エステブロガーとしてのバカツル~「荻窪・荻窪駅前整骨院」
プロレス狂時代を全力疾走している私。
当然、ブログ記事もプロレス記事の連発。
この所、ブログをそこそこの頻度で執筆しているせいか、
毎日2000以上のアクセスがある。
今日のアメブロ総合ランキング9387位。
いわゆるランキング4桁である。
毎日のように魂を込めてブログを書いていた5年前。
一日の平均アクセス2800。
総合ランキング4桁を大体キープしていた。
その後、エステブログムーブメントの衰退とともに、
私のブログ執筆頻度もガタ落ち。
気がつけば、一日のアクセスも1000前後に。
総合ランキング4桁など、遠い昔話。
それがここへ来て、
プロレス記事の連発と共に再び上昇したアクセス数。
総合ランキング4桁など、おそらく4年ぶりぐらいだろう。
よかった。
魂を込めたプロレス記事が大衆に受け入れられた。
久方ぶりに私はアクセス解析のページを覗いた。
アクセス解析の検索ワードページを開く。
大衆はどういう検索ワードでバカツルブログへたどり着いているのか。
「新日本 両国」「棚橋 中邑」「オカダ AJ」
魂のプロレスブログと化したバカツルブログ。
プロレス狂のためのプロレス狂によるブログ。
それがバカツルブログだ。
こういうワードで検索してバカツルブログへたどり着いているのだろう。
検索ワードページを開く。
「ギラギラガールズ」「ギラギラガールズ アフター」
なるほど、上位は今もギラギラ関連か。
「新宿 ハプニングバー」「渋谷 ハプニングバー」
ギラギラに続いてハプニングバーか。
「ハワイデリゾート」「新宿 ハワイ」
フムフム、いまだにハワイで検索する奴がいるのか。
検索ワードベストテン、プロレス関連は一切なし。
まだ落ち込むのは早い。
11位以下を見てみよう。
「こまち整体院」「ラメールドラメール」「エンドレスタイム」
エステ関連のワードが続く。
20位までにもプロレス関係は無し。
アメブロのアクセス解析、検索ワードページ。
30位まで出てくる。
無いのだ、プロレス関連が。
無い、いくら探しても無い。
「新日本」「棚橋」「ターザン山本」・・・
こういったワードが一切無い。
ちなみに27位が「阿佐ヶ谷ヴィーナス」である。
阿佐ヶ谷ヴィーナス?
作者である私にしても、ほとんど記憶に無い。
阿佐ヶ谷ヴィーナス?
そんなの書いたっけ?
阿佐ヶ谷ヴィーナスがランクインしてるにも関わらず、
プロレス関連は一切無しなのだ!
この所、アクセス急上昇のバカツルブログ。
プロレス狂のためのプロレスブログ。
そう思い込んでいたのは私だけだったのだ。
大衆はエステを求めていたのだ。
バカツルブログにエステを求めていたのだ!
思い知らされた私は、およそ3年ぶりにエステへ向かった。
荻窪駅前整骨院。
なかなか、ムラムラと来る店名である。
私の経験上、漢字のみの店名というのはムラムラ度が高い。
赤坂美寮、葵治療院・・・
いずれも中々にムラムラ来る店だった。
漢字のみの店にハズレなし!
私が経験則から身に付けたエステの真実である。
保険適用で初回は1800円。
少し高く感じるかもしれない。
しかし、二回目からは600円なのだ!
初回は初診料の分だけ高いだけなのだ!
およそ40分の施術。
実に素晴らしいマッサージ。
的確にコリをとらえてくれる。
これで40分600円なら毎日来ようじゃないか。
そう思わせてくれる名店であった。
40分600円という、財布にやさしい値段設定。
しかし、延長のマッサージが10分1000円なのである。
延長。
我々エステファンにとってはたまらなく甘味な言葉。
エンチョー。
40分600円の店で延長が10分1000円。
これは当然何かがある。
40分600円で延長が10分1000円。
40分6000円の店に換算すれば、
延長10分で1万円である。
40分の施術料金のおよそ倍の10分の延長料金。
我々エステファンにとって、
様々な妄想を捲くし立ててくれる値段設定である。
週刊ファイト井上義啓は言った。
「プロレスとは底が丸見えの底なし沼である」と。
エステブロガーGメン多村は言った。
「エステとは底なし沼のその底の向こう側なのだ」と。
底なしの底に何がある、その奥には何がある?
