2011年12月26日

どうしても弾きたい‼ どうしてもこの曲が弾きたいの‼

テーマ:【あるレッスンの日の出来事】
発表会や楽しいクリスマスイベントの裏側では様々なドラマが毎回あります。

今回のクリスマス会でもたくさんありました。
今日はその中から2人(2組の親子)の感動秘話です。

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♪Mちゃんの場合
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Mちゃんは自分に絶対的な自信が無いとレッスン中で鍵盤に手を置く事も出来ないし、私に自分の意見などとてもとても言えませんでした。

譜読みも大変。
声に出す事も鍵盤で弾いてみることもなかなか出来ませんでした。
本当は80%くらいはわかっていても、イヤ、もしかしたら99%かも知れません、100%自信が無いと行動には移せないのでした。

その代わり、一度弾ける様になるととても自信たっぷりに、
そしてとても楽しそうに弾きます。

Mちゃんは手、指、腕の使い方が素晴らしく、譜読みが思う様に進まない時でもテクニック的な練習はよくやっていたので、自分の思いが表現しやすく、とても素敵な演奏をするのです。

誰でもその人なりの性格があって、Mちゃんはこの数年間、いつでもこの事で苦しんできました。

しかし、Mちゃんの凄いところは、そういった自分の弱点に逃げないで、くじけないで立ち向かって行ったことです。

本人にしてみれば、そびえ立つ崖を登って行っている様なものだと思います。

それを様々なイベントをこなす事に一つ一つクリアーしてきたのです。


今までのレッスン中にも、
手を鍵盤の上までそっと持って行っては引っ込めて、を何度も繰り返し、
なかなか勇気を持って手を出せる様になるまで、悔しくてたくさん泣いてきました。


私も手を差し伸べる事は簡単なのですが、乗り越えて欲しい気持ちが大きいので様々な方法を取りながら何年も見守ってきました。

その間お母様ともたくさんお話し合いもし、ご自宅での様子も報告して下さり、ご家族と協力しながら見守ってきた感じです。


今年はまた今までとは違っていて難関でクリスマス会の数日前まである部分が全く形になっていませんでした。

本人の希望はというと、

全部弾ききりたい、
軽快に弾けている前半と同じくらいになりたい、


ということ。


少しアレンジを施して弾けている部分だけ弾くとか、
軽快に弾けている部分と弾けていない部分の差があるテンポを合わすのにテンポを落とす、、、
などという事は嫌の様子。


本番まであと数日しかなかったのですが、お仕事でも大変お忙しいお母様がご自宅で練習に付き合ってくれたそうです。

当日の2日前に教室へ来た時はびっくり。
弾けるようになってきたこともびっくりですけれど、何よりもびっくりでとてもうれしかったことで大きなことが一つありました。

それはMちゃんの体や心全体が”この曲を弾きたい、弾けるようになりたい、当日に間に合いたい!”
ということで溢れていたということ。


そこで見た姿は今までのMちゃんの姿ではありませんでした。

今まで100%自信が持てないと手を鍵盤の上に置くことすら出来なかったのに、この時は例え40%くらいの確信しかなくてもどんどん手を手を出して何度も挑戦しています。

Mちゃんの一心不乱の気持ちがもの凄く伝わってきて、とても感動いたしました。


この様な部分を自分で克服していくのってとてもエネルギーが必要で、本人の強い意志も必要ですよね。
大人でも難しいですよね~


今回ここにチャレンジしてくれ「出来た」という事は、彼女にとっての大きな壁を今回また一つ乗り越えることが出来たのでしょう。

Mちゃんの様子は前日の夜の状況もお母様からメールを下さり、
当日の午前中、私はお店でリハーサルや会場の準備中でしたが、その時も「これが最終の録音です」と、録音したファイルをメールで送って下さったのでした。


そして本番の演奏は、それはまだ出来立てホヤホヤで途中危なっかしいところも何度もあり、

私は小声で”いける!!”、”大丈夫、いける!!”と、

思わずぶちぶちと声を出してしまっていました。


近くでビデオカメラを撮っていた方がいたので、もしかしたら私のぶちぶちが入ってしまっているかもしれませんね(^^;)


この事情を知っているお友達お母様も涙ぐんでおられたんだそうです。

そのお友達お母様もやはり今回一つ親子で大きな壁を乗り越えたのでした。

そのKちゃんのお話をいたします。


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kちゃんの場合
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Kちゃんは積極的で私とのおしゃべりも良く弾みます!

