2017年04月10日(月)

野球が国際化する中で

テーマ:2017タイガース

アメリカで言う「ファースト・ボール」が日本では「直球」。これは 1890年代に正岡子規が ランナー、バッターなどのアメリカから入ってきた野球用語を それぞれ、「走者」「打者」と和訳したものだが、 前述の「直球」も含めてこれらの言葉は今日まで使われている。

つまり、1900年当初からファースト・ボールは「直球」と呼ばれていたという事だ。

しかし、時が経つにつれて「直球」を「まっすぐ」と呼ぶ人が現れだした。正岡子規が「直球」と和訳した経緯を知らなかったら「直球」の「直」はそのまま「まっすぐ」と言っても不思議ではない。

あの沢村栄治さんも「俺は まっすぐが好きだ」という事を言っていた記事が残っている。沢村栄治さんが「まっすぐ」と言っていた時期は1930年代だ。

しかし、戦後になると今度は「ストレート」と呼ぶようになった。

私の推測では 誰かが「まっすぐ」=「ストレート」と反対に英訳したに違いない。

その後、時代が進むにつれてどんどんアメリカの野球を取り入れていった日本のプロ野球人の誰かが「ファースト・ボール」とは その投手の一番速いボールを指す、と教えられ「直球」ではなく、「速球」と言い出したのではないか。

現在、アメリカで言うところの「ファースト・ボール」は 日本では「直球」「まっすぐ」「ストレート」「速球」と四つの呼び方ができてしまった。
いや、さらにはよりアメリカ寄りに「 フォー・シーム」なんていう言葉を使っている人までいる。

野球界の人間は 私も含めて勉強が苦手な人が多い。名誉のために、中には学生時代に勉強が好きだった人もいるかもしれないが それはごく少数で ほとんどの人が 日々野球に明け暮れていた。だから、プロ野球選手になれたのだ。

しかし、その反面、知識の不足が曖昧な和製英語を作ってしまったという事も考えられる。

四球(ベース・オン・ボールズ)をフォー・ボールと訳してしまった事に始まり、死球(ヒット・バイ・ピッチ)をデット・ボールと訳してしまう。

そして極め付けが「ゲッツー」だ。「ゲッツー」とは get twoの事である。これはあくまで守備側の人間が「2つ、アウトを取ろうぜ」という掛け声であって、正しくは ダブル・プレーだ。

状況的にみれば「2つ、アウトを取ろうぜ」は、まだ、事が起こっていない。将来の希望的観測に過ぎない。事が起こった後は「got two」か「gotten two」と過去形か直後なら過去分詞に変換されるわけだ。

つまり「6・4・3のゲッツーでした」というのは 直訳すると「6・4・3の2つ 取ろうぜでした」となり、意味が通じない。無理に通じさせたいのなら「6・4・3のガット・ツー」或いは「トゥック(TOOK)・ツー」で初めて「6・4・3で 2つ 取りました」になるのだ。

まっ、こんな事が気になるのは 私がよっぽどの変わり者だからであって、それに付き合わされているブログ読者の皆様もさぞや大変でしょう。

私は ただ 難癖をつけたい訳ではないのだ。昨今、WBCなどで野球はますます国際化しており、2020年のオリンピックでは再び正式種目に入った。

そんな状況なのだからなるべく日本にしか通用しない表現から脱皮し 世界でも共通する言葉に変える必要があるのではないか、と思っている。

ストライクとボールを言う順番も変わった。私は 今でも ストライクからカウントしてしまう。あれは、NPB(日本プロ野球連盟)が国際化に合わせ、ボールを先に言う事を決定したのだ。

それだったら 野球用語も国際化しなくては何の意味もないだろう、と考えてしまうのだ。いやはや、また、変わり者の性分が出てしまったようだ。この辺にしておこう。


さて、先週のタイガースは 藤浪の「抜け球」に始まり、北條と上本の本塁打で終わった。

藤浪の「抜け球」は 今に始まったことではないが 4月4日の試合は 昨年のより ちょっと 酷い。

春の沖縄キャンプまでは良かったのだ。第1クールから第3クールぐらいまでは バランスも良く、リリースポイントも しっかりしていて「今年の藤浪は 違うぞ」という所を見せていた。

