2010年5月9日


今日も練習試合がありました。


相手はKイーグルス。春の大会で、初戦のK平戦に勝っていれば対戦するはずのチームでした。


U太郎は1番センター。


第一打席、初球を狙いましたが、セカンドフライ。


 上げちまったら足が活かせないだろうが!プンプン


監督からもお目玉を貰ってます。


 (私が)積極的に行けと言うから初球を狙ったんだけどな...。


私の傍らに来るや言い訳を始めました。まあ、積極的に打って出たのは良いのですが、今度は初球を打つことばかり考えていたようで、これも一種の雑念ですね。要するに今日も試合に集中できていません。


打席がこういう状態だと当然守備にも悪影響を及ぼします。あと一歩が足りずにポテンヒット2本を許しました。難しい当たりでしたが、本来のU太郎なら捕れていたはずです。


3回、バックネット裏にオールチームのコーチがいるのに気付き、私に報告してきました。このコーチはKイーグルスの関係者ですので、自チームの試合を観に来たのでしょう。


 どうしよう、さっきのバッティング見られちゃったかな。


 見られちゃったかもね。次はいいとこ見せなきゃ。


U太郎は、コーチの目を意識してか、今度は1塁線にセーフティーバントを試みましたが、ワンバウンドした打球が体に当たりました。残念ながらファール。


のはずでしたが、主審も塁審もコールしません。U太郎はそのまま走って1塁を駆け抜けました。


相手ベンチがファールをアピールしますが、主審の位置では確認できなかったようで、1塁の塁審にリクエストしましたが、塁審も見ていなかったのか首を傾げています。U太郎は困惑気味にベンチを見ますが、監督も私たちコーチも当然だんまりです。相手側の抗議も空しく、結局フェアと判定されました。U太郎、ヒット1本儲けました。


それにしても、主審はともかく、3人の塁審がそろって確認していないと言うのも珍しいケースです。もちろんファースト塁審の不手際ですが、3塁側の相手ベンチからも明らかに体に触ったのが分かるのですから、セカンドとサードの塁審からも確認できたはずです。


しかし、こういうこともあるのですから、審判から明確なコールがあるまでは勝手に判断せず、全力でプレーしなければなりません。以って他山の石とすべきですね。


出塁したU太郎は、すかさず2盗、3盗を決め観戦しているオールチームのコーチにアピールします。


場面は2番君が三振で1死3塁。3番君の当たりはセカンド後方へのフライ。U太郎が素早くサードベースに戻りました。


 あいつ、このフライでタッチアップでも狙うつもりか?

 ここは落球に備えてハーフウェイでの待機がセオリーだろうに。ガーン 還ってきたら一言注意しなくちゃ。


などと考えていると、なんと、セカンドが捕球するや本当にスタートを切りました。


 バカタレ!暴走だ!


セカンド君、一瞬面食らった様子でしたが、チームメイトの「バックホーム!」の声に反応してナイス返球。


U太郎、必死のヘッドスライディング。

 

 ああ!足から行かないと危ないぞ!叫び


キャッチャーがレガースでブロックして、U太郎アウト!ショック!


スタートは速かったのですが、これはちょっと無理でした。オールチームのコーチに足をアピールしたい一心だったのでしょうが、明らかな勇み足。積極性を評価してくれれば良いのですが、逆に「無謀な奴」と評価を下げてしまったかもしれません。


ダブルプレーでチェンジ。しかし、監督が主審になにやら告げて、センターには控えの5年生が向かいます。


 あれ?U太郎交代なの?今の暴走で監督怒っちゃったかな?


などと考えていると、U太郎がお茶当番のお母さんのところに走り、なにやら手当てを受けてます。応援に来ていた嫁が慌ててU太郎のところに行きますが、しかめっ面をしています。どうもただ事ではなさそうです。


 どうした?怪我か?


 右手の指の皮が剥がれちゃっているの。ちょっとひどいみたい。


どうやら、ブロックされた際にレガースで指を踏まれた模様です。幸い、皮を剥がしただけで、突き指はしておらず、骨にも異常無いようで一安心ですが、ホームに滑り込む時は、足から行かないと危険です。何しろ他の塁とは異なり、ホームを守っているキャッチャーは鎧のような防具を着けているのですから。


試合の方は、結局負け。技術云々の前に勝とうという気迫に欠けます。


続いて行なわれた5年生の試合も負け。昨日と同様、投手が四死球を連発した挙句にバッテリーエラーで、立っているだけの相手に容易に点をやってしまいます。しかも打線はノーヒットノーランを食らうというオマケ付でした。


今のところ、昨年の実績(春県大会ベスト8、夏県南大会進出、秋市長杯優勝)から、練習試合は結構オファーもあるようですが、こんな試合ばかりだと練習試合も組めなくなってしまいます。