2014年03月31日(月)

悲劇を繰り返さぬ為に

テーマ:2014タイガース
いやはや、何とも後味の悪い試合になってしまった。
西岡には 大事に至らない事を祈り一日でも早い 復帰を願っている。

事故には 「防げるもの」と「防げない」ものがある。もし、昨日の事故が 「4万8000人の大観衆で声が聞こえない」という事や 「一生懸命 打球を追っていた」という原因なら この先も このような事故は起こるだろう。

というか、このような事故は 過去にも頻繁に起こっている事になる。この事故の原因を お客さんがいっぱい入っている事や一生懸命プレーしている事のせいにしてしまえば 今後の教訓にすることは出来ない。

満員のスタジアムでプレーする事や全力プレーというのは タイガースやジャイアンツでは 当たり前のことである。また、そのような原因で片付けてしまえば 責任の所在もボヤけてしまう。

はっきり言うとこの事故の原因は 指導力である。常に 確認作業したり指示したりということを怠った結果、起こった事故なのだ。

野球は「声を出す」スポーツだ。そこには 大きく 3つの目的がある。

1つ目は モチベーションだ。
チームメイトに声を掛ける事によって相手を励ましたり、あるいは高校野球では よく使うのだが 自分の気持ちを上げたり 反対に落ち着かせたりする目的の為に使う。

2つ目は 確認だ。
よくランナーコーチャーの人がランナーに声を掛けているのが 確認作業の代表的なもので 「ワン、アウト」「ライナー、ストップ」というようにグランド内でもみんなで 確認作業をする。これは 野球において とても 大事な事である。もちろん、こうした確認作業にはフライが上がった時に 当事者同士で声を掛けるということも含まれる。

そして、3つ目は 指示である。
バント処理や中継プレーに於いて 「ファースト」「セカンド」とか、「もっと 腕を振れ」と投手に指示したり、フライが上がった時にも 周りの誰かが 指示をする。

声には このような目的がある。ところが 甲子園や東京ドームの大観衆の中では このような声がかき消されることがしばしばだ。ただし、そんな事は とっくの前から 分かっていることなので その為の対策はチームごとに立ててあるのだ。

それは 「優先権」だ。まず、甲子園の場合なら 浜風がキーになる。外野フライが上がった時の優先順位は レフト・センター・ライトの順である。同時に声を掛けたとき 両者とも捕球出来る時はレフトが一番の優先権を持つ。甲子園の浜風がレフト方向に吹いているので 左側にいる人が取りやすいからだ。しかし、時々、風の向きや強さが変わるので 常に 球場内の旗を見て確認している。

捕手と野手では「 野手」。野手の中でも 左側の人間が「優先権」を持つ。これがドームの場合では 外野手は まずセンターに「優先権」が与えられる。内野手と外野手では 外野手。捕手と野手では 野手。野手の中では マウンド付近は一塁手、その他のエリアは 右側が二塁手、左側が遊撃手、二塁手と遊撃手は 遊撃手。全てに於いて「優先権」が設定されている。

そして、守備位置の確認だ。昨日の試合の場合、打者が投手の大竹である。1・2塁にランナーがいるわけで 当然 福留も前進守備である。ここで 大事なのが 確認作業である。福留と西岡との間に 守備位置の確認や優先権の確認が出来ていれば この事故は防げた。とはいえ、選手の中には攻守に一喜一憂したりで、こうした細かな決めごとを忘れてしまうこともある。そこでこの確認作業を 口酸っぱく言う役目を背負うのがコーチの存在なのである。

「うるさい、わかってるよ」と選手が思うくらい言うのだ。ただ、こうした口酸っぱいコーチは煙たがられても必要なことを言い続けなければならないので、とかく嫌われがちだ。しかし、嫌われるコーチでないと 良いコーチとは言えないのも事実だ。

西岡は 福留との距離が分かっていれば あそこまで 深追いはしていなかったハズだ。また、常に 優先権や守備位置の確認をコーチから口酸っぱく言われていれば 野手同士がぶつかり合う、なんて みっともない事は起こらない。ただ、「優先権」や「守備位置の確認」が大切である、という根本的な事をタイガースの首脳陣が知っているかどうかは 分からない。

コーチとしてスキルの問題だ。そういえば、私がコーチ時代、守備コーチがそんな話を口酸っぱく選手にしているのを聞いたことがない。たまたま、私が聞いていなかった可能性もあるかもしれない。それは 定かではないが 今回の事故はこのような確認作業を怠ったから 起きてしまったことは間違いない。

1988年、ジャイアンツの吉村と栄村の事故の教訓を我々の時代は活かした。野球界全体で もう あのような事故が起こらないように「優先権」や「守備位置の確認」を徹底して再発防止に努めたのだ。あれから 26年、このような事故を起こさない為にはやはり 口酸っぱく言う事の出来るコーチの存在が必要不可欠なのだ。
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コメント

