2017年04月17日(月)

マウンドの細かさ

テーマ:2017タイガース


野球ファンの皆さんの中にはプロ野球各球場のマウンドの形状は それぞれ違うと思っている方が多いのではないか。現に投手たちも「この球場は 投げやすい」とか「この球場のマウンド傾斜が好きではない」などとコメントしているのを聞く。

実のところ、ルール的にはマウンドの形状は きっちり決まっており 各球場も そのルールに従って作っている。

半径 9フィートの円、高さは 10インチ、円の中心より18インチ後ろに横 24インチ縦 6インチのプレートを置き、そのプレートからホームベース五角形の頂点まで 60.6フィートになるように作ってある。

これを日本のルールブックではインチやフィートを メートル法に直してあるので どうしても 半端な数字になってしまう。おさらいしておくと、1 フィートは 30.48cm、1インチは2.54cm なので先ほどの数値を日本流に表現すれば半径 2.7432mの円で 高さは 25.4cm、円の中心より45.72cm後ろに 横 60.96cm 縦 15.24cmのプレートを置き、そのプレートからホームベースの五角形の頂点まで 18.4404mになるようにマウンドを作るということだ。

つまりプロ野球チームのフランチャイズ球場のマウンドの高さは 全て 25.4cmで、また、勾配も1フィートにつき1インチと決まっており 全てが同一なのだ。

甲子園球場を管理する阪神園芸さんも この寸法を厳格に守っており自分達の仕事に誇りを持っている。これは他の球場整備の人達も 同様に違いない。

では、「違う」と言っている投手達が勘違いをしているのか、というと、これは土の色や硬さ、細かさなど 微妙な違いによって彼らに違和感を覚えさせるのだろう。

ファンの方の中には「マウンドの高さは25.4cmだ」というと 「えっ、そんなに低いの」と驚く方が多い。ご家庭にある30cmの物差しを立ててもらい 球場のマウンドを想像した時 確かに「こんなに低いのか」と驚く方もおられるかもしれない。しかしこれは実際に 25.4cmなのだ。

むしろ私が驚くのは それとは別に 18.4404mや25.4cmといった細かさの方である。18mと44cmだけならまだしも その先に.04cmがある。果たしてこんなに細かいところまで的確に測り作っているのだろうか?

高さも25.4cmというが、スパイクで歩いただけでも.4cmのところは変わってしまうだろうと、思ってしまうのだ。

仮に甲子園球場がコンマの単位まで正確に作っていたとしても 本当に他の球場も寸分狂わず 同一なのだろうか、と思ってしまう。高さ25cmなら何とかなりそうだが、その先の4㍉まで 「手作り」しているのならそれはもはや神の領域なのではないだろか、と考えてしまう。

プロの投手が 各球場のマウンドの違いを訴えるのは この細かさが原因の一つかもしれない。しかし、投手もプロなら整備する人もプロである。

各球場で誠心誠意 球場を整備されているのだと思う。雨の日も風の日もカンカン照りが続いても一生懸命、選手が良いプレーができるように、そして そのプレーを見たファンが喜ぶように整備しているに違いない。

そう思うと、ただただ感謝をするとともに この場を借りて 改めて彼らに敬意を表したい。これからも 選手の為に ファンの為に頑張って頂きたいと切に願う。


さて、今週のタイガースは 4勝1敗、3つの勝ち越しだ。中でも クローザーのドリスが4セーブと安定している。

ドリスは 昨年 11月、タイガースから契約を解除された。右肘手術の為だ。肘の手術をすると一般的に復帰までには最低 3・4ヶ月はかかり、術後の経過次第では 手術前と同じようなパフォーマンスができないケースもある。タイガースもそれを危惧した契約解除の判断だった。

ところがドリスは12月初旬に手術を受け、たった40日で90マイルを投げるまでの回復を見せた。驚異の回復である。これを知った日本の複数の球団やデトロイト・タイガースが獲得に乗り出したが、ドリス本人が「阪神タイガースでプレーしたい」と熱望し、今年2月の沖縄キャンプでタイガースの入団テストを受ける事になったのだ。

他のチームなら 確実にリリーバーの契約をしてもらえたであろうに あえて 合否の分からないタイガースの入団テストを受けたわけだ。

結果は 知っての通り合格だった。しかしタイガースサイドは この時すでにメッセンジャー、マテオ、そしてメンデスと3人の外国人投手と契約をしていたので 彼らが怪我などのアクシデントがない限り 2軍スタートである事を通達し、それでも良かったら契約するという条件を提示した。そしてそれをドリス側が承諾し契約となったのだ。

ドリスは タイガースが大好きなのだそうだ。代理人も怪我からの回復の目処がついた時に 他のチームへの契約を勧めたのだが、ドリスは どうしてもタイガースでのプレーを熱望し、この「再」入団に至ったのだ。

