フーテンひぐらし

永遠の放課後。「お前そろそろ大人になれよ」な毎日。人生のテーマ曲は「ダイナマイトが百五十屯」@小林旭


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ひさしぶりのマンガばなしです。

 

「彼氏や結婚相手を探す時には『愛される女子』を装わねば...」
「ヲタク的なトークをしたら男に引かれるから黙っていよう…」

 

そんな不安と窮屈さを感じている女子がもしいるとしたら、ぜひ読んで欲しい。
はるな檸檬さんの新作「タクマとハナコ」。

 

 

 

東村アキコ先生の元アシさんだが、「女は◎歳になったら厳しい」「こうしなければ相手なんて見つからないよ」という東村先生の「東京タラレバ娘」のつらみと脅しの真逆をゆく楽しさ。

 

 

そうなんだよ。
何かを隠してその「つくろった自分」を好きになってもらいたいか?素の自分を出したら彼から眉をひそめられるような恋愛や結婚、したいか?
結局、自分の好きなものを殺さないで楽しく謳歌してる人には、それをほほえましく眺める相手か、興味しんしんで参加してくる相手が、やってくるもんだ。


(もちろん、そんな相手がいなくたって、好きなものに没頭しているのが幸せならそれで全然いいに決まっている)

 

というわけで、宝塚に限らず、すべての沼にハマった人たちへ、ぜひ。

 

 

ちなみに「タクマとハナコ」は女性と夫婦が楽しむ用ってわけじゃないです。
旦那さんであるタクマの「ひとりでエリザベート当日券の争奪戦に並ぶ」渾身エピソード(単行本の実に1/3を占める!)はスリル&スポ根&ヒューマンドラマ。ライブや舞台好きの人は首もげるほど「あるある...!」てなるはずだ。

 

 

 

※ちなみに、はるな檸檬さんのデビュー作「ZUCCA×ZUCA」はタイトル通りヅカヲタの生態をリアルに描いた傑作です。こちらもすべての沼にハマった方々が深く頷いて机をバンバン叩きたくなる内容。サラリと描いてるようにみせて実は絵がとても美しいのも素敵。
詳しくは私の過去ブログで↓

★すべての「ハマってしまった人」に。

 

 

 

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最近「いくえみ男子」なるジャンルが存在するらしい。

もちろんいくえみ綾さんのマンガに登場する男性たち、
のような男のことだが、現実にはいそうでいない、
という嘆きも聞こえてくる。

ネットでどんな特徴があるか拾うと

・文学的
・脱力系
・でもリアル
・無造作ヘアにゆるっとしたらラインの服装
・無愛想タイプから人なつっこいタイプまで
・芸能人でいうと、瑛太やBUMP OF CHICKENの藤原基央、
 くるりの岸田繁、奥田民生、綾野剛あたり

だそうだ。


とても今どきで、ちょっとリアルにもいそうだし、
いたら確かにモテるだろうなという感じだけど
私の好みとまっっっったくかぶらないので
(そもそも私がいくえみさんのマンガを通ってきていないのですが)


私からもぜひ叫びたい



「紡木男子」も存在してくれーー!!!



【わたしの考えた紡木男子の大まかなとくちょう】

・顔は薄い、和顔系
・目は一重か小さいか切れ長
・服装は学生服か特攻服
・湘南か地方の山あいの街に生息
・言葉すくなで不器用
・ちょっと不良かとても不良
・だけど惚れた女は守る


紡木男子



このために手持ちの紡木作品から
お気に入り男子をわざわざ撮ってトリミングしました
よろしくおねがいします


(調べないでどの作品の誰か分かったらあなたは紡木マニアです)




※ちなみに藤井郁弥・尚之兄弟、そして尾崎豊は典型的な紡木男子だと思います
 ていうか紡木たくの初期作品の男の子は彼らによく似ています

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「マジでこんなつらい思いの中で生きてんの?」

それが、両作を読んだ感想でした。

今まで一度も読んだことのないいくえみ綾作品を、
友達(20代)が貸してくれました。

タイトルがちょっとそそりました。
「あなたのことはそれほど」

それほど


読んでみたらあれだよ、W不倫のはなしだったよ。
けっこうリアルで、これが女性の心を掴むのはよく分かったし、
話自体も「どうなっちゃうんだろう?」とドキドキする面白さ。


