フーテンひぐらし

永遠の放課後。「お前そろそろ大人になれよ」な毎日。人生のテーマ曲は「ダイナマイトが百五十屯」@小林旭


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私は十二星座の占いが大好きで、人とある程度知り合うと血液型よりもまず「この人は何座か」というのを見て、そこで「あーなるほどね」とか思うところがあります。

そんな私がここ何年もお気に入りだったのが、今や女性の間ではもはや常識と呼んでもいいくらいの人気者となった石井ゆかりさん。
その理由は「とにかく文章がいい」でして、ただ「あなたはこうだからこうなります」というのではなく、自分に関するとても大事な物語を読んでいるようであり、とてもあたたかな応援のことばを聞いているようだから。

そんなゆかりさんの占いは不動のものだけど、最近ぐいぐいお気に入りになってきたのが「しいたけ占い」。これは去年、お友達に教えてもらったと記憶してる。

通常はVOGUEのサイトで連載をしています。
http://voguegirl.jp/horoscope/shitake/

しいたけさんというTwitterのHNみたいな頼りなげで匿名性が高い名前にも関わらず、この方の文章がまた、とてもいいのです。やわらかい。あたたかい。それはゆかりさんとも共通していますが、ゆかりさんよりさらに一歩身近に寄り添ってる感じといえばいいかな。
「あなたって、こういうひとですよね」という言葉は大抵「ケッ、あたしの何を知ってやがんだい」と思ってしまうものだけど、しいたけさんに言われたら「そう…そうなの!よくご存知で!」みたいになる。何より、読んでいて元気が出る。

私は毎週この占いを見てはいないのだけど、上半期と下半期の総合的な占いは必ずプリントアウトしてるし、今年は縮小コピーして小冊子を作って手帳にはさんでるくらい。夫や友達にも該当のものをプリントアウトして渡したりもしています(笑)

  
そんなしいたけさんの本が出たのですぐさまGET。




十二星座の基本性格と、他の星座との相性(というか関わり方)が書いてあって、自分に関わりのない星座のところもじっくり読みたくなる。家族や友人、好きなアーティストなんかを思い浮かべて「ああなるほど…あの人こういうところあるなぁー」なんて思ったり。

「たかが12種類の分類で分けられたくねーよ」と思う人もいるかもしれないけど、レッテルを貼るというよりかは「あの人はこういう良さがあり、その裏返しでこういうケースも起こりがちなのかもな」みたいな理解のとっかかりになるんですよ。自分ひとりの頭で考えたらなかなかそういう温かみは出ないけど、「そうか○○座ならしょうがないか!」みたいなの、意外と人づきあいのライフハックになるですよ(笑)

そう思わせてくれるしいたけさんの文章、おすすめです。


ちなみに最近転職活動をしているマーですが、先日「とても安定した職だけどおそらく体質がすごく“昔ながら”であろう組織」への転職話を相談されました。
うちの夫は本来、暴走族における特攻隊(バイクで先頭を走って赤信号を止める)のように、ひとり自由度高く飛び回って常識的には難しいものを手に入れる、みたいなのが向いてる人なんですが、最近はうわごとのように「安定したいな…」と言ってまして(笑)
もちろん妻としては安定した企業に勤めてくれるのはありがたいのですが、私ついつい、しいたけ占いの双子座のこのページを開いて見せちゃいました…(マーは双子座です)。
 



「ぬおー!」と言ってましたが、妻としてあかんアドバイスをしてしまったかもしれない…(笑)
 


 
しいたけ占い 12星座でわかるどんな人ともうまくいく方法
しいたけ
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このブログの長年の読者さまなら、私がここで何度「HIRO」「EXILE」の文字を出しているか、よくご存知であろう。長年、私の(体型)ロールモデルであり、ZOO時代から大好きだったHIROくん…いや社長。きっかり10年前(オカザイルが世間を賑わせた時期)、社員総会でChoo Choo Trainを完コピしたし、その練習期間中にはまだ中目黒駅近くにLDHの事務所があったせいか、飲み屋に入ったら隣にお座りになられていたこともあったっけ。
(その時の遭遇レポートはこちら)


