前項からの続き
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「6・2反小沢クーデター」
に対する副島隆彦からの反撃と防御について
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副島隆彦です。
今日は、2010年6月12日です。 私は現下の政変(せいへん)劇に今も怒り心頭に発しています。 それでも、この数日あまりにも怒ったので、今は、気が少し萎(な)えて落ち着いて静かになりました。 (中 略) 小沢一郎を排除して、民主党の国民的な人気が上がったのだから、それに便乗して、参院選に勝利して民主党が、最低62議席(この他に改選なしで60議席が いる。合計で、過半数の122議席。議長を含む)を取ればいいのだから、とする、穏(おだ)やかな人々の考え。 私たちの学問道場の会員でも、そのように考えている温和な人々が多いでしょう。 だが、副島隆彦はそれに対して、それは甘い考えであり、甘い考えをしている人間たちはあとで、痛い目にあうのだと申し上げておきます。 私は、イザヤ書エレミヤ書の予言者の気持ちになってこのように、忠告しておきます。 一番危険な攻撃に遭(あ)ったときには、ただちに反撃に出るか、厳しい防御態勢を敷かなければいけない。 このままでは、小沢一郎が育てた、資質のある優れた優秀な若い政治家たちの頭にまで、毒がまわって、身動きが出来なくなる。 内部にまで深く潜り込んできている、敵のスパイたち「反小沢7奉行」の一人、樽床伸二=たるとこしんじ=(案の定、国対委員長になった)が、送りこんだ 21人の議員たち、(元財務省官僚が多い)に脳をやられる。 いろいろと翻弄されて、身動きできなくされる。 今度の政変劇である、6.2反小沢クーデターは、5月27日に、これも「7奉行」のひとり、玄葉光一郎が仕組んだ「日本財政を考える会」に集まった118 人の民主党議員たちの会から開始された。 細野豪志(ほそのごうし、38歳)は、その会合の入り口で、参加者たちの顔ぶれを、うろうろしながら、見ていたそうだ。 馬鹿なことに、松本剛明(まつもとたけあき)は、小沢一郎派の幹部でありながら、この玄葉の企みに同調している。 それと、老練なはずの三井ワキ雄と、小沢秘書軍団の筆頭に近い樋高剛(ひだかつよし)がスパイ樽床を担いで、3日の夜の、一新会(いっしんかい、小沢派の 若手の会合)に参加させようとした。 もうひとり、松木謙公(まつきけんこう、筆頭副幹事長を首になった小沢側近のひとり)までが、樽床に騙されて担いだ。 これを、一新会の会長の鈴木克昌(すずきかつまさ)らが押しとどめて、内部へのそれ以上の攪乱参入を許さなかった。 小沢一郎は、自分が育てた弟子たちのだらしなさに愕然としただろう。 いざという時に、まとまって次の自分たちの代表(次の首領)を自分たちで決めることが出来ない。 弟子たちを育てるということは、大変なことだ。 いざという時に、自分の能力と実力で這い上がって、全体を指導する人物が出てこなければいけないのだ。 いちいち、小沢一郎が指図しなければ動けない集団と言うには実に情けない。 私は、小沢の深い絶望感が分かる。 次の指導者たるものは、自分の力でなってゆかなければいけないのだ。 私、副島隆彦は、とりあえず、細野豪志と、岡田克也と、原口一博の3人だけは、 今後の立派な指導者として、ボナパルティズム(今は、この政治思想用語については説明しません)ででも生き残ってほしい国民政治家として、態度を見守ろう と思います。 案の定11日の午前1時に、亀井静香・金融担当大臣が辞任した。 国民新党は、連立政権からの離脱まではしなかったが、亀井自身は、「閣外に去った」。 愛国者・亀井は、小沢一郎と同格の、国民指導者だから、すべての事態を深く理解している。 郵政見直し法案は、これで、流産させられた。 菅直人、と仙石由人の悪人の頭目は、「小泉郵政改革」を押しとどめて、日本国民への郵貯・簡保(350兆円)と郵便振替決済制度という国民の必死のインフ ラ制度財産をり抜こうとする人々の夢を打ち砕いた。 この事実を軽視する人びとは、後で本当に痛い目に合うだろう。 すべては、アメリカが仕組んでいるからだ。 近くに迫っているNY発の世界恐慌の突入の激震の影響を、日本が防御壁を作って、防御態勢に入らなければならないのに、アメリカに魂を売った極悪人どもが 阻止しようとしている。 アメリカ帝国は、日本を自分たちの道連れにしたいのだ。・・・・ それで、私は弟子たちと相談して、会員ページに、6月7日に私が緊急で録音した、 考えを今日のぼやきの会員ページに載せます。 そして、今、政治分析を行える私の弟子たちが討論を行い、今のこの緊迫した「6.2反小沢クーデタ―」以降の一週間の動きをまとめて考察します。 それを、広報ページに急いで載せるでしょう。 私の突発的な怒りはやや収まったが、それでも今も、目先の他の仕事に追われながらも、書いて残しておかなければいけないことがたくさんあると、強く思っ た。 それで以下に、今日、11日の時点での私の考えを、どんどん書いてゆきます。 ① 「6.2反小沢クーデタ―」を決行した実行犯の、菅直人、仙石由人、枝野幸男 の3人の首謀者の中で、仙石と枝野の口論、内部抗争がすぐに 起きるだろう。 