でもこんなん読んで、つらくねえの?
これもし仮に読者が共感してるとしたら、
(別に不倫してるしてないに関わらず)
胸が痛くてばったり倒れちゃわない?
そう思いました。


もうひとつ最近買って読んだのがこれです。
東村アキコ「東京タラレバ娘」

たられば


東村アキコ作品は大好きで、とにかくギャグセンス(古いなこの言葉…)
がとび抜けてるわそのくせ心臓がギューッとなる切なさを混ぜ込んでくるわ、
いま「どれを読んでも面白い」という数少ない作家さんだなと思います。

これも評判がすごく高かったので読んでみました。

やっぱり、すんごく面白かったです。

仕事はバリバリのアラサー(33歳)三人娘、
「だけど彼氏がいない」「結婚できてない」ということで
大変に焦ってジタバタしている物語です。

とにかく33歳は「もう若くないオバサン」で

世の中の男性の需要からは完全にハズレていて
自分たちで頑張らないとまじでヤバい、
だけど手にする恋はロマンスというにはあまりに世知辛い。
そんなふうに描かれています。


もちろんマンガ自体の面白さは抜群なのですが
(タラちゃんとレバーちゃん最高)

これもやっぱり「こんなん読んでつらくねえの?」と思いました。

現に、東村せんせいの周囲の女子たちは
撃ち抜かれて死屍累々みたいです(笑)


東村せんせいはあとがきでちゃんと

別に私は
「女は結婚しなきゃダメ」とか
「女の幸せは男で決まる」とか
「結婚できない女はかわいそう」
なんて全く思ってません

(中略)

「結婚したほうが 絶対絶対幸せだよ☆」
なんて、みじんも思っとらんのです!!

と書いているので、焦り振り回されるアラサーの
リアルな心情を描いているということだと思います。
これから、そこに作者からの何らかの
アンサーが用意されるのかもしれません。


でも私、二作品を読んで
「女(主人公)が受身で焦って傷ついてる」作品
もしかしたらあまり好きじゃないのかもしれないと思いました。
ばっかじゃねえの、と思っちゃったんです。


登場人物が幸せでなくてもいいし、
内容がえげつなくてもいい、
でも、手元に残しておきたいマンガは、
「つらいけど何かを見つけた(吹っ切った)主人公」
が出てくるものなのかも。

だから、女であることの理不尽さを身体中で感じながらも
「ああ、そういうことか…」と自分なりのアンサーを見出した
「地獄のガールフレンド」の登場人物たちのほうが、
好きなのかもしれません。


それにしてもタイトルに戻りますが、
アラサーって、こんなにつらかったかな…?

色恋とか、将来とかでいちばん悶々とするし
恋愛模様もすったもんだあるから傷つくことも
いっぱいある時期なのはすごく分かっています。


だけど「この年だからそろそろ結婚」とか
「婚活しないとマジやばい」とかって、
自分個人の恋模様じゃなくて、
いわゆる世の中の潮流でしょ?
自分の人生にまったくかすって来てない人の
もしくはかすって来ても最終的には何の責任もない人の
無責任な人の価値観に、そんなんに振り回される必要なくねえか?

あと不倫だの他人の彼氏だのって
絶対幸せな結末になんないし
自分がすり減るだけだから
やめたほうがいいよ?

恋人が(すごく欲しいのに)できないって、
「いい人がいない」んじゃなくて
「年だから」でもなくて
あなたの「許せない」「好きじゃない」ものが
多いだけなんだと思うよ?


そんなふうに思ってしまいました。


悩みたいのはすげえ分かる。
悩むことも山ほどあるのも分かる。

でももう悩むな。
わりと解決する。
いまの年齢は「不幸へのカウントダウン」でもないし、
瑕疵でもない。

そう思ったんですが、


わたしもアラサーの時、
不倫でギャアギャア泣いたりしてたし
変な男に引っかかって女同士で集合して
あーだこーだ言ってたし(いま思うとあれが第四出動…?)
「この先だれも私を選んでくれないのかもしれない」
って絶望して、東横線のホームでさめざめ泣いたりしてたなあ

