こんばんは。

 

  ゴールデンウィークが終わると、それまで気温が上がっても湿気のない爽やかな空気だったのが、次第に湿気を帯びて肌にまとわりつくような空気となる日が増えてきますが、今年もそんな時期になりました。奇しくも沖縄・奄美地方は今日、梅雨入りしました。6月に入ると本州も梅雨入りすると見られ、体調管理や食べ物の管理に気を使う時期になりますね。

 

  ところで「梅雨入り」について昨年、沖縄・奄美地方の梅雨入りがいつ頃だったのか調べてみました。すると昨年、沖縄・奄美地方が梅雨入りしたのが5月16日でした。その時の天気図が以下の通り。

 

  

 

 台湾付近に停滞前線(梅雨前線)の片りんみたいなのが見えますが、この後の天気図を見ると沖縄付近に居座っていました。

   

 ちなみに、気象予報士試験で「梅雨前線」と記述すると不正解或いは減点になります。正式には停滞前線です。   

 

  この時期に何があったかと言うと、近畿地方の一部で激しい雨、北陸地方で真夏のような暑さだったそうです。前線に向かって湿った空気が流れ込み山を越える時に乾いた空気に変質し、北陸地方ではフェーン現象が発生したと思われます。ちなみにこの前日(5月15日)、北海道の稚内で桜(エゾヤマザクラ)が満開となり桜前線が終了したとの事。今年はまだ桜前線が北上中ですね。

 

  そして、梅雨入りの便りがあった今日の天気図がこれ。

 

  

 

  昨年と同じく恐らくこの後、停滞前線が日本の南海上に居座る事になるんでしょうね。

 

  ところで気象予報士試験でもこの時期の停滞前線(梅雨前線)に関する問題は過去に出題されています。(いつか忘れましたが小生も受けた記憶があります。)

 

  思いつく所にはなりますが、出題ポイントとしては次の通りです。ご参考までに・・・。

 

・前線描画

 850hPa等温線or等相当温位線集中帯の南縁付近

・停滞(梅雨)前線付近の水平方向の状況

 風向、風速、収束・発散の様子、相当温位、鉛直流の分布

・停滞前線(梅雨)前線付近の鉛直方向の状況

 相当温位の鉛直方向の分布(対流不安定)、風向、風速の状況

・その他

 前線付近の降水量(土壌雨量指数、スネークラインなど)

 

 

 


人気ブログランキング

→ランキング参加中です。ポチッとクリックして頂けると嬉しいです。