【パンズ・ラビリンス】

テーマ:

パンズ・ラビリンス


監督:ギレルモ・デル・トロ

出演:セルジ・ロペス、マリベル・ベルドゥ、ダグ・ジョーンズ、アリアドナ・ヒル、アレックス・アングロ


予告で見た限りだと、間違いなく子供向けのファンタジーだと思っていました。が、たくさんのブログで高評価されていて、気になっていました。今週で終了、何とか駆けつけ間に合いました!


「1944年スペイン、内戦での父の死後、息子は父親のいる場所で産むべしという再婚相手の大尉の信念で、身重な身体の母とオフェリアは遠い戦地まで旅をしてきた。そこは絶対的権力を持つ父の大尉、大尉を恐れ身体の不調とお腹の赤ちゃんのことでいっぱいな母との間でオフェリアにとって不安な心細い場所だった。そんな中現われた妖精にかつて地下の国の王女だったと、また王女に戻るためには3つの試練があることを伝えられた」


何とも・・ダークなファンタジーでした。

見終わって・・ずっとドンヨリしてしまう、疲れ果ててしまった感じです。間違いなくこれは子供無理!怖いし!


まず、オープニングから、横たわって血を流したオフェリアの映像が巻き戻されていって・・嫌な予感で始まるのですから、堪りません。

地下のファンタジーな世界にしても不気味すぎ。子供の冒険物語のようなファンタジーを想像すると大変。どこに触れるのも気持ち悪いような場所なのだもの。


妖精は、なぜあんなカマキリのような姿なんでしょう?どうしてあれを妖精だと解ったの??そしてそして守護神パンの姿がまたビックリ!

最初の試練では身体も髪もちゃんと脱いで置いておいた洋服までもドロだらけ。次の試練では妖精の指した鍵穴が違っているし、禁断の食べ物には手を出してしまうし・・

このこみ上げてくるような嫌なドキドキする感じが大人のファンタジーなのでしょうか。


ファンタジーにあるまじき拷問シーンも繰り広げられ(直接的なシーンはないですが)、特に大尉の裂けた口を自ら縫うシーン・・痛すぎる。


ただのファンタジーではない、現実の辛さ、現実からの逃避がこのおとぎの国を創り上げ、そして無垢な純粋な少女がとった行動が、結果ハッピーエンドになるわけではないリアル感。

ヒリヒリ痛いです。


ラストは、本当に地下の国があったのか、オフェリアの空想だったのか・・そこは明らかにされず終わっていきますが、最後探しに入ったオフェリアの部屋の壁に書かれていたチョークの扉・・

何とも切なく痛々しい、救いのないラストに思われてなりません。


すごくダークで辛いのですが、見なければ良かったとは思わない、不思議な力の持つ映画です。


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