ところがWBCの壮行試合で以前の悪い藤浪に逆戻りした。オリックス戦に先発、初回に いきなり 2失点してから バランスを失い、リリースポイントも ばらばらになった。

WBC期間中も含めて ばらばらになったフォームを修正できずに4日の「抜け球」に至った。

私は、彼の将来を考えた時、必要なのは彼に合ったティーチング・コーチの存在だと思っている。

彼は 今まで ひとりで考え、ひとりで修正してきた。彼の修正能力の高さは みんなが認めていた。自分自身がコーチだったのだ。

どうやら、それも限界にきている。もちろん、彼の持ち前の修正能力で次回の登板では 「抜け球」を修正しているかもしれない。しかし、それは 単なるその場しのぎだ。きっちりと修正し、彼が大きく飛躍する為には 客観的な良きアドバイザーが必要だと私は思っている。

そんな良きアドバイザーと出会う事が 新しい藤浪を発見する事になるのではないか、と私は思っている。どんな人物が彼に相応しいか私には分からないが 藤浪自身が「この人だ」と思う人を訪ね、教えを乞うのが一番良いだろう。その上でひと回りも ふた回りも成長した藤浪が見たいものだ。

そして、なんとまぁ、北條の2ホーマー。2本とも 追い込まれた 2ストライク後の素晴らしいホームランだった。特に 2本目のホームランは インサイドの難しいシュートをコンパクトに振り抜いた。打ち方としては 100点満点だ。あんな素晴らしいホームランを打ったのだ。

これから相手投手も ストレート系では勝負してくれなくなる。外角の変化球への対応が 北条の課題となる。

上本も あの場面、上手く打った。元々は プルヒッターでパンチ力がある。今後の二人の活躍が楽しみだ。

しかし、一方のジャイアンツに関してはあのキャッチャーがマスクを被る限り、タイガースは大丈夫だ。

追い込んでから北條に内角にシュートを要求したり、上本を舐めて 簡単にストレートを要求したり、1球の「大切さ」や「怖さ」を知らない捕手の配球だ。

野村克也さんが「日本シリーズを経験した捕手は成長する」と言ったのは 1球の「大切さ」や「怖さ」を経験するからだ。

WBCという大きな舞台を経験したのに あの捕手には成長の跡が見当たらない。

それに比べてタイガースの梅野には 「必死さ」が感じられる。えこひいきに見えるかも知れないが 私には 梅ちゃんが 必死にワンバウンドを止め、必死にサインを出し、一生懸命捕球しているように見える。明らかに 両者のプレーには違いがあるように感じるのだ。

また、7回の勝負どころで 大竹に代打を出せない判断力の悪い指揮官。こんなチームにタイガースは負けて欲しくない。

能力の高さというかポテンシャルの高さでは勝てないが 「一生懸命さ」とか「必死さ」では 負けない。そんなタイガースであって欲しいと心から願う。

今週は 高山が ちょっと心配だが タイガースらしい試合を見せてして欲しいと切に願っている。

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    シーズンが始まると毎週月曜日のお楽しみ 広澤さんのブログです。 一週間に一度だから話題たっぷり深くて毎回なるほどと思います。(長文ですけど) 今回、話題はタイトルの通り始まりますが 後半のジャイアンツとタイガースの話題は辛らつだけど面白いです。 タイガースファンの溜飲が下がるような鮮やかな切り口。 …

    おきらく

    2017-04-10 21:37:23

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コメント

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8 ■阪神の選手

 藤浪投手について『脱力投法』とかよく耳にしますが、これが藤浪投手のパッとしない原因ではないかと思います。
 脱力する意識が抜け球を多発させているのではないかと・・・。
 思いっきり力むくらいの投球が、今の藤浪投手には合っているのではないかと思いますが、どうでしょうか?

