【おくりびと】

テーマ:
おくりびと


監督:滝田洋二郎

出演:本木雅弘、山崎努、広末涼子、笹野高史、余貴美子、吉行和子


「オーケストラが解散され無職となったチェロの演奏者だった大悟は妻の美香と故郷に帰った。就職活動をして採用されたのはNKエージェント、納棺師としてだった。

最初は嫌々だった大悟だが、たくさんの人の死と、社長の納棺師としての姿勢を見ているうちに少しずつ気持ちが変わっていく」



身内の人を亡くした経験がある人は誰でもその時のことを思い出したり、ここに登場する家族の人の悲しみに共感するのではないでしょうか。


私も何度か納棺(うちの周りでは湯灌って言っていましたが・・これは地域によって違うのでしょうか?)に立ち会ったことがあります。

その前日までは会話していたり、手を握っても温かかったのに、その人が冷たくなってもう口もきくことがなく横になっている。

そして綺麗にしてもらって棺に納められる。触ることが出来ずもう顔を見ることしか出来なくなる。

そういうお別れの儀式。


とてもとても哀しくてやり切れなくてただ泣くことしかできないのだけれど、こういう儀式があってこそ、少しずつ大切な人の死と向き合っていけるような気がします。


最初に子供の頃に見た時、皆の見ている前でスルスルと着替えさせてしまうので、一体どうやっているんだろう?手品みたい!と思った記憶があります。

でも大人になってからは、その間中哀しくてあまり覚えていないのです。

母が亡くなった時、納棺師の方が「お母様の普段使っていたお化粧品でお化粧してあげてください」と私たち三姉妹に全てのお化粧をさせてくれました。

そして最後に「お母様はとてもお幸せですね。最後に娘さんに綺麗にしてもらって」と言って帰っていかれました。

その時は泣いてばかりでその方の顔も覚えていないのですが、自分の時もあの人がいいな~と今はそう思います。


前半はとてもユーモラスに、そして後半は誰でもいつか迎える死というものをとても温かく見つめている映画でした。じんわりとじんわりと沁みるいい映画でした。


とても感動したし、とても好きなのですが・・

ただちょっと謎なのは、どうしてあそこまで納棺師という職業が毛嫌いされていたのか・・

友人家族とバッタリ会った時に「挨拶なんかしなくてもいい!」みたいな言われ方をされるほど?

奥さんには「けがらわしい!」と言われる?

例えば自分の家族がそういう仕事を選んだら「そんな大変な仕事」って思うかもしれないけど、汚らわしいって思うかな~?私は思わないと思うんだけどな~

どうしても納得ができなかったのです。

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