2005年10月22日(土) 02時40分27秒

イースターエッグ

テーマ:ユーモア
あるメーカのパソコンのプリント基板にミッキーマウスなどのディズニーのキャラクターが隠されていた、という記事があった。このような、小さなイタズラは、復活祭の時に行われる、子どもの「卵探し遊び」にちなんで、イースターエッグ と呼ばれている。

ある本に、人間がコンピュータより優れている点は3つあると書いてあった。一つは間違えること、もう一つは忘れること、最後の一つは嘘をつくことだそうだ。このようなユーモアは大いに歓迎すべきことではないだろうか。
2005年08月23日(火) 02時02分10秒

「ピアノマンが沈黙を破る」

テーマ:ユーモア
読売新聞に「ピアノマンが沈黙を破る」という記事が出ていた。

記事の要約は、ピアノマンと呼ばれた男が一言もしゃべらなかったのは医師らをかつぐための芝居だったということを白状し、20日、ドイツに飛行機で帰国した。当初、「身元を尋ねられると、無言でピアノの絵を描き、見事なピアノ演奏を披露した」とされていたが、実際には、ピアノは同じキーをたたき続けるだけで、ほとんど演奏できなかった。ピアノの絵は「最初に思いついただけ」と話した。

最初の報道は、英国のBBCである。男の芝居もあったろうが、同じキーをたたき続けた男を、ベートーベンからショパンまで見事に弾き分けるピアノマンとしてでっち上げた誰かがいたのだ。やはり、英国人のジョークだった。それにしても「話に尾鰭がつく」というのはこのことかと思った。あっけない結末だったが、3ヶ月間楽しませてもらった。これも、インターネットという最新のメディアがなせる業であると思うが、簡単に情報操作が出来てしまうネットの恐ろしさも感じた。
2005年05月28日(土) 04時38分26秒

ピアノマンの話

テーマ:ユーモア
ピアノマンの話が新聞紙上を賑わしているが、どうも、この話、怪しい臭いがする。ずぶぬれのスーツ姿で発見された言葉を喋らない青年にピアノを弾かせたら、ベートーベンからビートルズに至るまで見事に弾きこなしたという。最近は作曲もしているという話だ。まさにミステリーだ。

この情報化時代に、未だに身元が割れないというのがおかしい。これは、ジョーク好きのイギリス人の誰かが仕掛けたお遊びではないかと思うのだがいかがだろう。かつての「ネス湖のネッシー」「ミステリーサークル」「火星人襲来」の次の歴史に残るジョーク話を狙っているのではないだろうか。

それにしても、日本のマスコミは、特集を組んだり、現地に取材に行ったりして、かなり真面目に報道しているが、仕掛人は陰で罠にはまった獲物を見て楽しんでいるのではないだろうか。
2005年04月14日(木) 01時43分13秒

日本人のユーモア

テーマ:ユーモア
夏目漱石の猫に、美学者の迷亭という人が出てくるが、トチメンボーというデタラメな料理をでっち上げて、一流の洋食店のボーイを困らせるというシーンがあるが、この感覚はルーブル美術館に自分の絵を密かに展示したという「自画持参」の話に良く似ている。

また、宮武外骨という人は、滑稽新聞というものを発行して徹底的に楽しんでいる。基本的には反権力のパロディ記事が中心で、警察当局を相手に完全に遊んでいる。言論統制があったときなど、伏せ字で記事を書くのだが、伏せ字以外をそのまま読むとちゃんと意味の通った文章になっていると言ったやり方だ。

元々、日本人にはこのようなユーモア精神があったような気がする。漱石も外骨も明治の人だが、江戸の文化を受け継いでいたのだ。今の人より、余程、インテリジェンスが高かったと感じるのは私だけだろうか。彼らにブログを書かせたらきっと面白かっただろう。

新編・予は危険人物なり 宮武外骨自叙伝
吉野孝雄・編
ちくま文庫
2005年04月01日(金) 21時41分02秒

ユーモア精神について

テーマ:ユーモア
中国の世界的な文明評論家で作家の林語堂(リン・ユータン)という人が、「人生をいかに生きるか The Importance of Living」という本の中で、全くの独断と前置きをしながら、R(現実)、D(夢)、H(ユーモア)、S(センス)という観点で国民性の違いをうまくまとめている。