ZOOに憧れた。HIROくんが好きだった。だから必然的にEXILEのことはずっと横目で見てきたし、ダンスもマネしてきた。でも世間の大人の通念に私も何となく添うように「だって…EXILEじゃん(苦笑)」みたいなスタンスを表向き取ってきた。「オカザイル」で好感度ダダ上がりしたし元々ああいうヤンキーから転化したようなオラついたルックスのにいちゃんがタイプなのに、格好つけてたんだよね。何と言うか、「EXILEが好き」っていうとかっこわるいような、子供っぽいような気がしていたから。(ファンの方ごめんなさい…)

あとはオリジナルメンバー以外の顔と名前が全然一致しないし、ヒット曲以外をまともに聴いてないってのもあったんだけど。

そんなふうに「いつも気になる」「でも好きにはなんねーよ」を両方手のひらにのせてた私がドラマの「HiGH & LOW」を観始めたのは必然であった。
…しかし、しょっぱなからいきなり「かつてこの地区ではMUGENという伝説のグループが…」と過去の歴史が語られ、それが崩れ去った理由も説明されないまま、いまは5つのグループが群雄割拠なんだよーんとナレーションが入りすぐにグループの抗争劇が始まってしまったので全くついていけなかった。「え…ひたすら攻めて逃げて喧嘩してるだけじゃん」と。アクションの派手さと個々の設定には面白みを感じたものの、何しろ気持ちが追いつかねえ。なのでseason1の途中で観るのをやめてしまった。

だから映画「HiGH & LOW THE MOVIE」が公開されてもとんと興味がなかったのだけど、私がTwitterでフォローしている方で、「この方々が『面白い』と言ったものは観にゆくべき」と密かに思っている人たちがいきなり「HiGH & LOWヤバい」と言い始めたので驚いた。
普段はさまざまな言葉で映画や小説の魅力を語ってくれる人たちが一斉に語彙力を失い「ヤバい」「琥珀さん!」「どうしちまったんすか」としか言わなくなり、私は「この現象…マッドマックス怒りのデスロード(通称マッ怒)とシン・ゴジラの時とおんなじだ…」と震えた。

だから観に行った。
マー(夫)も友人も付き合ってくれなかったのでひとりで丸の内ピカデリーに。場内はLDHファンとおぼしき若い女子ばかりで、何だかとても居心地が悪かった。

結果、映画館を出てからの私はマーにも友達にも「ヤバかった」「何なんすか琥珀さん!」としか言わなくなり、それこそ「何なんすか」と言われたりした。見事にハマッてしまったのである。

そこから約半年。「HiGH & LOW THE MOVIE」(以下ハイロー)は都合3回観た。ドラマ版season1と、観ていなかったseason2も観た。そのタイミングでWOWOWが密着番組をやったため、ハイロー出演者も含まれるEXILE THE SECONDというグループが好きになった。
しかし周囲の人に「ぜったい面白いからハイロー観にゆこうよ」と誘って、付き合ってくれたのはひとりだけ。円盤(B-ray)も買った。マーはドラマも円盤も楽しんで観てくれたがハマるわけではない。

マッ怒もシン・ゴジラも、リアル友人で同じようにハマり、居酒屋で熱く語れるメンバーがいたというのにこのぼっち感はどういうことだ。
Twitterランドには、私と同じようにハイローにハマり、そのまま流れるようにEXILE TRIBE沼に落っこちている人々がいるというのに、かなしいじゃないか。

なのでここで、「ハイローはなぜいいか」について語り散らしておこうと思います。たぶん読者のみなさんほとんど興味ないだろうけどおつきあいください…(汗)
 


ハイローはいわずもがな、HIROさんの会社であるLDHがつくった映画(&ドラマ&ライブ)で、製作総指揮もHIROさん。あらすじ、というか基本設定はこちら。(wikiより)

伝説はとある街から始まる。かつて「ムゲン」という伝説のチームがこの地域一帯を支配していた。その圧倒的な勢力により、却ってその一帯は統率が取れていた。だか、ムゲンに唯一屈することなくたった2人で互角に渡り合った兄弟がいた。「雨宮兄弟」である。だが、両者決着が着かないまま、ある事件をきっかけに突如ムゲンは解散し、雨宮兄弟も姿を消した。その後、その地域一帯に
 
