藤尾秀昭氏の心に響く言葉より…

 

 

小さなスパンでは、不順もありますが、季節は確実にめぐっています。

 

「四時(しじ)の序(じょ)、功(こう)を成したるものは去る」

 

という言葉が『十八史略(じゅうはちしりゃく)』にあります。

 

 

四時というのは、春・夏・秋・冬のことです。

 

春は春の役割をしっかりと果たして夏にゆずっていく。

 

夏も、秋も、冬も同じです。

 

 

それぞれの役割を精一杯果たして、次の季節に移っていくわけです。

 

何千年、何万年と続く宇宙の摂理から、人間も逃れられません。

 

 

役割を果たした人は常に、次の人にバトンタッチして、冥界(めいかい)に移っていきます。

 

言い換えれば、いま、ここに生きている私たちは自分の役割を果たさなければならない、ということです。

 

 

どんな偉大な指導者も、哲人も一人で人格を形成した人はいません。

 

人は皆凡夫なり、と聖徳太子はいったそうですが、人は皆、縁の中でしか生きられない、その意味では人は皆一様に凡夫です。

 

 

一篇の詩が思い出されます。

 

どなたかの作かは知りませんが、時折、思い起こしては自らを省みています。

 

 

 

生きているということは、誰かに借りをつくること

 

生きているということは、その借りを返していくこと

 

誰かに借りたら、誰かに返そう

 

誰かにそうしてもらったように、誰かにそうしてあげよう

 

誰かと手をつなぐことは、その温もりを忘れないでいること

 

巡り合い、愛し合い、やがて別れのその時、悔いのないように今日を明日を生きよう

 

人は一人では生きてゆけないから

 

誰でも一人では歩いてゆけないから

 

 

生きる力になる言葉』致知出版社

 

 

 

 

 

どんな人であろうと、誰であろうと、人は赤ちゃんのとき、母親に世話をしてもらったから大きくなることができた。

 

「おむつをかえてもらった」、「お乳をもらった」、「着替えさせてもらった」、「抱っこしてもらった」、「熱のあるとき必死になって看病してくれた」…。

 

同様に、幼稚園、小学校、中学、高校と、まったく親の世話にならずに、学校生活をおくれた者もひとりもいない。

 

仕事も家庭も同じで、誰かのご縁とお世話があったから、今がある。

 

 

死ぬときも同じ。

 

死んだあとは、必ず誰かのお世話になる。

 

 

人の世話になって生まれて育ち、人の世話になって死ぬ。

 

だからこそ、生きている間は、そのご恩返しをしておきたい。

 

 

「生きているということは、誰かに借りをつくること」

 

 

借りを返すとは、人様に喜んでいただくこと、お役に立つこと。

 

お借りしたご恩を、少しずつでも返してゆきたい。

 

 

 

 
 
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