人には愛想よくすべき

ルールは守るべき

塩分は控えめにすべき

自分のことは自分ですべき

人は頑張るべき……

 

これらは母の「べき」だった。

 

私は これらの 「べき」に取り込まれ

正しいことと思いこみ

実践してきた。

 

出来ないと母のダメ出しが入る。

情けないわねえ

ちゃんとしなさい と。

 

言い返したい時もあった。

悔しい時もあった。

 

でも

できてない自分がダメなんだ

私が悪いんだ

仕方ない、と自分を責め

気持ちを閉じ込めていった。

我慢していることさえもわからなかった。

 

「べき」は正しいこと、と思っていたから

だから自分は正しいって思っていた。

自由な人にイラついた。

 

私の悩みや不満が

「べき」に執着することで生まれていることに

ずっと気づかずに生きてきた。