増税、増税、と言い出したことの自分たち自身の、脳のおかしさを自分たちで、少しは反省し始めている。 新聞が、増税と書かなくなった。 ② 11日の菅直人の所信表明演説はまず、「政治とカネ」(小沢一郎の追放)と、日米同盟(日米安全保障体制の最優先)、と増税(消費税の値上げ)の3つを柱 としていた。 しかし、増税をあまり言うと国民に嫌われる。 だから、この問題は、「財政、社会保障の一体的立て直し」という誤魔化(ごまか)しのコトバに置き換えている。 新聞報道は、すべて、そのようになった。 首謀者の一人の玄葉(政調会長兼公務員制度改革担当相)が調子に乗って、6月6日のクーデター勝利後のテレビの番組で、例の目と歯を、ダーズベーダのよう にぎらぎら輝かしながら、増税する、増税すると、怒号したものだから、「あれ、変だな。こいつら」と全国で、感の鋭い国民が、民主党内クーデターの発生に 気付いた。 だから、玄葉を、このあと、テレビ新聞に出さなくなった。 お前の突撃隊長としての役目はひとまず、終わった、うしろに引っこんでいろ、ということだろう。 玄葉は、正体はチンピラやくざ者である石原のぶてると番組で目配せし合って、郵政法案を葬り去ることを画策していた。 ③ クーデターの指令本部は、電通(でんつう)と共同新聞の建物の中にある。 なんと早くも、5日には例のインチキ世論調査の発表があって、「菅直人政権への支持率が、61%に急上昇」という奇怪な報道が即座に行われた。 このあと、10日に、新聞各社の横並びの奇妙に数字が一致している新政権への支持率、61から68%( 日経新聞が68% )という、日本国民を扇動す る、巨大な虚偽の世論調査結果の嘘八百を報じた。 デイヴィッド・ロックフェラー系統が日本のテレビ・新聞をすべて上から押さえていることで制空権(せいくうけん)を敵に握られている。 私たち愛国者は原住民としての横の連帯を大事にして、ヒソヒソ話で、真実を伝えあわなけれなならない。 昨年の12月から開始された、鳩山・小沢打倒のクーデター計画の司令部は、テレビ・新聞11社の政治部長会議プラス、検察・警察の最高幹部たちとオール官 僚のトップのアメリカの手先連合である。 読売新聞、産経新聞の政治部の記者たちであっても、鈍感な下の連中は、6日まで、一体何が起きているかを理解できない者たちがいた。 だから、農水官僚上がりのねずみ男の、荒井聡(あらいさとし)と蓮船(れんほう)を攻撃するために、調べ上げていた事務所費用の政治資金規正法違反の攻撃 を、間違って実行してしまって、それで、荒井と蓮船という準首謀者(論功行で、官房長官になりたがっていた。国家戦略相になった)の行動を抑制してしまっ た。 敵どものすべてに、計画が明らかになっていたわけではない。 ④ 自民党の執行部(谷垣も大島も)と、みんなの党(渡辺善美代表)も何も知らされていなかったのだろう。 クーデター直後には、豆鉄砲を食らったような顔をしていた。 アメリカは、もう自民党を見捨てているから、相手にしていない。 クーデターの指令本部を上からあやつっている、マイケル・グリーンと、ジェラルド・カーティスと、カート・キャンベルが率(ひき)いる100人ぐらいの CIAの日本管理・謀略実行部隊は、それぞれが、2,3人の日本人工作員を抱えている。 この者たちが深く連携して、前原誠司(まえはらせいじ)、長島昭久(ながしまあきひさ)らと連携して、反小沢の民主党議員たちを、背後からあやつってクー デターを決行させた。 菅と仙石(せんごく、官房長官になった)は、これまでの貧乏で、資金がないから、アメリカから数百億円の資金をもらって転んだのだろう。 売国奴の完成である。 ⑤ アメリカと、OECD(ヨーロッパにある国際機関)とIMF(ヨーロッパの中のアメリカの手先派も多い)が、共同して、日本に増税を強要する声明を、順番 に出してきていた。 それが、5月中旬である。 日本政府に増税(消費税を10%あげること)を呼号することで、日本国民に重税を敷いてでも、資金をアメリカに貢がさせる気である。 金融担当大臣を兼務することになった仙石が、必死で亀井が阻止してきていたアメリカへの資金提供(米国債買い)を、どんどん、なりふり構わず、大臣署名を しているだろう。 おそらく20兆円ぐらいの米国債買いを、目下、緊急で、行っているだろう。夜も寝ないで署名をしていることだろう。 これが、アメリカが今度の反小沢クーデターを教唆(きょうさ)し実行させた本当の理由である。 潰(つぶ)れかかっているアメリカの財政は、こういう非道で、惨(むご)いことを属国に強制してそれで資金を奪いとってゆく。 亀井大臣が、「年次改革要望書」というアメリカの日本への強制政策に、抵抗して、押しとどめて来た。 小沢から一切の財政政策を頼まれ任されて、やっていたのだ。 その歯止めが、亀井の辞任で壊された。 日銀をアメリカの攻撃(武藤敏郎=むとうとしろう=財務省のアメリカの手先のドンが、この場面の頭目)から守るために育てられ、民主党に送られてきて、亀 井の下についていた、有能で立派な大塚耕平(おおつかこうへい)は、我が身の危険を察知して、さっと後ろに引いた。 暴風雨が襲ってきたらとにかく逃げて、生き残るのが一番大事なことだ。 次項へ続く・・・ |