大変お待たせしました!


2017年4月22日(土)、奈良の旅のつづきです。

JR駅前から循環バスに乗った私たちは、

言われたとおり、東大寺前のバス停で下車しました。

「大仏殿・春日大社前」というバス停です。


ここが大仏殿交差点。



春日大社までバスがないのであれば、

ここからこの参道を歩くつもりでした。

この時はまだ足は元気だったので・・・。


下の2枚の写真は翌朝の写真です。

さすがにまだ観光客の姿はありません。



看板には春日大社まで徒歩10分と書いてありました。

歩いて行く気満々でしたけど・・・。



こちらは大仏殿交差点に接している浮雲園地です。



こちらは春日大社へ向かう道路沿いです。



よく見ると、ここにもバス停(東大寺大仏殿)がありました。

ここで、「ぐるっとバス」でも行けることを思い出し、

交通整理をしていたお兄さんに尋ねると、

ぐるっとバスは走っているというので、

それなら・・・と、ぐるっとバスを利用することにしました。


しばらくして、すぐにバスが到着しました。

このバスは、ぐるっとバスの奈良公園ルートのバスで、

赤い車体が目印です。



おかげで、あっという間に春日大社駐車場に到着しました。

地図で確認して下さい。



早速、本殿に向かいました。

右手に見えて来たのが貴賓館。



本殿までは緩やかな石段が続きます。




左手には祈祷所。



阿倍仲麻呂の句碑

「天の原 ふりさけ見れば 春日なる・・・」



いよいよ本殿が近づいて来ました。



こちらの門は内侍(ないし)門。(重要文化財)

内侍門は西回廊にある三つの門の中で北側にある門。

古くは宮中より斎女・内侍が遣わされ、

神様の御用をされていましたが、

その斎女・内侍が出入りした門と伝えられています。

この制度も室町時代中頃に途絶えてしまったとのこと。



内侍門をくぐった所で正面に見えたのが宝庫。



こちらが西回廊。

治承3年(1179年)の創建で、

国の重要文化財に指定されています。



連子窓で回廊の外側と内側を仕切ってそれぞれに棟を造り、

さらにその上に大棟を造るという複廊形式の三棟造り。

同種の構造はほとんどなく、貴重なんだそうです。



こちらは本殿の境内図です。

南回廊は南門を中心に東西に21mづつ広がり、

両端は北折れして東西の回廊につながります。

東回廊は約37mで、ほぼ中央に影向門があり、

東御廊と接する所で終わります。

西の回廊は約57mで、

南から慶賀門・清浄門・内侍門があります。

北回廊は27mあり、西回廊とのみ接していて、

御本殿の後ろに廻り込む前で終わります。



私たちは上の境内図の左上の内侍門から入り、

西回廊を南下して、南門から幣殿へ向かいました。


この写真は清浄門から中を覗いた写真です。

ちょうど神職の方が門の前で本殿の方へ向きを変え、

一礼して出て行かれました。



清浄門は西回廊の中央に位置し、

現在は神職の通用門ですが、かつては僧正門と呼ばれ、

興福寺の僧侶が参入していた門です。


こちらの写真は慶賀門辺りから撮ったのかなあ。

右側の建物は直会殿(なおらいでん)だと思われます。



こちらは慶賀門(写真は拝借しました)。

慶賀門は西回廊にある三つの門の中で南側にある門。

この門は古来正式な参入門であり、

御蓋山(みかさやま)を正面に望んで参入することで、

御本殿が出来る前から御蓋山が神様のお山であったことを

感じることができます。

西回廊の他の二つの門と異なり格天井になっています。



こちらは慶賀門前にあった「砂ずりの藤」。

5月初旬頃に花房が1m以上にも延び、

砂にすれるということからこの名がついたそうで、

樹齢は700年ほど。



幣殿・舞殿の前にやって来ました。

奥に赤い柵が見えますが、ここでお参りするのは自由で、

本殿の中を拝観したい場合は、

特別拝観料500円を払い、柵の向こう側を通って

本殿見学へ行くことができます。



拝殿・舞殿の正面からの写真がなかったので、

Webから拝借しました。

南門をくぐると正面にあるのが

幣殿(へいでん)と舞殿(ぶでん)です。

東側2間を幣殿、西側3間を舞殿といいます。



幣殿は天皇陛下のお供え物である御幣物を一旦納める建物で、

幣殿の天井板は格天井となっていて、舞殿と区別しています。

舞殿は宮中伝来の御神楽を行うための建物で、

また雨天時に神楽や舞楽を奉納する場所。



ここが正面で、ほとんどの人がここでまずお参りします。

但し、長く立っていると、警備の人から注意されます。

左にコートを着て立っているのがお友達です。

私は暑いのでシャツ1枚で十分でした。



私たちが訪ねた時、ちょうど結婚式が始まりました。



幣殿前で後ろを振り向くと南門があります。

南門は春日大社正面の楼門(重要文化財)。

表参道を歩いて回廊内に入る時に潜る門で、

高さは12mあり、春日大社最大の門です。

帰りはこの門をくぐって表参道を歩きました。



それでは、本殿の様子は次回に。


(つづく)