★山王連合会(山王街二代目喧嘩屋 )
★White Rascals(誘惑の白い悪魔)
★鬼邪高校(漆黒の凶悪高校 )
★RUDE BOYS(無慈悲なる街の亡霊 )
★達磨一家(復讐の壊し屋一家)

 
という5つのチームが頭角を現した。その地域一帯は各チームの頭文字を取って「SWORD地区」と呼ばれ、SWORD地区のギャング達は「G-SWORD」と呼ばれ恐れられた。

そしてここに書かれたチーム(他にも色々登場)が喧嘩をしまくるというのが話の総てであります。
「そんだけかよ」と言わないで!骨子はそんだけなんだけど、そんだけじゃないのがハイローの良さ!それでは、私がいいなと思う理由を簡単に列挙しますね。


■身体能力が高いEXILE TRIBEの面々による予想以上にハイレベルのアクション。もめ事はすべて拳でケリをつける(アクション好きの方…主に男性も満足)

■圧倒的美形、やんちゃ、三枚目、派手、誠実…あらゆるタイプの「かっこいい男たち」による熱いブロマンス。(イケメンに興味のある方…主に女性も満足)

■全体のストーリーは雑なのに各グループとキャラの設定が非常に細かくて面白い。ネーミングセンスも秀逸。

■登場人物が多いのでいわゆる「推し」を見つける楽しみがある。

■LDHの力で金をふんだんにつぎ込めるのでセットも衣装もアクション指導も…とにかくあらゆる一流どこが集まって作り上げた世界とディテイルがすごい。

■結果、二次元がそのまま三次元として動いているかのような、男と女の夢がつまり過ぎて渋滞起こしてるような世界の出来上がり。



100人vs500人の果たし合いスタート(実際には1000人くらいいる)

私はもともとやくざ映画とか不良映画とかカンフー映画とか「男が暴れる」映画が大好きなんですけど、それらとハイローが決定的に違うところは「異様な二次元感」だと思っています。

前者は、泥くさいんですよ。生々しいんですよ。時に大いにダサいんですよ。だからこそリアリティがあるんだけど、ハイローはあんまり泥くさくもダサくもないんです。男たちの群ればかりだけど、意外とゴツくなくてイケメン博覧会みたいなの。そして身体能力高いから、そこらの映画よりアクションがすごいの。そして、徹底的にリアリティのない世界観の中で生きてるので、マンガみたいな名セリフがガンガン出てくるの。そう、三次元というよりもマンガに近い。それを全員で本気でやってるから、一周回ってかっこいい。
だから、自身をヲタクと評し、EXILE的なものからいちばん遠いところにいた男女が「おもしれーじゃん!」って続々とハマッたんだと思います。
 
あの美少年の林遣都くんがこんなふうなのがまず狂ってる

何しろハイロー世界では、基本的に人は死なない。どんなにボッコボコに殴ろうが金属製の何かを振り下ろそうが、喧嘩で人は死なない。そして、銃が出てこない。ヤクザ組織が銃を持ってるけど、何だかんだ理由つけてそれを使うことがない。唯一、人の命を奪った最大の凶器は「車」。車に轢かれたら、死ぬか昏睡状態になる。なぜかそういう世界。
だからみんなね、拳で解決するの。これは、格闘技で戦わねばならないから銃による決着がないカンフー映画にも共通するお約束。その非現実感がまた、いいんですよね。でも拳で殴り合うシーンは痛そうでリアルという。

ネタバレ回避であまり詳細を言わないけど、びっくりしたのは再開発がらみでヤクザもマフィアも裏にいるような一大抗争に大人は加わらず、全員が拳で殴り合い、しまいにゃ中心人物の心がボッキリ折れたら、「落ちたぞー!」のひと声で全員がその場で殴り合いをやめちゃうの。ウオー!試合終了!って感じで。そんで、勝った方はガッツポーズで、負けた方は「この次はこうはいかねえぞ」みたいに去ってゆく。
びっくりですよ。ああこれはスポーツだ、ほんと試合なんだわって。

そういうところも含めて、マンガのような(※褒めてる)友情と冒険を各種イケメンがガチで繰り広げるハイローは夢の国。だから、いいんです。
 

どう見てもマッドマックス怒りのデスロード

そしてあまり深みを説明したり描いたりしないからこそ、観客個人個人が考察する余地があるんです。私は直前に観た「シン・ゴジラ」とリンクさせてしまい、当時こんなメモを残しました。