我々は、底なしの底、その奥を見るためにこう叫ぶのだ。
「エンチョー!」と。
プロレス狂のためのプロレス狂によるプロレスブログ。
そう思い込んでいたのは私だけだった。
大衆はバカツルにエステを見ていたのだ。
ならば私はこう叫ぼう。
「エンチョー」と。
エステブロガーとしてのバカツル。
今日も私は、こう叫ぶのだ!
「エンチョー!」と。
俺たちのハリガネロック、俺たちの新日本プロレス
ゴールデン街の馴染みの酒場でバーボンを暴飲していたところまでは憶えているのだが、その後の記憶があやふやで、どこでどうなったのか知らぬが、目が覚めたらフリー雀荘のソファーの上だった。
酔い覚めはいつでも、木っ恥ずかしいもので、馴染みの雀荘のマネージャーもいたのだが、酩酊の時間に何をしていたか聞くのも気が引け、マネージャーに目で合図して雀荘を抜け出し、朝焼けの歌舞伎町に逃げ出すように飛び込んだのだった。
靖国通り沿いの松屋で朝定食を頬張りながら携帯を眺め、酔っ払って意味不明なメールを誰かに送ってないかと調べたら、案の定、6年ぐらい前にちょっとばかり仲良くしてた女に「最近どうなの?」なんて、くだらんメールを送ってしまっていた。
美樹はそのころ歌舞伎町の中規模なキャバクラで働いていて、俺はそのころやたらとお笑いに心惹かれていて、美樹も元々お笑いが好きだったこともあって、歌舞伎町のキャバクラで知り合った俺たちは、すぐに仲良くなって一緒にお笑いライブ、ハリガネロック単独ライブだとか、爆笑問題が出るタイタン事務所ライブなんかに一緒に行くようになった。
「最近どうなの?」
酔った勢いでくだらんメールをした俺に美樹は返信してくれていた。
「おお久しぶり~!何年ぶり?5年ぶりぐらいのメール?ハリガネロック解散の日に久々のメールくれるなんて、さすがだね!しかもオンバトも昨日で最終回だったね。ハリガネロック解散、オンバト最終回、時代は変わるね~!私は元気だよ。夜の蝶はもうやってないけど。っていうか去年結婚しました(笑)そっちはいかがですか?やっぱりルミネとか行ってるの?」
俺の酔った勢いのくだらんメールに、美樹は丁寧に返信してくれていた。
携帯を眺めると、美樹からの丁寧な返信でメールのやり取りは終わっていた。
酩酊状態の俺に美樹のメールは長すぎたのか、無意識の状態で麻雀を打っていたのか、俺は美樹にメールの返信をしていなかった。
これは不幸中の幸いで、だいたい酔っ払って昔の女とメールのやり取りをすると、ろくなメールを送らぬもので、酔いが覚めて携帯を眺めると、恥じらいでいたたまれなくなるのが常なのだが、メールのやり取りがそこで終わっていたというのは俺にとっては幸福なことだった。
美樹からのメールで俺はハリガネロックの解散を知った。
さすがに酔いが覚めて美樹にメールを返す気も起こらず、ぼんやりと携帯を眺めていたのだが、ハリガネロックの解散を知らぬほど、俺はお笑いから離れてしまったのかと、たかが5年ぐらいながら、時の流れを美樹からのメールで感じ、少しばかりセンチメンタルな気分になっていった。
とりあえず一眠りしたくて、さくら通りの漫画喫茶マンボーに入った。
漫画喫茶で寝転びながら、漫画を読むわけでなく、パソコンのスイッチを入れるわけでもなく、ただぼんやりと色んなことを思い出していた。
毎年行ってたM1グランプリの敗者復活戦、あれは2005年の時だったか、ハリガネロックが最後のM1ってことで神宮球場で魂の漫才を見せてくれたのは。
俺は色々なハリガネロックをぼんやりと思い出していた。
一眠りして漫画喫茶を出ると、そこは昼下がりの歌舞伎町。
日曜日とあって街角は人いきれ。
そういえば今日は3月23日。
ああ、そうだ今日は3月23日じゃあないか。
夕方になり漫画喫茶に舞い戻る。
パソコンで新日本プロレスの有料放送を見るために。
ニュージャパンカップ2014決勝。
ある時期に熱中したものを、時を置いて振り返ると、その時に仲良くしてた女の記憶なんかと相まって、なんだか言いようのない甘酸っぱい気持ちが胸に広がるものだ。