イギリス人(R3D2H2S1)
フランス人(R2D3H3S3)
中国人(R4D1H3S3)
アメリカ人(R3D3H2S1)
ドイツ人(R3D4H1S2)
ロシア人(R2D4H1S1)
日本人(R2D3H1S1)

これによると、日本人のユーモア精神の評価はきわめて悪い。この本が書かれたのは1937年(昭和18年)で軍国主義が支配した日本は、そのように写っていたのかもしれない。フランス人と中国人がユーモアの評点が高く、イギリス人がもっともバランスが取れているということだ。しかし、落語や狂言などを生んだ日本人は、本来は、そんなに石頭ではなかったはずだ。

人生をいかに生きるか(上・下)
林語堂 著
講談社学術文庫(たぶん、絶版)

2005年03月30日(水) 19時07分26秒

自画持参2

テーマ:ユーモア
昨日、紹介した「自画持参」の記事を読んでいて、何年か前に、日本の考古学会で起こった旧石器捏造事件を思いだした。自分で作った矢じりを発掘したように見せかけて自作自演したという事件だ。彼は、あまりにも素晴らしい発見をするので「神の手」を持つ男と言われていた。地元は日本最古の石器が出たということで「原始人まんじゅう」などを作って大騒ぎした。小学校の教科書にも載った。これは、考古学会の信用を喪失させ、考古学ファンを裏切った事件として新聞でも大きく取り上げられた。

この二つの事件の違いは明らかだ。両方とも、人を騙したのは同じだが、「自画持参」は、世の中を驚かせて楽しもうというユーモアの精神から出たもの。一方、「神の手」事件は単なるウソ。そのまま嘘がバレなければ、「神の手」を持つ男として業界で確固たる地位を築いていたはず。でも、端から見ていても面白くも何ともない事件だった。これだけで断定することはできないが、欧米社会の方が、このような小さなイタズラやユーモアを受け入れる遊びの精神には長けているように感じる。当たり前だが、面白いとか、おかしいとか、驚いたとか、がないと世の中つまらない。
2005年03月29日(火) 19時48分35秒

自画持参

テーマ:ユーモア
読売新聞に、「自画持参」という記事が載っていた。ニューヨークのメトロポリタン美術館などの有名な4つの美術館に悪ふざけ画家の作品がこっそり持ちこまれ、数日間、誰にも気づかれないで堂々と展示されていたという記事だ。新聞に載っていた悪ふざけの絵は、落書きされた壁をバックに、中世の貴族の衣装を身にまとった紳士がペンキのスプレー缶を持って立っているというものだった。犯人は「バンスキー」と名乗る英国人の男で正体は不明とされているが、パリのルーブル美術館でも同様のいたずらをしていると書いてあったので、この筋ではかなりの有名人らしい。

それにしても、厳重な警備をくぐりぬけて超有名な美術館に、自分の絵をどのように持ちこんだのか、持ちこんだ絵を本物の油絵の隣にどのように掛けたのか、その手口を想像するだけでも楽しい。そして、数日間、誰も気付かなかったというのが、さらに愉快だ。何千人か、何万人か知らないが、たくさんの美術愛好家を、白昼堂々まんまと騙したのだ。こういう、いたずらを考え出して旅費をかけてまで実行した「バンスキー」という男は、ただものでない。

イギリス人は、このような、いたずらが好きなようで、宇宙人の仕業と言われていた田んぼに突然現れた謎の模様「ミステリーサークル」や太古の恐竜の生き残りと言われていた「ネス湖のネッシー」なども全部いたずらだった。こちらは、マスコミを含めた世界中の人々を何十年も騙し続けた。小年だった私もずっと信じていた。火星人来襲のラジオ放送を流したオーソンウエルズはアメリカ人だが原作の「宇宙戦争」を書いたウエルズはイギリス人だ。誰も金銭的な被害のない、このような、いたずらは、どのような罪になるのだろうか。この「バンスキー」が裁判にかけられたとしたら、裁判官のユーモアのセンスが問われる、おもしろい裁判になることだろう。

【平成17年3月27日 読売新聞 朝刊】

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