2008-11-07 20:37:08

犯罪白書発表!

テーマ:ブログ

 犯罪白書が発表されました。

 以下の4点をきちんと数字をおさえて書かれているかという視点で各紙の記事を読み比べてみました。


・高齢者の犯罪が増えていること

・社会問題としては「凶悪犯罪増加」という文脈ではなく、窃盗などの軽犯罪を問題にしていること

・その背景は貧困な福祉

・全体では減っていること


 読売新聞が一番よく書けてます。グラフの見せ方もきちんと考えてますね。産経と朝日がまあまあ。あとはうーんってかんじでした。若者の凶悪犯罪やらで煽りまくっていたころと比べるとおもしろいですね。「老人の心の闇が不可解だ」とか「戦前教育が悪い」とか「道徳が必要だ」とか「囲碁脳が蔓延してる」などは言われてないですわね(笑) もちろん言わなくていいんですけど。


■読売 高齢者の犯罪、過去最多の4万8605人…半数は万引き
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20081107-OYT1T00261.htm?from=navr

■産経 
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/081107/trl0811071024000-n1.htm
■毎日
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20081107dde041040073000c.html
■朝日

http://www.asahi.com/national/update/1107/TKY200811070048.html


 しかし、このブログをはじめたころは、こういった内容で白書が発表されるとは思っていませんでした。変わるとも思えなかった部分もあります。

 世間が「治安悪化」だと騒いでいたときに、浜井先生は「犯罪白書の内容に違和感あある」、「増えているのは若者の凶悪犯罪ではなく高齢者の犯罪である」、「その背景には福祉の貧困がある」とずっと言っていらっしゃいました。自らも犯罪白書の作り手だった研究者としての責任感もおありになったのかもしれません。

 ひとりでもいいから、言いだすこと、言い続けることに価値があるのだなと、とちょっと感慨ありますね。


犯罪不安社会


 

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コメント

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9 ■はじめまして

村野瀬さん経由で遊びに来ました。

私も河合さんや浜井さんの本は読んでいるので、今回の犯罪白書の内容は「当然」というところですが、一般の方からすれば精神的に梯子を外されたようなものかもしれません。

ともかく、なぜ警察がこのように「路線変更」(?)を行ったかという解析も面白そうかなと。私なりに考えてみたいと思います。話題としても賞味期限が切れたほかにも理由があるでしょうし。

また寄らせていただきます。

8 ■e-takeuchi さま

相変わらず厳しいご指摘で(苦笑)。おっしゃるとおりだと思うんですけど、まあゴミの中にも根性のある人がいればいいなあと。
そして、どういう状況でも、きっとそういう人しか言い出せないですから。
>http://news.fbc.keio.ac.jp/~kenjoh/work/korunakare186.pdf
おもしろいPDFですね。

>日本は先進国の中でも下から数えた方が早いほどの小さな政府です。

人文系の議論だと、変だなと思うのは「大きな政府から小さな政府へ!」って流れで語られるんですけど、基本的にもともと小さいんですよね。児童福祉の歴史とか調べてると、日本の福祉は
一部のセレブがボランティアでほんとにがんばってたりしてるだけのように思います。その筆頭が皇室で、戦前は財産ももっていたから、そういう人たちも皇室を金銭面で頼ってますね。今の皇室の活動をみてると思うんですけど、かの方たちの行動というのは庶民のお手本でもあるんでしょうが、まず第一に「セレブのお手本」なのだろうと思います。陛下を働かせすぎだと思うんですけどね。

7 ■本当に改善したのかなぁ

新聞記事は、多少の差はあるとはいえ、法務省のプレスリリースの資料をそのまま書いただけって気がします。これからも少年犯罪は過大に報道するでしょうし、高齢者の犯罪はあっさりとしたものになるんじゃないでしょうか。

日本は先進国の中でも下から数えた方が早いほどの小さな政府です。たとえば、慶応大学の権丈先生。

http://news.fbc.keio.ac.jp/~kenjoh/work/korunakare186.pdf

福祉を削って犯罪者増やしてれば世話ないですね。

6 ■組合員Aさま

>ちょっとうがった見方をすれば
ぜんぜんうがってないと思いますよ。おっしゃるとおりかと。ただ、当たり前のこと書いてるときくらいはほめようかと。あんまりないので(笑)

