プチ信の部屋 -575- 16/07/24
今回は「自分だけで解決しようとしている人」
研究でつまずく学生がいたりする。
指導教員から与えられた課題を論文にまとめる事が出来ない。
研究室に来ては大切な実験はせずにコチョコチョと自分だけでできる小さな仕事をしている。
誰かが自分の代わりに大切な実験をしてくれるんじゃないか?って待っているのかもしれない。
が、周りから見たら…彼はただ何もやらない奴。
だけど…本人は悩んでいる。
「下手の考え休みに似たり」ということわざがあるが…だったら悩まずに休んだ方がいい。
悩んでいるのに進まないのは本人にとってこれほど苦しい事はないハズだ。
僕も出張の翌日は仕事が山積している。
それなのに…会議が入っていてメール確認もできないと、とても気が重い。
「結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる」という本が売れている。
そこに「行動できない人は自分の力だけで解決しようとする」とある。
研究論文は自分の力だけで解決しなくてはならないので
学生はつらいかもしれないが、それは自分だけで解決できる事象なのだ。
社会人になるとひとりではできない業務もある。
だが…僕らには同僚という仲間がいる。
協力者の力がちゃんと発揮できるように責任者が
各パーツをお願いすれば、きっと立派なモノが出来あがる。
動き出せば、気分も乗って元気になれる。
でも、頼む事ができない人は誰にも言わず、コチョコチョ自分だけでできる小さな仕事をする。
誰かが自分の代わりに大切な仕事をしてくれるんじゃないかと待ち…ただ悩む。
「すぐにやらず…誰にも頼まない人」は「自分だけで解決しようとしている人」と見えるかもしれないが
…実は「頼み方がわからず…誰かがやってくれるのを待っている人」なのかもしれない。
でも、そんな事で悩んでいるなら…
自分の手を動かし、同僚にお願いし、少しでも進んだ方が元気になれるハズだ。
その時…その1歩を踏み出す努力は誰にも必要になる。FIN.
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