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「何にも縛られず、自由に走ればいい」と龍也さんに言われた琥珀さんはまるで、「私は好きにした、君らも好きにしろ」と牧・元教授に言われたみたいだなと。
琥珀さんはゴジラ第四形態。ダークに変貌してゆくと同時にべらぼうに強くなる。自分含む全方位への憎しみ(放射能ビーム)。自らの力と感情を制御できない。しかし元ムゲンメンバー(巨災対)は、彼を力でねじ伏せる(熱核攻撃)のではなく、愛と友情での説得(ヤシオリ作戦)で琥珀さんに対峙する。そして琥珀さんは、最後には静まる(凍結する)。

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両方観てない人には何のこっちゃ分からないと思いますが、こういうことをひとりで考えてううむなるほど…とか勝手に得心してました。

サイゾーさんはハイローに関するいろんな考察をしてますが、この記事が、ハイローの不可解かつ抗えない魅力をよく語っていると思います↓

『HiGH&LOW』は〈国産の海外映画〉である。"EXILEへの偏見"が、かえって映画への没入を加速させた!


ザイル系のみなさんに一切興味のない皆さんも、ぜひ一度、斜めな視線でいいから観てほしい。意外と楽しいから。そして観たらこっそり、誰が推しか教えてほしい…。


次回は(いつになるか分からないけど)「ハイローの中の人たち(LDHの面々)はなぜいいか」について語るから、覚悟しといて下さい…!
 
 
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(タイトルは、原作の扉にあったことばから取りました)

 

 

「とにかく観て」という言い方は好きじゃない。
映画の好みは千差万別だから、おすすめの言葉として乱暴すぎる。でも今はあえて言いたい。「とにかく観た方がいいよ」と。

 

先日やっと観にゆけた「この世界の片隅に」
立川シネマシティが極上爆音上映ではなく「極上音響上映」をやると宣言、その理由とどうしても観てほしい旨をメルマガで綴っていて、その言葉がとてもよかったので気になっていた。クラウドファンディング、みんなの出資と応援で出来た映画だ。

 

 

戦時下の広島・呉の話だけど、ドラマティカルに悲壮感をもっては描かれない。穏やかに微笑ましく営まれる暮らし。かなしみは疾風のように来て去る。あまりに静かなのに感受性がガンガン揺さぶられる。

 

 

小さな、美しい音が活きていたように思う

 

 

今年は邦画の当たり年。シン・ゴジラ(5回観た)もハイロー(2回観てそしてEXILE THE SECONDにハマッた)も面白かったけど、最後の最後にぶっちぎりのすごいの観てしまった。

 

この映画の単純な感想を書くのは難しい。
何度も声を上げて笑う箇所があった。のん(能年玲奈)の声がすごくよかった。映像がとても美しかった。音楽はもうずるいくらいだ。出てくる人があまりに愛おしく、観ているうちに猛烈に切なくなる。

 

人によるけど、私は嗚咽を堪えるのが辛いレベルでハンカチの吸水性が限界超えた。

かといって「泣けるからいい」とは言いたくない。泣かせるようには、つくっていないから。人によっては別に泣かないだろう。つまり、そんなのはどっちでもいい。

 

いまでも思い出すだけで胸が締めつけられて、同時にあたたかくなる。そういう映画だと思う。

 

★公式HPはこちら。 

 

 

 

 

今日、原作のマンガも買いました。
同じこうの史代さんの「夕凪の街 桜の国」(こちらも広島もの)も、とてもよかった。

 

 

(冒頭にこんなこと書いたけど、わたし「シン・ゴジラ」の時に「とにかく早く観に行け」ってブログ書いてるね…!)

 

 

 

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しばらく何の音沙汰もなかったからもー知らない!と思ってたところ、久々に連絡来た。と思ったら足しげく会いにくる。何ごともなかったかのように。何なのコイツ!?