コンクールにも参加してますし、意欲的な方だと思います。

しかし、今回はそんな彼女でも大きなスランプを経験いたしました。


弾きたい、と思われた曲はとてもきれいな曲でペダルも出てきます。

技術的には決して背伸びしたものではありませんでした。

Kちゃんの今の実力で十分に弾けます。




しかし、レッスンに来る度になかなか上達の兆しが見られない・・



初めは”もしかしてKちゃんはこの曲にあんまり乗り気ではないのかな”とも思いました。

しかし聞いてみると「この曲好き!弾きたい!」と言います。


だいたい想像はつくところは”ペダル”という新しい魅力が加わったこと。

その響かせることって気持ちが良いし、楽しいし、うれしいんですよね!
その気持ちわかります(^^)



なかなか新しもの好きなKちゃんはこの感触を楽しむ時間が多くて、
その前の基本的な譜読み練習がおろそかになっているのではないかな、と思いました。



何度も「まだペダルは使わないできちんと音楽にするように」と毎週伝えていましたが、
家でのことはもう任すしかないですからね。
Kちゃんを信じるしかなかったのです。


私の判断がもしかしたら誤っていたのかもしれないのですが、
そう、もう少し早めにお母様にお話してみればよかったのかも知れないのですが、当
日の1週間前にお母様にお電話していろいろご自宅での状況をお伺いしてみました。


通常でしたらもちろんもう少し早めにするのですが、
今年のコンクールでのKちゃんの頑張りを見た私は,
今回はKちゃんに任せてみようかな、と思っていました。


そしてこれはお母様も同じだったのです。
今回は遠くから見守るだけにしようと思っていた様です。


お母様からの声かけで人前で弾く機会があったのですが、
うまく弾けていないことは自分でもよくわかっていて、弾き終えた瞬間泣き出していました。


その後、1週間、お母様は「ペダル禁止」を徹底させていただいた様で、
側で「もう1回、もう1回」と繰り返し練習にずっと付き合ったそうでうです。



本当はKちゃんならば、ママに付き添ってもらわなくても、もう「繰り返し練習」も、「弾けない部分の対処法」も1人でできるのですが、今回「ペダルの魅力」に少しやられてしまったのでしょうね。。



Kちゃん本人も後日言っていました。

「ママがいなかったら、繰り返し練習の時間はあまりやらなかったと思う。」と。

ペダルを常に踏んで弾いてしまうと、出来た気になってしまうんですよね。

今回それがよくわかったのでは無いでしょうか。ペダルを始めた早々にそのことが体感して良かったかもしれませんね。

上級者でも、ついついペダルばかり踏んでしまう方っていますからね。


当日は滑らかなメロディーラインを美しいペダリングと共に響かせることが出来ました。


お母様がおっしゃっていました。

弾けるようになってきた時には親子で泣いてしまったそうです。

親は子供を最後まで信じることが大事なんですね。とも言っておられました。

そして私にも「この様な機会を与えてくださってありがとうございました。数あるピアノ教室の中で先生のお教室を選んで良かったです。これからもどうぞよろしくお願いいたします」

という、私にしてみればこれ程の幸せなお言葉はない、という様な内容のメールもいただきました。




どうしても弾きたい


子供達の性格や、ご家族の環境などが違っていたとしても、この一つの強い願望から今回もそれぞれのドラマが生まれ、私も感動したのでした。

        ♪Hiromi Music Room


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