ということにも気づいちゃいました。

ああ、私がいまそう思うのは、

この年齢(40代)になったからなのかもしれないな。
前にも書いたけど、「思えば遠くへきたもんだ」です。


だからこそもう一回言うけど、
必要以上に傷つかないで。
追い詰められるほど悩まないで。
あなたの価値は、
「年齢」「容姿」「(大方の)異性からの需要」
で決まるものでは決してないから。

結構、解決策があったりするから。
策はなくても、目の前が拓けたりするから。
時が経つこと、加齢することで、
かえって救われるものもあるから。


というわけで、
マンガとしては大変に面白い二作品ですけど、
リアルにそのど真ん中にいる女子は、
心臓めっちゃ痛くなって立ち上がれないかもしれないんで
あまりおすすめしません(笑)


そういう人には、山本さほ「岡崎に捧ぐ」。
ホッとします。
よく読めば、なかなかに過酷でブラックな子供たちなんだけど。
大人なら簡単にレッテル貼る闇とか価値観の違いとか嫌悪感とかを
軽々飛び越えていろんな世界を見に行く子供たちが、バカで愛しい。



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本屋で「これ読んでみたいな」と思うマンガ(数巻)があっても、
最近はビニールの帯で封じられていて、立ち読みができない。
そういう時わたしは試しに1、2巻だけ買って帰る。
それで読んでみて面白いと思えば、続きを買いに走るのだ。

というパターンで最後に買ったのが、
はるな檸檬「ZUCCA ZUCA」(感想はこちらに)だったのだが、
久々に先日それをやったのがこのマンガ。

重版出来


松田奈緒子
「重版出来!」


この熟語、わたしずっと「じゅうはんでき」と
読んでいたんだけど、「じゅうはんしゅったい」って読むんだね。
「来」を「たい」って読むなんて珍しい。

これは午前中に2巻まで買って一気に読んでしまい、
夕方には3、4、5巻を買いに走った。

松田奈緒子さんの作品は、
「少女漫画」という短編集を持ってる。
なんかところどころ激しくデッサンが狂ってるなーって思うのと(わざとなのかな)
ちょっと展開が安直だなあと思う部分があるんだけど(すみません…)、
時々すごく魅力的で素敵なことばやシーンをつくり出す人。


これはタイトルから想像できる通り、
出版社の青年マンガ誌編集部の物語。

学生時代、柔道に打ち込みオリンピックを目指してきた主人公の女の子が
思いがけず出版社に入社し、柔道への情熱を立派な編集者になることへの
情熱に変えて奮闘するマンガ。


このあらすじだけで思い起こせるのが、土田世紀「編集王」
(感想はこちら)

これは絶版になっていたものを
わざわざオークションで競り落としたくらい、大好きな作品。

主人公はもとプロボクサーで、網膜剥離でボクサーの道を絶たれてから
幼なじみのつてをたどり、青年マンガ誌の編集部で見習いとして働き始める。


どちらにも共通しているのが、
スポーツ一直線だった素直で直情径行型の主人公。
クセモノ揃いの編集者。
人気と売上に翻弄されるマンガ誌の現状と、作家の苦悩。
そして営業、印刷所など、ふだん表に出ることのない
「本づくりと販売」に関わる人々の姿を描いていること。

(女子大生が大学を休学して編集部の企画に乗り、
マンガを描くがうまくいかず…って話はあまりに似すぎてて
アレ??って思ったけどね)


「編集王」は94年に描かれた作品なので
昭和的な常識や重たさがものすごくあり、
マンガをつくるってまさに修羅の道なんだなと思った。
でもとてつもなく熱くて泣けるマンガです。

それに比べると、「重版出来!」はとても今時だなあと思う。
「女だからダメ」という差別も(このマンガにおいては)なく、
電子書籍の話や、SNSを使ってのプロモーション作戦なども出てくるのが面白い。

土田世紀といえばもうド根性・浪花節なマンガを描く人なので、
それと比べてしまうとどうしても軽く流れているんだけど、
それでもこのマンガ、とっても面白い。

作品(マンガ)を世に出すためには、
こんなにも大勢の人たちが関わっているのだ。
マンガは、作者ひとりのものではないんだ。
チームでつくりあげ、チームで売り出していく、
その楽しさ、つらさがよく描かれている。

読んでいてときどき鼻の奥がつんとした。


このひとこと、好きです。

読者だよ


「お客さまは神様です」なんてどんな時も平身低頭するわけではないけど、
お客さんのことを「我々が頑張ってつくったものを勝手にイイねと
言ってついてくる有象無象」くらいにしか思ってない人とか
「うちのお客さん(またはファン)ってこういう人ばっかだしな」
と鼻で笑う人とかって現実にいるので、そういう人に贈りたいコマだ。

あと、圧倒的に好きなのはこのセリフね。

「売れた」んじゃない。
俺たちが-------売ったんだよ!