…というヤリチンいばら男っているよね。このブログ、そういうとこある。

すいません。

 

 

さてわたくし、落語はよく行くようになったし、文楽も行ってみたらとても楽しかった。歌舞伎は母に誘われた時だけ行く(笑)というふうに古典芸能は少しずつかじっているのだけど、まだ手つかずのものはたくさんあります。

 

そのひとつが「浪曲」でした。

 

私のこれまでの浪曲の知識といえば「はだしのゲン」で元と進次が道ばたでやる「壺阪霊験記」のみ。(「はだゲン」で知ってるだけで実際に聴いたことなし)

 

妻は夫を労りつ〜夫は妻を慕いつつぅ〜(泣ける感動秘話らしい)

 

あと、「人気浪曲師の広沢虎造の興行権をめぐって、下関の籠寅組と神戸の山口組が抗争を起こし、その時の傷が元で二代目組長・山口登が死んだ」という史実で広沢虎造の名を覚えたくらい。薄い。知識めっちゃ薄い。第一、落語によく出てくる「講談」と区別がついてない。

で、「何か物語を節回しつけて難しげに長々と謡うもの」という勝手なイメージを抱き、そのままにしてました。

 

そしたら友人の中に浪曲好きの女子ぼたんちゃんがいて、彼女が「いや浪曲面白いから!」って言うので「そうなのか…!」と。彼女に連れられ浪曲デビューした美原あいが、自分で好きな浪曲師さんを見つけてまして。「あゆみ、この人なら浪曲デビューしやすいしすごく面白いから行こう!」とすすめられたので、先月行って来たです。

 

 

玉川太福さんによる浪曲講座の最終回(実演篇)というかたちで行われていたので、何とお代は500円。プロの芸をそんな値段でいいのか?とドキドキ。さらに入ってみたら落語でよく行く区民ホールだったので落語時の賑わいを知っている身としては大変失礼ながら「え…浪曲のお客、少なすぎ!??」と某ネット広告バナーみたいな驚きが。古典の枠を超え、すごく勢力的に活動している34歳の人気浪曲師、そして浪曲協会の理事ですよ皆さん!(聴いたことないのに)

 

腰くらいの高さの大きな台に布がかけてあって、横に三味線を抱えた年配の女性が座っている。登場した太福さんは背が高く色白で品があり、老舗商家の御曹司みたいな雰囲気のいい男。台の前に立つと貫禄があります。でも、トークは大変くだけていて親しみやすい。

 

今回は浪曲が初めてというお客さんが多かったので、まずは彼の作った創作落語ならぬ創作浪曲(浪曲にも古典と新作があるのか!)「地べたの二人〜おかず交換〜」から演ってくれました。これは美原あいが絶賛していたもので、「第一回渋谷らくご創作大賞」も受賞した作品だそうで。

川崎だか横浜だかの工場で働く若い男と壮年の男が昼休み、地べたに座ってお弁当タイム。若い方は市販の弁当。壮年の方は妻の作った弁当。そんな2人がおかずを交換しあうというただそれだけの話で、ドラマチックな事件も何も起きないんだけど(笑)それを朗々と語るんですよ、三味線の合いの手を入れつつ。すげー面白い。

 

後に演ってくれたのは古典の「天保水滸伝」の中の一節。酒癖が悪くて博徒の用心棒に身を落とした剣の達人が断酒していたけど、お祭りの時にお神酒と称してうっかり酒を飲んでしまうことから起こるひと騒動…というお話。これもすごく分かりやすかったし面白かった。

 

今回は500円で初心者向けということもあり、この2つで1時間。「うわーもっと聴いてみたいぃぃぃぃ!」というところで終わりました。

 

浪曲を初めて観て気づいたこと。

 

「朗々と節回しをつけて謡う部分」と「わりと普通に語る部分」が交互に繰り出されるつくりなのだな。

 

これまで勝手に文語調だと思ったけどそんなことはなく、文楽なんかに比べたらとても分かりやすいのだな。(後で調べてみたらそもそも浪曲って明治初期頃から始まったものなんで、近代の庶民的な芸能なんですね。分かりづらいはずがない)

 

三味線は映画音楽の役割を担っており、盛り上がってくるとベンベンと勢いよく鳴り、おねえさんの「イヨッ」「ハッ」という合いの手(これが時に格好よく時にセクシーなのだ)もよく入る。静かなところは鳴るか鳴らないかの絶妙さ。(何でもアドリブなんだそうだ!)