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17 ■やっぱりコーチ

私は生観戦の時はいつもコーチと塁審の立つ位置を見ています。
地味な仕事ですが審判は細かく動いています。

サードコーチは自身守りに入っているのか無知なのか分かりませんが疑問のつくランナー指示が目に着きました。

昨年の沖縄キャンプで打たれた投手に福留選手が手振りで話していたら中西コーチが「ここは俺の持ち分だ」と言わんばかりに出てきて若い投手は困った顔。
福留選手は「このチーム、コーチに」がっかりしたようでした。ポジションが違っても参考になるものは取り入れるそのぐらいの度量が各コーチには持ってもらいたいです。
私はあの場面の映像を見て、福留選手の阪神での立つ位置、やる気が少し無くなったかなと
心配しています。
嫌われるコーチになれ、声を出せ選手。

16 ■原監督

「ほぼ日刊イトイ新聞」に、原監督のインタビューが載ってます。
ジャイアンツは大嫌いなのに、原監督、いい監督だなー と思いました。

タイガースから少しずつ心が離れていってるのを感じています。

西岡選手が早く復帰しますように!

15 ■ご指摘、勉強になりました。

広澤さん、コメントを載せる皆様、こんばんは。

広澤さんのコメント、大変勉強になりました。
全力プレーであったので、まずは西岡選手と福留選手の完治と早い復帰を祈ります。

あのようなことが起こった背景、欠けていたポイントをはっきり指摘してくださいまして、ありがとうございます。

明日からホームゲーム、楽しみにしております。

14 ■無題

更進お疲れ様です。

危険な事故が起こり心配しましたが、西岡選手も福留選手も、選手生命を脅かす怪我にならなくて安心です。でも、おっしゃる通り、2度と同じ事をしない為の準備は指導者として指導してもらいたいですね。

巨人三連戦ですが、巨人の選手は外角をセンターから逆方向に常に狙って来ますし、大振りする選手がいません。阪神との差も、戦力の差というより意識の差を感じました。

そういう巨人に対抗する為にも、もっとしつこく内角攻めを厳しく徹底するモノと思いきや外角ばかりのリード。バッテリーレベルで、攻める意識の無い阪神にはガッカリしました(^-^;

13 ■広沢さんの解説いいですね!

これからもお願いします。

12 ■反復確認の肝要性

野球に限らず、常にお互いに牽制し合うことなくして発展は図られないと思います。真のリーダーとは何かを問い続ける事を継続しなければどんな世界でも大切だと確信します。継続的改善は、計画して、それを実行してみて、検証する。その繰り返しなくして実現出来ないと痛感する毎日です。

11 ■無題

それとスポニチの連載
もう終わるかな?
かなりおもしろかったですよ!!

10 ■無題

読んでるだけで口の中酸っぱくなりましたがな

9 ■無題

去年の上本もそうでしたが、阪神の監督コーチは何を教えているのでしょうか?

はっきり言って、実績のない監督コーチが実績あるベテラン選手に気を使いながら采配してるのではなかろうか?

こんな事言うの失礼かな?とか思いながらやってるのでは?

他球団の練習見てると、細かいプレーまで良くやってるのが分かりますね。
一年に一度あるかないかのプレーまで想定してます。

フロント、監督コーチが今のままでは
今年も優勝どころかAクラスも怪しい感じですね。

これからも辛口評価のブログ楽しみにしてます。

8 ■確認

昨日の試合では基本の大切さを痛感しました。野球の試合中に起こる事故は防げるものが大半であると私も思います。
一塁への全力疾走や素早い攻守交代など、もう一度見直して欲しいなと思っています。

7 ■やっぱり

広澤さん、指導者になって下さいよ~
(´・Д・)」

6 ■無題

福留が退いてから、オープン戦でも守ったことがないライトに、サードから今成をいれていましたが、あの采配はどうなんでしょう?

5 ■昨日の試合・・・・

3試合とも、2桁安打を許してしまい、特に昨日の試合は、打たれすぎた印象があります。

中継ぎスタッフで、渡辺さん、筒井さん、岩本さんなど、現在の二神さん、鶴さんに比べて、劣るということでしょうか?

負け試合でも、次に生かせる采配って、ほんとにできてるんでしょうか?

出来れば、負け試合でも、光が見えたなら、教えてほしいと思います。

広澤さんの解説、ほんとにわかりやすく面白い。

もう、阪神OBのおべんちゃら解説にうんざりです。
今後とも、適切なお話期待しています。

4 ■無題

素晴らしい内容だ!!このような専門的な解説に飢えていますのでどしどしお願いします。

3 ■当たり前のことの重要性

昨日は痛感させられました。
昨日の「あのプレー」はやはり”防げたプレー”なんですね。
内野と外野で両方が声を出したら優先権が外野にあるというのは初歩的なこと。

再度、確認し、徹底しないと選手生命にも関わる上に負けにも繋がる。
こういっった、詰めの甘さの積み重ねが優勝から遠のいている原因なのかなと思います。
徹底して欲しいです。

2 ■無題

背筋が凍る、昨日の事故でした。

まずは、1日も早い快復を祈ります。

復帰は焦らないで欲しいです。

命が一番大切です。

1 ■こんにちは

西岡選手と福留選手が心配です。

一日も早く復帰してもらいたいです。

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