2005年04月29日(金) 05時40分28秒

席取り物語

テーマ:生活
田舎に住んでいると通勤が大変だ。2時間近くの満員電車で如何に座れるかが1日を左右すると言っても過言でない。この前本屋に行ってみたら「通勤電車で座る技術!」という本が平積みされていた。早速読んでみたが、私が毎朝実行していることとほとんど変わりはなかった。

実は、私の乗っている電車もかなり混んでいるのだが、ほとんど毎日座って通勤している。それは、長年の研究の成果と技術の鍛錬の賜物である。全てを公表するとライバルが増えるだけなので控えるが、ある時間帯のある車両は乗換駅でかなり空いてしまうという場所がある。何年か前にそこを私は発見した。また、始発から同じ席に座っていて、乗換駅で必ず降りる人がいる。その人をマークして前に立てば必ず座れるのだ。

しかし、この事に気が付いているのは私だけでなかった。いつも乗る同じ車両に高い技術を持ったライバルがいた。一度、席争いの熾烈な戦いをして険悪なムードになったことがあった。それ以来、その人には近づかないようにしていた。

ある時、親戚の結婚式に出たとき、ばったりとその人に会ってしまった。まさか、毎朝バトルを繰り返していた相手が遠い親戚だったとは思わなかった。非常に気まずい雰囲気になってしまった。その人は、今は定年退職してしまったので、少しは朝の席取りも楽になったが、その親戚の家には今でも足を運びたくない。
2005年04月14日(木) 01時43分13秒

日本人のユーモア

テーマ:ユーモア
夏目漱石の猫に、美学者の迷亭という人が出てくるが、トチメンボーというデタラメな料理をでっち上げて、一流の洋食店のボーイを困らせるというシーンがあるが、この感覚はルーブル美術館に自分の絵を密かに展示したという「自画持参」の話に良く似ている。

また、宮武外骨という人は、滑稽新聞というものを発行して徹底的に楽しんでいる。基本的には反権力のパロディ記事が中心で、警察当局を相手に完全に遊んでいる。言論統制があったときなど、伏せ字で記事を書くのだが、伏せ字以外をそのまま読むとちゃんと意味の通った文章になっていると言ったやり方だ。

元々、日本人にはこのようなユーモア精神があったような気がする。漱石も外骨も明治の人だが、江戸の文化を受け継いでいたのだ。今の人より、余程、インテリジェンスが高かったと感じるのは私だけだろうか。彼らにブログを書かせたらきっと面白かっただろう。

新編・予は危険人物なり 宮武外骨自叙伝
吉野孝雄・編
ちくま文庫
2005年04月08日(金) 06時25分37秒

今回のアメブロのリニューアルについて考えたこと

テーマ:ブログ
アメブロは4月のリニューアルで大幅に機能アップした。デザインも一新してさらに良くなった。しかし、重くなって不具合も増えてしまった。システムの方の懸命な努力で徐々に良くなっているが、バージョンアップのポリシーに少し疑問を感じる。アメブロに期待をしているのであえて苦言を呈したい。

世の中で一番使われているオフィス用のプログラムがあるが、バージョンアップが繰り返されるたびにソースが大きく重くなり、セキュリティーホールが増えていった。私は、そんな理由で最新版は使っていないが、何も知らないユーザはそれが当たり前と思い、メモリーの増設をしたり、パソコンの買い換えを余儀なくされている。これでパソコン業界が活性化されていると考える向きもあるが、ユーザにとっては決して好ましいことでない。パソコンのプログラムは道具である。その使い勝手が勝負である。どんなに装飾を施された万年筆でも、書き味が悪かったら誰も使わないだろう。

かつて、インターネットはUUCPというダイアルアップで非常に細い回線でつながっている時期があった。20年近く前になるだろうか。そのときには、その細い回線でもみんなでコミュニケーションできるように出来るだけ帯域を使うコンテンツを流さないように工夫した。メールはどんな端末でも出来るように表題には漢字を使わないとか本文には半角カタカナを使わないとか、今では死語になりつつあるが、みんなで決めたネチケットなるものがあった。

インターネットは、色々な人が行き来する公道のようなものだ。ここで使われるツールも誰でもストレス無く使えるものであるべきだ。私のようなマイナー(マック)でも使えるツールにして欲しい。アメブロが書き味の良いブログツールになることを願って止まない。
2005年04月01日(金) 21時41分02秒

ユーモア精神について

テーマ:ユーモア
中国の世界的な文明評論家で作家の林語堂(リン・ユータン)という人が、「人生をいかに生きるか The Importance of Living」という本の中で、全くの独断と前置きをしながら、R(現実)、D(夢)、H(ユーモア)、S(センス)という観点で国民性の違いをうまくまとめている。

イギリス人(R3D2H2S1)
フランス人(R2D3H3S3)
中国人(R4D1H3S3)
アメリカ人(R3D3H2S1)
ドイツ人(R3D4H1S2)
ロシア人(R2D4H1S1)
日本人(R2D3H1S1)

これによると、日本人のユーモア精神の評価はきわめて悪い。この本が書かれたのは1937年(昭和18年)で軍国主義が支配した日本は、そのように写っていたのかもしれない。フランス人と中国人がユーモアの評点が高く、イギリス人がもっともバランスが取れているということだ。しかし、落語や狂言などを生んだ日本人は、本来は、そんなに石頭ではなかったはずだ。

人生をいかに生きるか(上・下)
林語堂 著
講談社学術文庫(たぶん、絶版)

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