 梅野捕手は昨年影をひそめた分、今年すごくイキイキしてプレーしているように見えます。
 キャッチングも、盗塁を刺す送球なども素晴らしいように感じます。


 この記事を投稿されてから数日たちましたが、おっしゃるとおり、高山、少し不調でした。
 でも、本日の試合でタイムリーヒットも打ちましたし、また調子は上がってくるのでしょうね。

7 ■毎日。

毎日、
一つ一つの積み重ねが。

タイガースの選手を見ていて、
必死さを、
ヒシと感じます。

去年と比べて、
『定位置争い』を。

6 ■今晩は

我々素人が思ってても
広澤さんが代弁して下さると
言葉に重みがあるから余計に
納得感がありますね~

5 ■無題

確かにテレビでもWBCでマスクを被っていたマスクを被っていた言うてはりましたわ。
マスクも大事ですが世界に通用する言葉に変えていくのも日本の野球の課題でもありますね。
(笑)

4 ■ホームラン攻勢

広澤さんも55歳ですか。
お互いからだには気をつけましょう。

ホームラン攻勢でGに逆転勝ち。
しかも小柄なふたりで3本。
能見もよく投げたし、快勝ですね。
5割はまずまずですね。

藤浪は心配ですね。
リリースがバラバラで
制球が定まらない。
秋山を改善した人が
藤浪も直してくれませんかね。

梅ちゃんは
あんまり心配せず
見れるようになりました。

長坂まで含め
同年代の捕手が多いので
みんな頑張れ。

3 ■相変わらず

広澤さんのブログ面白い
いつも楽しみにしております

2 ■”変わり者”

今日のブログを拝見して改めて、なんて野球用語は和製英語が多いのか、再認識させられました。
しかし、よく調べられましたね。
また、勉強になりました。
ありがとうございます。

ところで、先週のブログのコメントで藤浪投手の完投を期待する旨のコメントを希望と期待を込めて書いたのですが残念でした。
それでも、高校時代から見てきて素材、ポテンシャルは一級品な藤浪投手への希望的観測で”完投”を期待し、素人の不安を一蹴して欲しかったのですが。

ティーチングコーチですか。
いい人に巡り会ってほしいです。
ポテンシャルは間違いなく高いので阪神のエース、球界のエースに成長してもらいたいです。

そして、昨日の試合。
亀井選手のライトの頭を越す2点タイムリーで、正直、負けたか・・・、と。
ところが、広澤さんもご指摘されているように大竹投手のところに代打を送らない、北條選手に対し、ホームラン厳禁なところへ既に1球シュートを内角に投げているのに、追い込んでから、またいった内角シュートをファールにせずにホームラン。
そして、2番という事で今シーズンは流し打ちの多い上本選手。
実はプルヒッターでパンチ力のある上本選手のホームラン。
残念ながら能見投手には白星は付きませんでしたが、見ていて痛快でした。
WBCで成長した小林選手のいる巨人は強いという評論家の方もいらっしゃいましたし、私も大きな財産にしてペナントに挑んで来るのかな?と思っていましたが北條選手に対するインコースのシュート。上本選手に対するストレート入りは最悪に対する”備え”がなってないと感じました。
梅野捕手はバッティングでも昨年とは違って、どうにかしてバットに当てる、ワンバンもベース手前のワンバンでも必死に止めて、配球でも正直、「なんで?」という配球もありますが仰る通り必死さが伝わってきて応援したくなっています。矢野コーチと二人三脚でいいキャッチャーになってほしいです。
髙山選手については、今週のサンテレビの解説で気になる点を教えていただけると嬉しいです。
外のボールが打てていない、開きが早くなってるのかな?と個人的には感じています。

1 ■おめでとうございます!

広澤さん、お誕生日おめでとうございます!
月日がたつのが、早いですね。
今年こそは、球場で解説する日にお見かけしたい
と思っています!
素敵なお誕生日過ごしてくださいね✨

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