参考資料709 | シフル・ド・ノストラダムス

シフル・ド・ノストラダムス

ノストラダムスの暗号解読

歴史を前もって書いた男
「予言とはあらかじめ書かれた歴史だと言われている。それがどれほど正しいかは、本章で確かめることができるだろう。
 おそらくダニエルは、ライオンの洞窟に投げこまれながら神の加護で無事だった、という日曜学校の教師に好まれている話で最もよく知られている人物だろう。だが、ダニエルが予知能力を持った偉大な予言者だったことはほとんど知られていない。『ダニエル書』の大部分を占めているのは、書かれた当時からすれば未来の出来事の予言なのである。
『ダニエル書』の記述の時間的な幅の広さは想像を絶している。なにしろ、その予言の日付は紀元前604年から1992年にまでわたっているのだ。このことは、ダニエルの二千六百年前の予言の中にはいまもまだ実現していないものがある、ということを意味している。
 ダニエルはエルサレムを占領したネブカドネザルに、第一次捕囚としてバビロンに連行された。バビロンの滅亡を予言したにもかかわらず、ダニエルはバビロンの三人の大臣のひとりになった。ダニエルは彼の時代から今日までの歴史の流れを予知しており、彼の予言は救世主の出現に関する予言の要となっている。
 この章では、ダニエルが紀元前539年に記した予言の数々を紹介しよう。なお、この章の引用はすべて『ダニエル書』の十一章からとられている。
 予言がなされた年は、《メディア人ダリウスの治世第一年に、わたしは彼を助け、力づけようとしたことがあった。さあ、お前に真理を告げよう・・・・》という最初の節の記述でわかる。
 紀元前539年はメディア人ダリウス王の治世第一年だったからだ。

<予言>
 さあ、お前に真理を告げよう。見よ、ペルシアになお三人の王が立つ。次に、第四の王はだれにもまさって富み栄え、富の力をもってすべての者を動員し、ギリシア王国に挑戦する。
2節

<実現>
 ダニエルがゆくゆくペルシアを見舞う運命についての予言を述べたときのペルシア王はキュロスであった。ダニエルの予言によれば、キュロスのあとには三人の王がつづくが、第四の王が王位を継ぐまでは重大な事件は起こらない。キュロスのあとの第四の王はギリシアに攻撃をしかけるだろう、とダニエルは予言した。
 キュロスのあとの四人目の王はクセルクセス一世である。古代の歴史家ヘロドトスによれば、クセルクセス一世は莫大な富をたくわえていた。クセルクセス一世は、まさしくダニエルの予言どおり、四人の王の中で最も豊かな王であった。クセルクセス一世はギリシア征服の大野望を抱いていた。彼の富は五百二十八万三千人の軍を起こすに足るほど莫大だった、クセルクセス一世の軍はスパルタを破り、アテネを踏みにじった。
 しかし、ダニエルがギリシア侵攻を、クセルクセスが召集した大軍を、クセルクセスの莫大な富を予言したときには、クセルクセスはまだ生まれていなかったのである。
<実現の年>
紀元前486年、つまり予言の五十三年後。」
「Ⅴ・ダンスタンの終末大予言(上)」ヴィクター・ダンスタン著・幸島研次訳より

感想
>なにしろ、その予言の日付は紀元前604年から1992年にまでわたっているのだ。

思い込みが激しい人は嫌だね。この人は1992年に「終わりの時」が来ると信じ切っていたようだ。
http://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-11964848646.html

>ダニエルは彼の時代から今日までの歴史の流れを予知しており、彼の予言は救世主の出現に関する予言の要となっている。

因みに、五島勉氏は「ダニエル書」から「終わりの時」は2017年5月15日と導き出している。
http://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-11962036755.html
補足:http://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-11963637094.html

おまけ