そう。
ほんとそう、これ!どんなお仕事でも。
「売れる商品」「売れる作品」なんて最初からない。
「売れるもん探してきてよ」とかナンセンスすぎる。
売り手や作り手が、「売るぞ!」って工夫して、
お客さんに良さを伝えて、がんばって、初めて売れるんだ。


こういう泥臭い仕事場のおはなしには、
純粋で朗らかすぎる主人公がいちばん似合うのだろう。
みんなに「コグマ」と呼ばれる黒沢心ちゃんが可愛くて、救われます。


仕事に燃えたい人や、
自分の仕事ってつまんねーなって腐ってる人、
打ち込みたい何かを模索している人、
人間関係でモヤモヤしてる人におすすめです。



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細かいことから大きなことまで、
女はいつでも悩ましいんだな。
相変わらずそう思う。


(そういえば「悩ましい」という言葉は
そもそも色っぽいというようなニュアンスであって
「悩みが多い」的に使うものじゃないんだけど
いつのまにか世間ではこの使い方が多くなったね)


20~30代は、主に内面的で繊細な悩み。
我々40代は、主に身内的身体的な悩み。

もちろん男が悩んでないわけじゃないのだろうが、
女ほど複雑多岐には渡っていないだろうなと思う。


昨日、重き荷を背負って
山道を一歩一歩行くがごとし、な書き仕事から
逃避してマンガを買った。


女子まんが



安田弘之「ちひろさん」最新巻
は、楽しみにいていたやつ。
私が元彼の本棚から強奪して以来、本当に好きで好きで
何度も読み返した「ちひろ」の続篇だ。


「ちひろ」で売れっ子風俗嬢だった彼女は、
「ちひろさん」で海沿いの小さな街のお弁当屋さんで働いている。

仕事は変わっても、彼女のスタンスは変わらない。

圧倒的に「ひとり」だ。

それを淋しがってもいないし自慢してもいない。
どこまでも「ひとり」を楽しんでいて、受け止めている。
その自由で強い孤独に、さまよう人たちが吸い寄せられていく。


もう一冊の鳥飼茜「地獄のガールフレンド」は、
ネットで見かけて気になっていたのをたまたま本屋で見つけた。

こちらはもう、読むそばから
「うあああーーー分かるっ」と地団駄をふむ物語。

ドラマ「問題のあるレストラン」が好きだった人なら、
どんぴしゃでハマるだろう。

女であることで浴びるさまざまな理不尽(しかもだいたい、
親切ヅラしてそれらはやってくるのが始末に負えない)
それが共感度マックスに描かれ、時に痛快にぶった斬られていく。

そして時に心臓抱えてうずくまるようなセリフに出会う。


マンガは娯楽。
何かの啓発のために読むもんじゃないけど。

どちらもぜひ、悩んでても悩んでなくてもいいので
女のひとたちと、そこに準ずる男のひとに読んで欲しい。

ああもうどうしてこの世はわずらわしいのだ。
ひとりになりたい。強くなりたい。
そう思うなら「ちひろ」「ちひろさん」を。

我慢して抑えてつくり笑いしてたけど、
何かを吐き出したい。誰かと肩を叩きあって分かり合いたい。
そう思うなら「地獄のガールフレンド」を。

たぶん、どちらも自分のことが
読む前よりはすこうし好きになると思います。


あと、ぐるんぐるん悩んでいる女子にひとこと。

たぶん知ってるとは思うけど、
すごく気にしてどうにかうまくやりくりしようとしてる
そのディテイル、他人は全然見てないし
全然気にもしてないから、
やりたいことやればいいよ。

「取りつくろった自分を好かれるよりは、
 本来の自分を嫌われるほうがましである」
って、どこかの本にも書いてあったから。



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