原文のAbstract(英文)はこちらです。
→http://cjasn.asnjournals.org/content/early/2015/04/29/CJN.08410814.abstract
#対象
3626名の男女で、この内383名が慢性腎臓病(CKD)の持病がありました。
研究チームは、米国の国民健康栄養調査(NHANES)の参加者3243名(CKDがない人)が加速度計で身体活動を記録したデータを解析しました。
参加者は3年間追跡調査され、その間137名の死亡が確認されました。
#結果
1時間当たりの座位時間が2分ずつ減少しても効果はありませんでした。
また、その2分間に低強度の運動(立っている)をしてもやはり効果はみられませんでした。
ですが、その2分間をウォーキングのような軽い運動に変えることで死亡リスクを33%低下させることがわかりました。
#結論
研究チームは、たとえ2分間の歩行でも毎時間すれば、1週間で400kcalの余分なエネルギーを消費することができるので、1週間の推奨消費カロリーである600kcalのかなりの部分を達成できるためではないかとしております。
ある糖質制限オタクのブログから抜粋します。
「運動量に関しては明治の頃の日本人は、お米たっぷりで糖質60~70%も摂取していましたが、糖尿病はほとんどありませんでした。
日々の肉体労働、歩く、掃除する、井戸に水くみ・・・中等度以上の運動量が現代人の約10倍と言われていますが、一般人は、日常的に走ったり鍛えたりはしていないと思います。
運動量に関しては、明治の日本人が参考になると思います。」
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このブログの発信者は「10倍!」という数字をどこから引っ張ってきたのか?、私も探しましたがわかりませんでした。
ですが、我々は明治時代の大人と比べても、また我々の親が我々と同じ年齢の時と比べても、明らかに運動量は落ちています。
それは次の理由によります。
・一部のローカルな駅を除き、ほとんどの駅でエスカレーターが設置された。
・地方のデパートも大型化し、エレベーターだけでなくエスカレーターも設置された。またエスカレーターは上りだけだったのに、下り方向にも設置された。
・トイレは和式が大幅に減って洋式となった。この結果、トイレでは足腰の筋肉を使わなくなった。
・特に都会では駅の数が増えて、駅までの歩行時間が減った。
・寒い地方では薪ストーブが減って、石油ストーブが多くなった。この結果、薪を割るという作業がなくなった。また地球温暖化により、雪国では雪かきをする時間が減った。
一方で「豊食(飽食)の時代」と言われながら、実際には特に20代女性の1日平均エネルギー摂取量は、何と終戦後より低いのです。
~若い女性の摂取カロリーは終戦直後より低い・・。”痩せすぎ”な人が多すぎる日本~
→http://matome.naver.jp/odai/2142658128153644301
~糖尿病の男性は16.2%、女性9.2%。50歳代以上で急増~
~世界の糖尿病人口は3億8670万人に増加、約半数は糖尿病の自覚なし ~
→http://www.dm-net.co.jp/calendar/chousa/population.php
PFCいずれも少しずつ制限した方がいいと思います。
そしてダイエットに関する多くの記事は、短期的に効果を求めています。
そうしないと、ビジネスが成り立ちませんし、忙しい現代人には認められないからです。
そもそもそのダイエット、一生続ける事が出来ますか?。
偏った食事では楽しくありませんし、楽しくないダイエットは絶対に長続きしません。
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ダイエットは最終目標ではありません。
健康で幸せにになる事が、誰しもの最終目標です。
ダイエットの基本は必ず運動を取り入れる事です。
食事制限だけでは、体脂肪は減ってもいつか限界が来ますし、筋肉が増えないため基礎代謝が上がらず、体温も上がらないために脂肪が燃焼できません。
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良質な食事・適度な運動・良好な睡眠、いずれも取り入れないと良い効果が現れません。
ガソリンが枯渇しかかったスポーツカーと同じです。
特に糖質制限オタクの記事では、大半が運動に関する事に全くふれておりません。
また食事による、体内からの熱産生に関する記事は皆無です。
このブログのタイトルは何を意味しているのか?、それは「NEAT」です。
NEAT=Non-Exercise Activity Thermogenesis、非運動性活動熱産生
「NEAT」→それは「無駄に動く」事です。
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①NEATを増やす日常活動
・通勤ではバスや電車の一駅手前から歩く
・駅や歩道橋、職場などで、積極的に階段を使う
・仕事でもプライベートでも、用事があれば自分から出向く
・トイレは、階段を使ってほかのフロアーへ行く
・昼食は、少し遠くの店へ行く
・職場でのコピー取りやファックスなど、あるいは自宅でも自分の事は自分で行なう
・掃除には電気掃除機を使わずホウキで、床ふきは雑巾がけをする
・ペットと散歩する
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②こんなことでもNEATが増えます
・背筋を伸ばす
・パソコンに向かうときは猫背にならないように、歩く時や立っている時は頭上から吊り下げられているイメージで
•立っている時間を増やす
・通勤車中では空席があっても座らない、ごろ寝でテレビは見ない
・食事は一口ずつ最低30回は噛む
・噛んでいるときは安静時よりエネルギー消費量が20%アップし、また満腹感も得られやすい
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運動嫌いな方や運動が出来ない身体の方、どうしても忙しい方でも「NEAT」ならば、行なう事は可能なのではないでしょうか?。
更には歩行中には「インターバル速歩」で身体の2/3がある下肢の筋肉に刺激を与えると更に効果的ですよ。
「インターバル速歩」→http://www.jtrc.or.jp/interval/
(写真はネットより引用)