今の俺にとっての、M1だとか、お笑いだとか、ハリガネロックなんてのが、まさにそれで、一日中お笑いのDVDを見たり、キャバクラでM1を語っていた日々が、とても甘酸っぱく懐かしく愛おしく思い出される。
2回戦では波乱があったニュージャパンカップだが、最後は大本命中邑真輔が優勝、血まみれの中邑がリング上で「愛してま~す!」と叫び、棚橋への挑戦を宣言した。
俺たちの新日本プロレス。
今の俺は一日中プロレスと共に、みたいな日々を生きている。
棚橋中邑が行われる両国のチケットもすでに買ってある有様。
いつの日か、こんな日々を懐かしく愛おしく甘酸っぱく思い出す時がくるのだろうか。
「孤低の人」~ターザン山本、バカツル酒場来店記
人間性の低さにかけては自信のあるこの私。
酒癖の悪さは人並み外れ、金のセコさは常軌を逸し。
自己顕示欲は誇大するだけ誇大し、他人には厳しく己に甘く。
人間のクズ道というものがあれば、先頭グループを走っている自信すらある。
そんな私なので、同じく人間のクズ道を突っ走ってる野郎共には敏感である。
ターザン山本。
言わずと知れた、我が国史上、最も有名なプロレス的物書き。
週刊プロレス絶頂期を牽引した黄金の日々。
SWSとの激闘、長州力大激怒取材拒否事件。
彼の偉業を挙げていけばきりがない。
プロレス的物書き界のカリスマ、ターザン山本。
私生活をおおっぴらにさらけ出すことでも有名。
狂気の沙汰の競馬狂い、幾度となく繰り返される悲劇的大恋愛。
己の実人生すら肌身隠さず”作品”としてさらけ出すターザン山本。
人間性の低さにかけては自信のあるこのバカツル。
人間のクズ道というものがあるとするなら、
先頭グループを走っている自信はあるのだが、
「コイツは俺よりも前を走っているんじゃないか」と、
感じる男がごく稀にだがいる。
ターザン山本。
そんな、ごく稀な男の一人である。
逸話をひとつ紹介しよう。
常軌を逸した競馬狂いのターザン山本。
とにかく競馬がやりたくてしようがない。
しかし馬券を買う金がない。
それでも競馬がやりたくてたまらない。
そこでターザン、ジャイアント馬場夫人元子氏に言い放った。
「元子さん、競馬がやりたいんで30万ください!」
元子氏もタダ者ではない。
ターザンの理不尽なお願いをあっさり聞き入れたという。
しかも、一度ならず幾度も「30万ください」は繰り返されたという。
(ターザン山本著「金権編集長ザンゲ録」より)
なんたる美しき御伽噺であろう。
大人の男が、言ってみれば取引先の社長夫人に「お金ください」。
なんたる美しさなのだ。
「お金貸してください」でなく「お金ください」である。
しかもお金が必要な理由が競馬なのだ。
娘の進学でも親の病気でもなく、競馬なのだ。
なんたる美しさなのだ!
「コイツは俺より前を走っているんじゃないか?」
人間性の低さには自信のある私が、
こう感じてしまうのも無理はないだろう。
いい大人が馬券買うから「お金ください」なのだ。
なんたる美しさなのだ、ターザン山本!
憧憬と嫉妬が複雑に絡み合う感情を、
私はターザン山本に対して抱くようになっていた。
そんなターザン山本がバカツル酒場にやってきた。
このところバカツル酒場界のエース格として活躍する時空モノガタリ氏。
ひょんな事からターザン山本と知り合い連れ立って酒場来店。
あの!ターザン山本が!バカツル酒場にやってきたのだ!!!
ビッグレスラー、エキサイティングプロレス、プロレスアルバム・・・
懐かしい言葉が飛び交う。
モジリアーニ、ジェラールフィリップ・・・
ゴールデン街的な人の名も飛び交う。
ターザン山本と酒を酌み交わす夜。
嗚呼、素晴らしき我が人生!
人間性の低さにかけては自信のあるこの私。
気がつくと、周りには誰もいなくなっていた。
孤高ならぬ孤低。
孤低の人として未踏の道を歩んでいると、遥か前方に人影が。
ああ、いたのか、この道を先に歩んでる人が。
ああ、いたのか、この道を先に歩んでいる人が・・・