95年のなつかしい南京の旅の話は終わりました。
ついでなので、01年で訪れた残りの観光地をご紹介します。
01年は労働組合の代表訪中団に上司から参加命令が下り、
当時は入社してまだ半年あまりで、
労働組合のことも知らなければ、知り合いもいなくて、
年齢もみなさんよりずっと年下でとても心細かったのですが、
アメリカ同時多発テロの1ヶ月後ということで参加者が少なく、
私が行かないと最少催行人数15人に達しないということで・・・。
最初に訪れたのは、今は世界遺産にもなっている「明孝陵」。
明孝陵は明の初代皇帝・朱元璋の陵墓で、紫金山の中腹にあります。
私たちが見学したのは「石像神道」と言われる約800mの参道だけで、
この参道には馬、麒麟、象等の石獣が12対、石人が4対並んでいて、
並んでいる順番は力関係を表しているらしく、
馬から始まって、最後が兵士(人間)となっています。
石獣も、立っている1対の馬の次は座っている馬1対というように、
何を意味しているのかわからないのですが、
立像と座像が交互に並んでいました。
次に訪れたのが、先日ご紹介した中山陵でした。
中山陵の麓にあるレストランで腹ごしらえした後、
あの長い参道と392段の階段を上って行きました。
続いて、南京市内に入り、「南京明城垣史博物館」へ行きました。
一般的に「南京城壁」と呼ばれるものです。
城壁の中に展示室が作られていて、城壁の模型などもありました。
南京城壁は、明代には34kmありましたが、
現在では21kmだけが残っているそうで、
日本からのボランティアによる復興活動も盛んに行われています。
今度は城壁の上に登ってみました。
すると、すぐ隣に大きな玄武湖を望むことができました。
前回ご紹介しましたが、95年の旅で、
列車の時間に間に合わなくなる・・・と、
モーターボートをチャーターして2つの島を横断した湖です。
最後は、「南京長江大橋」の見学でした。
長江大橋と言えば、この年の4月に長江第二大橋が完成しており、
第三大橋も建設中ということでしたが、
私たちが見学したのは1968年に建設された最初の長江大橋。
橋は写真を見ていただいたらわかるように、2層に分かれていて、
上が自動車道、下が鉄道になっています。
ちょうど写真を撮っている時に列車が通ってくれました。
南京の観光はこれで終了。
南京と言えば、どうしても南京大虐殺事件のことがあって、
今でも日本人観光客は少ないそうですが、
この時訪れた場所は、日本のツアーでもよく訪れる場所で、
あまり過去のことを気にしなくてもよい場所ばかりでした。
夕食後、私は添乗員の女の子を誘って夜の街へ出かけました。
普通なら、女だけで外国の夜の散策は怖いところなんですが、
南京大学近くのホテルだったこともあり、昔の留学生活を思い出し、
リュックを担いで、留学生になりきって出かけました。
途中、大きな超市(コンビニ)があったので入ってみました。
日本で言えば、ちょっとしたスーパーのようで、
食品や日用雑貨が売られていました。
蘇州大学留学当時、よく買っていた懐かしい物もあれば、
いま日本で普段食べているような物がここにもあって驚いたり、
見ているだけで面白かったです。
翌朝は、この旅の定番となっていた朝の散策に出かけました。
同室だった団長(女性)も行きたいということで2人で出かけ、
朝から賑やかな農貿市場などを見て回りました。
散策は、ホテルの周囲をぐるっと回るようにして適当に歩きましたが、
道端になつかしい煎餅果子(中国風クレープ)が売っていたので、
ついつい買ってしまいました。
前にもご紹介しましたが、小麦粉の薄皮に卵を落とし、
味噌(甘口・辛口)と油条(揚げパン)を挟むだけのもの。
でも、南京のそれには更に高菜や得体の知れないものが入っていて、
味もビミョーでがっかりでした。
やっぱり「シンプルisベスト」なんですよ~。
ということで、南京は私が二番目に大好きな都市です。
機会がありましたら、ぜひ一度足を運んでみて下さい。