小池裕子オフィシャルブログ「ガールミーツワールド」

タレントエージェンシーブレスユー所属小池裕子オフィシャルブログです。



  

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『ハイヒール』

ずっとずっとお姉ちゃん達のキラキラしてる姿が素敵だなって思ってた
ひらひらふわふわした洋服に、真っ赤な口紅
でもやっぱり一番素敵なのはハイヒール


お母さんに買ってってお願いしても「まだ早いから」って言って相手にしてくれなかった
早いってなによ!私もう直ぐ高校生よ!
もうりっぱな大人なんだから


2年前からがんばって溜めてたお小遣い
この時のために溜めてたんだ
私だけのハイヒール
あきお姉ちゃんたちのハイヒールには花飾りがついてたけど
私のはおっきなかわいいリボンがついててお姉ちゃんたちのハイヒールより何倍もかわいいやつなの
靴やさんで初めて見たときから絶対買うんだって決めてたんだ


靴屋さんから家に着くまで胸がいっぱいだった
家についたら直ぐに箱から出して鏡の前ではいてみる
いつもより高い目線にドキドキした
いつもよりずっとお姉さんに見えた


「ゆきちゃん、おうちで靴はいちゃダメなんだよー」


横から弟のたけるがでてくる


「もう、うるさいわね。あっちいってよ」


「その靴ゆきちゃんの?」


「そうだよ!綺麗でしょ?」


「あきちゃんのみたいにお花ついてないよ?」


たけるの言葉にムッとする


「たけるのバカ!あっち行きなさいよ!」


私のやつが一番かわいいもん


次の日からお出かけするときはずっとこのハイヒール
これを履くだけで周りの人たちも私のことを大人に見てくれる
たまにたけるとも出かけなきゃいけないけどたけるはまだ子どもなんだもん
一緒に出かけても楽しくない


「ゆきちゃん、ブランコあるよ!」


「いやよ、洋服汚れちゃう。のるなら1人で乗れば」


「ゆきちゃんまたその靴なんだね、好きなの?」


「うん!だってかわいいでしょ?」


「でもゆきちゃん足痛そうだよ?」


そういってたけるは私の足を指差す
傷だらけになっちゃった足
ハイヒールって痛いんだなってびっくりした


「でもかわいいんだからいいんだもん!たけるは子どもだからわからないの!」


そうよ、大人はみんなこうなんだから
たけるはお子様だから嫌い
お母さんだってお姉ちゃんだってみんなみんな大人は履けるんだから
私だって出来るんだから


今日は私とたける以外夜まで誰も家にいないから2人で買い物しなきゃなんだけど
ハイヒールをはいた大人な私にはスーパーなんて似合わないよ
たけるくらいの小さい子どもや、腰がまがったおばあちゃんとかがスーパーにはいるけど、私は違う
キラキラな大人だ
もっと素敵なところに行きたいなぁ


「お会計は1280円です」


スーパーの店員さんにお金を渡す
はぁ、どうせ買い物するならアクセサリーとかがいいなぁ


「お嬢ちゃん、えらいねぇお使いかい?」


さっき買い物していたおばあちゃんが私に声をかけてくる
お嬢ちゃんって言われてムッとなる
私は大人なのに子ども扱いなんてひどい


「大人だから普通です!」


荷物をうけ取りすぐレジから離れる


「ゆきちゃん待ってよ」


たけるがうしろからついてくる
もう、早くしなさいよ


階段を前にしてもスピードを落とさないで進む


「あっ」


私は思いきり足をくじいてころんだ
持っていた荷物がばらばらになった
足もすり傷だらけ、痛いよ


「ゆきちゃんころんでるー!」


たけるはケラケラ笑う


「あ…」


ハイヒールは…
ポッキリと折れていた
そんな、せっかく買ったのに
私だけのハイヒール
でももうボロボロ
目の前がにじんできた


「ゆきちゃん、泣いてるの?大丈夫?」


たけるは私の顔を見て急に心配しだす
なによ、笑ってたくせに


「お嬢ちゃん大丈夫?」


周りの大人たちも集まってきて私の心配をしてくる
でもなんだか笑われてるような気がして恥ずかしくって悔しくって…


「ゆきちゃん足痛い?」


気付いたら涙がポロポロ流れていた
もうやだ


「ゆきちゃん」


「たけるのばか!うるさい!もう帰る!」


私は折れたハイヒールをたけるの足元に投げつけて走る
足の痛さより胸の方が何倍も痛かった


帰ってからずっと部屋にこもって泣いてた
夜に帰ってきたお母さんたちにも心配されたけどもうどうだってよかった
なんだかハイヒールが折れた時に私はまだ子どもだって突きつけられた気分になった


「ゆきちゃん」


暗くした部屋にたけるがはいってくる


「何よばか」


「さっきは笑ってごめんなさい」


「うるさい」


「これ」


たけるは手に持っていたものを私に渡した


ハイヒールを買う前まで履いていた靴、そこに下手くそな大きなリボンが付いていた


「あのね、ゆきちゃんが好きな靴直せなかったんだ…だから代わりにこれ…」


渡された靴を履くと、ハイヒールを履いてる時のドキドキはないけど
自分の足にしっくりとはまった


「ゆきちゃん、まだ足痛い?」


たけるは不安そうな顔で私をみる
よく見たらたけるの手は絆創膏だらけだった
飾り付けの時にハサミで切ったのかもしれない
そんな風に一生懸命私のために靴をなおすたけるを想像したら嫌なことが吹っ飛んだ


「ううん、痛くないよ、お姉ちゃんこの靴履いたら元気になった!たけるありがとう」


私が元気よく笑うとたけるもパッと明るくなった


うん、やっぱり私はまだこの靴でいいや
ハイヒールは大人になったらいつでも履けるもん
だから今はこの靴を履こう
下手くそでもとってもかわいい私だけの靴を
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☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ごきげんよう!!!
物語シリーズだととうとう6話目!!
ネタをひねり出している小池です
今回は思春期女の子のお話しでした



なんだか大人ぶったり背伸びしたくなる年頃ってありますよね
私はわりといつまでも子どもでいたいと切に願っていますが←


でも昔カスミンというアニメの主題歌のサビで「お願い焦らないでお願い緩やかに大人になって」と歌うのですが
昔はこの曲なんとなく好きだなくらいで聞いてましたが今聴くと小さい頃ってあっという間だったなぁと涙してます←


焦らずとも大人になっちゃいますもんね
今一瞬一瞬を大切に生きていきたいと思う小池でした


ここまで読んでいただきありがとうございます!また次回よろしくお願いいたします!

ではでは
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