監督:ロネ・シェルフィグ
出演:キャリー・マリガン、ピーター・サースガード、エマ・トンプソン、ドミニク・クーパー、ロザムンド・パイク
あの頃に戻っても、私は私を止めたりしない。
「1961年、ロンドン郊外に住む成績優秀な高校生のジェニーはオクスフォードを目指して厳しい父親の元勉強にチェロに頑張っていて教師からの期待も高かった。
ある日雨の中年上の男性デイヴィッドに家まで送ってもらい、その後再会した。
音楽会と夕食に誘われ、彼と付き合ううちに大人の世界を垣間見て、今までの生活がなんと退屈で平凡だったのかを知る」
とっても共感できる映画でした。
多分、この年頃の女の子はみんなこんな男性を待ってるんじゃないでしょうか?
理想の男性・・
お金があって、普段行かないような場所に連れて行ってくれる、子ども扱いしないで大人の仲間入りをしたような気分にさせてくれる、両親とも上手く付き合ってくれる、友達に自慢できる大人のボーイフレンド
そりゃあジェニーはころっといっちゃうでしょう。
今までの人生が退屈だったと感じることでしょう。
運命だと思って飛び込んだ結果・・・
最近だとよくあるパターンの恋愛だと思うし、転がっていくように今までの道から外れていくのも解る。
大人から見ると典型的なパターンなんだけど、両親の反対がなかったのが意外。よっぽど信用されていたんでしょうねー
誰よりも先に大人になった気がして、退屈な教師をバカにして、幸せになれると思って飛び込んだジェニーが全て失った時の気持ちを思うと、自業自得とはいえ・・・
後悔と恥ずかしさ、悔しさと怒りがヒシヒシと伝わってきました。
でも泣き喚くじゃなく毅然としていましたねー。あの後からのジェニーにはとっても好感もてちゃいました。
「ある公爵夫人の生涯」ではイマイチパットしない浮気相手を演じていたドミニク・クーパーがこちらではちょっと素敵に見えました♪
ヘレン役は「サロゲート」でお人形みたいな奥さんだったロザムンド・パイク、ちょっとおバカさんだけどいい子な役でした。彼女はその後もダニーと付き合っていったんでしょうか?
それにしてもデイヴィッド、17歳の女の子をだぶらかして・・・
ずっとこのままっていう訳にはいかなかっただろうに。
いい年した大人がって思っちゃうんだけど、彼の中身は大人じゃないのかもしれません。
終盤はちょっと切なかったですが、好みの映画でしたー