●トラウマを消す水
このお話は、昨日のブログ(●目の前での自殺)の続きです。
従って、昨日のブログ(http://ameblo.jp/hirosu/entry-11223334598.html )
を先にお読みください。
そしてから下をお読み下さい。
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ある中学校の先生からの相談でした。
彼女は音楽の先生であり、2年のクラスも担当していました。
ある日、そのクラスの男の子が、職員室に入ってきて彼女の側に来たそうです。
「どうしたの?」と聞いた時、その生徒は何も言わず出て行ってしまいました。
今から思うと、多分それは小さな子供のSOSだったのでしょう。
ある日の放課後、私は音楽室に忘れ物を取りに行った時の事でした。
音楽室の外のベランダに、その男の子がいてベランダの外塀を登っているのです。
窓が閉まっていたので、声をかけたりはしませんでした。
すると、その子は、こちらに振り向きちらっと見たのです。
その子は担任している5年のクラスの男の子で、
この前、何も言わず職員室から出て行った子でした。
目が合って窓の方に駆け寄ったその瞬間、その子は飛び降りたのです。
すぐに、外のグラウンドから女生徒達の悲鳴が聞こえてきました。
やがて救急車が来て、すぐに病院に運ばれました。
その後、御通夜とお葬式に行き、お線香をあげました。
やがて風の噂で、彼の家庭環境の問題で自殺したという事が分りました。
しかし、私が彼の力になってあげられなかった事を後悔しています。
あの時、彼の後を追いかけても何を相談したかったのか聞けば良かった。
あの時、ベランダにも聞こえる様な大声で呼び止めていれば飛び降りなかったのでは・・・
あれ以来、彼が飛び降りる直前に、私と目が合った事を思い出してしまいます。
音楽室で教えている時も、家に帰っても、それが頭から離れないのです。
最近では、音楽室で1人になるが怖いです。
だから、忘れ物とか何かあっても、放課後は近づく事が出来ません。
どうしたらいいでしょうか?教えて下さい。
そんな深刻な手紙の内容でした。
身近な人が自殺して、その事が脳裏からいつまでも離れない。
こんな場合、3つの原因が考えられます。
A●自殺現場を見てしまった為に、その映像がトラウマになっている場合。
B●自分にも何か彼を助ける事が出来たのではないという自分を責める為に、忘れられない場合。
C●亡くなった故人が、その人に助けを求めている場合。
これは経験した人にしか分らない辛さがあると思います。
普通は、嫌な現場を通らない様に遠回りをしたり、その場所には近づかない様にしますが、
彼女の場合、仕事場である音楽室に行かない訳にはいきません。
このままでは心的ダメージが積み重なって、
PTSD「心的外傷」になり、教師を辞めるという所まで行きかねません。
ただ、
彼女場合まだ日が浅く、不眠や悪夢という症状も無いようでした。
さて、対処法ですが、
上の3つの原因を除くのが良いのですが、
原因A●は、脳の記憶が影響しているので、脳裏から離れるまで時間がかかります。
そこでまず、
その脳に記憶されている映像を引き出してしまう要因になる
残りの2つの原因を除く事をする事です。
そして、この残りの2つ原因を取り除く良い方法があります。
まず、
自分にも何か彼を助ける事が出来たのではないという自分を責める気持ちですが、
これは、亡くなってしまった人には
もう何もしてあげられない。という固定観念から来ています。
しかし、霊的にいわせてもらうと、
亡くなってからでも、まだ間に合うのです。
だから、
謝りたい事があったら、謝る事です。
正直な今の気持ちを、亡くなった人にぶつけるのです。
彼女の場合であれば、
飛び降り現場に行くのは、気がひけるでしょうが、
現場に行って、
「○○君、力になってあげられなくてゴメンね。
きっとあの時、先生に相談したかったんだね。
気づかなかった先生を許してね。」
と言いたい事。言い残した事を伝えるのです。
意外と故人に通じるものです。
それと同時に、
亡くなった故人が、助けを求めてきていると仮定して、
供養もしてあげます。
白い花を3本。お線香、そしてお水。
「はやく成仏して下さい。
そして幸せな来世に生まれ変わってくださいね。」
と合掌します。
現場でこの供養をしてあげる事によって、
その霊との関わりが段々と薄れていき、
いつも脳裏から離れなかった映像を段々と見なくなっていきます。
自殺者は、自殺した現場で苦しんでいる場合が多いのです。
ましてや、自殺現場が学校だったので、
彼の家族は、頻繁に自殺の現場に来る事はできないでしょう。
そんな時、
家族に代わって悲しんでいる彼の魂を慰めてあげる事ができるのは貴方だけなのです。
亡くなった後も、彼を助けてあげる事は出来るのです。
彼を供養して助けてあげる事によって、
きっと貴方も彼に助けてもらえますよ。
頑張って、彼を供養してあげてくださいね。
ちなみに、お勧めしたのは、
供養してあげるのは、晴れた日の午前中で、
最初は1人ではなく、誰か一緒についてきてもらってやってあげてるとよい。
その後、
彼女は、ちゃんと現場で供養してあげたようです。
3ヵ月後に、お礼の手紙と一緒に、
地元の名産という豚まんを送ってきてくれました。
「亡くなった彼を供養してあげてから、気持ちがすっきりして、
音楽室に行くのも怖くなくなりました。
ありがとうございました。」
どんな形で自殺したとしても、
亡くなった自分を供養してくれる人は、とても貴重です。
そんな人を、呪ったり脅かしたりはしないものです。
それと同時に、こちらもその場所が怖くなくなっていきます。
1本の線香と1杯のお水が、
彼女の脳裏からトラウマになっている記憶を薄れさせるだけでなく、
亡くなった霊からお礼をされる事もあります。
きっと、彼女も良い先生になっていくでしょう。
普通は、上の様な供養を1年間、毎月の月命日に行ってあげればいいのですが、
彼女の場合、亡くなられたのが彼女の生徒であった事から、
それに加えて、下記の事をしてあげる様にアドバイスしました。
それは、
彼が生きていたと同じように考えて、
みんなと同じように中学の卒業式をしてあげる事。
卒業の日に、彼用に作成した卒業証書を、
音楽室の飛び降りた所で、燃やしてあげる事でした。
同時にお線香とお水をあげて供養します。
「卒業おめでとう。
ここから卒業して、次のステップに進んでね。
だから、もうここに来ちゃダメよ。
早く成仏して、今度生まれる時は、
幸せな中学生活をおくれる人生に生まれ変わってね。」