 

「えっ、これからどうなるの!」というところで話を終わらせ、続きはまたのお楽しみ、みたいなかたち。ラジオでもよく親しまれていたというから、今で言う連ドラ的な存在だったのかなあ。

 

玉川太福さん、マイク使わず(台にも設置してない)地声で勝負なのですが、これがびっくりするほど大きくよく通る。そして激しい!落語と違い、立ったまま演っている分アクションも大きく、ドラマチック。汗だく。浪曲ってこんなにアクティブなのか!ひとり劇団、劇団ひとり…!

 

いやあ、観てよかった。

これさ…もっともっとメジャーになっていいんじゃないの??ネタによっては、落語よりも親しみやすいんじゃないの?ちょっと、みんなもっと来いよ!

美原は太福ファンなので終演後にDVD購入してサインももらい、色々お話をしていましたが、今ならごひいきの浪曲師さんと距離めっちゃ近く親しめるじゃん…と腹黒いことも思いました。

 

区民ホールを出て居酒屋で色々語る私と美原。

「おかず交換の話だけであんなに面白くなるってすごいでしょ」

「うんすごい。普通の日常をドラマチックに語ることができるな浪曲は」

 

太福さんは11月に浪曲で「男はつらいよ」をやるという。(完全にわたし得!)

そこでふと思った。既にある面白いストーリーは、浪曲になるのではないか…?

 

「ねえ、『浪曲 HiGH&LOW』できるんじゃね…?」

(※最近わたしは映画「HiGH&LOW」にハマっています)

 

「…ありだな!!」

 

「一方その頃ォ〜湾岸地区ではァァアア〜」

「ベベン!(三味線)いよォ」

「無名街は、ア、よく燃えるのォォォォォォオ」

「琥珀さんンン」「よっ」「ア、如何した」「ハッ」「如何したァァァァァァ」

「いけるな」

 

 

 

これはやばい。ぜひお願いしたい。何なら脚本書く。俺が書く。

「浪曲シン・ゴジラ」でもいいんだけど、決めゼリフの多さや大仰な感じは、絶対ハイローの方が浪曲向きだ。

 

…というわけで、限りない未来と可能性を感じる(1度しか観てないのに素人が偉そうにすいません)浪曲、皆さんもいちど聴いてみて下さい。デビューには玉川太福さん、おすすめです。

 

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普段はまったく異なるクラスタの人々が一斉に「面白かった」「すごかった」「観るべし」と言い始める映画。これは気になる。

昨年の「マッドマックス 怒りのデスロード」がまさにそれで、結果わたしはこの1年で12回、あの映画を映画館で観てしまうほどハマッてしまった。

 

それと同じうねりを感じたので「早く観たい!」と焦りつつ、やっと昨日観に行けた。

 

 

もちろんゴジラは幼少期からよく知ってたけどこれまで特に興味もなかったし、ネットでの皆の絶賛がなければ、特撮怪獣映画なんてぜっっっったいに観に行かなかっただろう。

 

いや、観てよかった。

ほんとにすごかった。

 

「日本国ならでは」をいい面も悪い面も見事に描き切った作品だったと思う。

さらに邦画にありがちなヒューマンドラマや恋愛要素、いらん主題歌などの「泣かせよう」戦略が全くなくて、ただ「プロたちが予想外の事態にどう立ち向かったか」を徹底してみせてくれたのもよかった。

 

あとゴジラ本人(?)の凄さね。

ゴジラって今までわりとキャラクター的に可愛いものとしてしか捉えてなかったから、びっくりした。

 

こええよ!!!

 

初登場の時の「えと……ゴジ…ラ??」て首かしげるレベルの「思ってたんと違う」感。そして最後まで、恐怖だけじゃなく生理的嫌悪までもよおすくらいの造形。


「すぐまた観たい」「観た人と色々話し込みたい」「ネットでネタバレ感想を貪るように読んでそのマニアックさにますますアガる」点がマッドマックスと完全一致でヤバいぞ私。

 

 

↑ドラを捕獲するガッズィーラ@六本木 (マー撮影)

 

 

わたしはいま(観たみんながやってると思うけど)事あるごとに石原さとみの真似して英単語混じりで喋ってる。はたからはルー大柴の真似にしか見えないと思うが。

 

 

というわけで皆さんぜひとも観に行った方がいいですよ。ネタバレしたくないので何ひとつ話せないけど、行った方がいいですよ。

 

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