>福祉の貧困と言っておけばなにかみんな納得しそうですから。
ここは「今は」という気はしますね。数年前までは「福祉」って言葉だすだけで、なんかとんでもないこと言ってるくらいの怖さはありました。「大きな政府から小さな政府」とか言う人もいますけど、そもそも日本は「大きな政府」じゃないと思うんですけどね。それにもともと治安予算は肥大化する傾向の国なんですから。

5 ■てっさいさま

 厳罰化の流れは犯罪分野だけではないですね。「安心・安全」の流れで、逆に痛い目にあって、「ちょっとまてよ」と冷静に考えられるようになるといいなと思いますが。

>警察の動きに対する世論も気になります。
 これって控訴する方向なんですよね?詳細はわからないのですが、被害者が出てる話しですからねえ。

4 ■ちょっとうがった見方をすれば

高齢者の犯罪に対しては随分同情的だなと感じますね。若者や少年の犯罪だと増えてもいないのに「激増」などという捏造報道をして何ひとつ恥じないのに。

「万引きや自転車泥棒など軽微な犯罪が大多数を占めた」「親族間の殺人が半数以上」などというのは全体の傾向となんにも変わらないのですけど。

少年犯罪凶悪化はそれ自体が大嘘でしたから、原因を求めるにも「戦後教育」だの「日教組」だの「ゲーム脳味噌」だのと、姿のはっきりしないものに押しつけるしかなかったのでしょうが、高齢者の犯罪は楽ですね。福祉の貧困と言っておけばなにかみんな納得しそうですから。

すでに自分が過ぎ去った年齢層である若者はいくらでも悪く書けますが、これから高齢者になる立場からは悪く書けないという保身のようなものが見えます。
今までのマスメディアの姿勢が姿勢だったので、こちらとしても非常に意地悪く解釈してしまうのですが。

3 ■遊鬱さま

>といった形でこの件を報道したニュース一覧を眺めてみても、
ほんとに随分と風景が変わりましたね。

>統計・数字についてそんなものはどう調べるかによってあまり信用できない(大澤真幸とか)言う輩もいまだにいるみたいですけれど、
とりあえず調べてから言ってほしいなと。その検証や分析の相対的な評価から、ある程度は、説得力がどこにあるかというのはわかるんじゃないかと思うんですよね。
「新たな思想」とかいうのは、その実態を踏まえて考えて欲しいなと思います。あと、どうしても数字の議論がそぐわないものとか、そぐわない局面はあるので、それなりに話すことはあるだろうと思うんですけど、もうあまり期待しておりません。

ただ、体感治安論に関する数字って、統計学わからないとわからない、みたいな数字じゃないと思うんですよね。

2 ■件数

2こんばんは。
数字が正確に出ていることは、嬉しいですね。ただ、毎日新聞の記事を見ると、警察の方針が変わったことが、そのまま現れている気がします。
割れ窓理論を都合良く考えて、軽微な犯罪を立件するようになった結果かなと。次は、食べていけるかどうか、きわどい所にいる障害者が気になります。また、7日の読売東京版の記事http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20081107-OYT1T00626.htm
のような警察の動きに対する世論も気になります。

1 ■おめでとーございます!

http://news.google.co.jp/nwshp?oe=UTF-8&tab=wn&ned=jp&ncl=1251407983&hl=ja&topic=y

といった形でこの件を報道したニュース一覧を眺めてみても、「治安悪化」という言葉がいつのまにかに消えたことがわかります。「~倍」という言葉も10年で3倍なのか20年で5倍なのか色々と起点が違うことでいくらでもグラフが変わることも一目瞭然ですね。

統計・数字についてそんなものはどう調べるかによってあまり信用できない(大澤真幸とか)言う輩もいまだにいるみたいですけれど、浜井教授や安原さん方の提示された数字と「解釈」でここまで景色が変わった今好きなように言ってればと憐憫の情を抱いてしまいます。

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