そんなドリスの魅力はまず本塁打を打たれないことだろう。昨年 彼は1本も本塁打を打たれていない。もちろん、今年もまだ被本塁打は無い。この調子だと セーブ王のタイトルも獲得できるかもしれない。

そして、何より 前述の再入団エピソードからわかるように「タイガース愛」に満ちた外国人選手がクローザーというのも面白い。

藤川球児の火の玉ストレートは伝説になったが、ドリスの動くボールも 相当なクセ球だ。これからも 素晴らしい活躍をしてくれるだろう。

他球団を蹴り、テストを受けまでして、タイガースに入団した外国人選手が、優勝の瞬間、マウンドに立っている。そんなシーンが見られたら、なんともオツなものである。そうだ、これはまさしく浪花節だ。ドミニカから来た浪花節投手、ドリスをこれからも応援したい。

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コメント

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7 ■無題

60フィート6インチなんで60’6”となります。
小数点で書くなら60.5フィートとなります。

しかしドリスがあえて阪神を希望してくれたなんて知りませんでした。ますます応援したくなりますわ。
普通外国人はいい契約のほうに行くのに。

6 ■今晩は

ドリス…
今セリーグのクローザーで
断トツですね♬


タイガース愛…ウルウルです❤️

5 ■好調な1週間

確か関東の土は柔らかく、
関西は固いと聞いたことがあります。
水が違うように土の違いで、
ずいぶん感覚も変わってくるのではないですか。
ドームだと湿度のせいで、また少し違う気もします。

ドリスはいいですね。
性格も明るいようですし。
落ちる球があるので、マテオより
クローザーに向いているのでは。
昨日は打たれる感じがしませんでした。

広島に勝ち越し、気持ちいいですね。
2勝は接戦をものしたもので、
力強さを感じました。
先発も安定してきましたし、
貯金を殖やしてほしいですね。

藤浪がインフルで抹消ですが、
下では、横山や榎田が良さそうですね。
福永も結果を出しているようで楽しみです。

糸原に負けず、頑張ってください。

4 ■ドリス

いい話をありがとう。ますますドリスが好きになりました。

3 ■感嘆するばかり

球場によってマウンドの形状が違ったら大変ですもんね。
ところが、単位がメートル法でなくインチ法なので、球場を管理、整備する方は大変ですよね。
ちなみに、阪神と中日が毎年のように優勝争いを繰り広げていた2000年代にナゴヤドームでどうしても勝てない。
当時、監督の岡田彰布監督が自軍の室内にナゴヤドームのマウンドの固さ、傾斜を再現したマウンドを作って投手陣に慣れさせたというエピソードを思い出しました。

マツダスタジアムのように機動力を活かしたいから、芝は長め、土の部分は固く。
逆に甲子園は自軍が機動力があまりないので土は軟らかく、でもマウンドはピッチャーの要望で掘れすぎないような固さに。
規定の範囲内で選手からの要望を聞き、プレイし易い環境を。
特に阪神園芸の皆さんは本当に職人だなと感じるばかりです。
行くたびに、思いますが甲子園の土と天然芝。鮮やかで素晴らしい球場です。

ドリス投手。
阪神のどこが良かったんですかね。
一度、理由を聞いてみたいなとキャンプの時から今もずっと思っている事です。
ジェフ・ウィリアムス投手もメジャー契約を蹴ってまで在籍し中継ぎとして阪神を優勝に押し上げてくれましたが、こういう選手はより応援したくなります。
ドリス投手は荒れ球ですけど、フォアボールは出さない。
そして、ツーシームを投げるのが好きで150キロ代で右打者には食い込み、左打者には逃げていく。そして、低めに沈むから捉えたと思ってもゴロになってしまう。
決め球でフォークも一級品。
頼りになる抑えです。
マテオ投手、ドリス投手と8,9回が決まっているので桑原投手ら他のリリーフ投手も投げるところが読めてくるので準備もし易くなる。
いい循環ですね。
ただ、残念なのは前回、好投した藤浪投手がインフルエンザのために1回登板が飛んでしまったこと。
今週はドーム球場での6連戦なので6人先発がいる。
恐らく、ファームから横山投手あたりを上げてくると思うのですが期待半分、不安半分。
とにかく、ストライクゾーンで積極的に勝負していってもらいたいです。

2 ■無題

感動の話をありがとうございます。

これでドリス選手を応援しなければファンじゃないですね。

1 ■ドリスの契約

 そういう経緯があったのは知りませんでした。
 他チームの契約をけってまで阪神にきてくれたのですね。

 ドリスは自ら実績を残して勝ち取ったクローザーの地位です。
 ますます応援していこうと思います。

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