品は期待! いや、絶対に日本にくること間違いなしなので、ある種安心。そういう意味では、渡辺謙をフューチャーしてくれてありがとうって感じですね。あとは本国と日本と同時公開してくれると嬉しいんだけどね。

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