ひろのひとりごと

日本は財政危機ではありません。
日本にはびこっている財政破綻論に異議を唱えます。
「日本経済が頂点に立つこれだけの理由」にて作家としてデビュー致しました。
※当ブログのグラフは自由に使って頂いて構いません。


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TPPについてはちょっと小休止。
溜まっていた反アベノミクスの記事を吐き出します。

アベノミクスに潜むリスク 金利急上昇抑えるには
みずほ総合研究所の高田創氏に聞く

http://www.nikkei.com/article/DGXNZO51830470Y3A210C1SHA000/?dg=1
安倍晋三首相の経済政策「アベノミクス」の効果で大幅な円安・株高が進み、景気回復期待が高まっている。ただ金融緩和の拡大による副作用として長期金利が急上昇しないか。みずほ総合研究所チーフエコノミストの高田創氏に聞いた。

■デフレ心理深く
 ――日銀が大胆な金融緩和にかじを切りました。
 「いったん国民にデフレ心理が定着すると、脱するのは容易でない。例えば米国でハリケーン『カトリーナ』の被害が出た直後は地元小売店の商品価格が3倍に跳ね上がったとされる。これに対し、東日本大震災直後も値段はほとんど上がらなかった。それほど日本人のデフレ心理は根深く、脱するには強い意志を示す必要があった」
 ――大幅な円安・株高が進んでも、長期金利は落ち着いている理由は。
 「これもデフレ心理が染みついた証しだ。石油危機に伴う狂乱物価を肌で感じた世代は減っている。デフレ下で社会に出た現役世代は、景気が上向いてもデフレ不安を消せず、すぐには国債を売れない」
 「一方、米欧はここ数年こそデフレ懸念に見舞われているが、まだインフレ期の記憶が鮮明だ。それが日本と欧米の長期金利の動きの差に表れている」
 ――ただ日銀が無期限に国債を買えば、いずれ財政規律が失われて金利が跳ね上がりませんか。
 「長期金利の急上昇を招かないように細心の注意を払う必要がある。緩やかな金利上昇であれば、金融機関経営にもプラスに働く。総資金利ざやが拡大し、同時に融資も増える。ただ急上昇すると、国債の含み損が膨らみ、売りが売りを呼ぶリスクがある」
■緩和は初動手段
 ――どうすればいいのでしょうか。
 「金融緩和はインフレ期待を生み出す初動手段。市場が国債への信認に懸念を抱かないように、2つの面で金利上昇を抑える別の手立てが要る。一つは経常黒字を確保し続け、財政を補う状況を維持することだ。政府は輸出を増やすため、環太平洋経済連携協定(TPP)の推進などで海外市場の開拓を支援すべきだ。円はドルやユーロだけでなく、ウォンに対しても安くなった。日本企業は内部留保が積み上がり、半数近くが実質無借金になっている。輸出競争力が増せば、企業マネーが設備投資に向かい、雇用や賃金が増える効果もある」
 「もう一つは財政規律への姿勢を示すことだ。景気が本格回復する前に消費増税を実施するのは厳しい。だが財政再建に取り組む最低限の姿勢を示さないと、国債の信認は保てない。2014年に8%に引き上げることもできなければ、国内から海外にマネーが逃げ出すキャピタルフライトが起こりかねない」
 「デフレ脱却の道のりは長い。20年近くかけて染みついたデフレ心理を変えるには、10年単位で取り組む覚悟が必要。お医者さんに聞くと、血圧を下げる薬は多いが、いったん下がった血圧を上げるのは大変難しいという。それと同じ。インフレを抑えるには金融を引き締めればいいが、デフレを脱するためには成長戦略や財政出動も含めた政策総動員が必要だ」
(聞き手は編集委員 小栗太)


は? 金融緩和の副作用で長期金利が上昇?
この人は何を言っているんでしょうか・・・

説明するまでもないと思いますが、モノの価値とは需要と供給の関係で決まります。

多くの人がそのモノを欲すると品薄になってしまいますのでモノの価格は上昇しますが、欲しい人がいないとモノが余ってしまいますのでバーゲンセールなどで安売りするということになってしまいます。(=価格が下る)

希少価値の高いものは価格が上がるということです。

で、金融緩和(量的緩和)とは一体何をすることなのか?といいますと。

日銀が市中の国債(金融機関が保有している国債)を買い上げ、その代わりに円(現金)を市中の供給することです。
(※正確には金融機関が日銀に持っている当座預金の日銀預け金の額が増える)

ということは、市中における国債の供給が減り、国債を買うためのお金が増加(国債需要増)となりますので、長期金利は下がる方向に動きます。
なんで金融緩和の副作用が長期金利の上昇なのか・・・さっぱりわかりません。

どちらかと言うと金融緩和の副作用はインフレ率が上昇してしまうことだと思うんですが、デフレで苦しんでいる今の日本にとって悪いことではないでしょ?それこそがアベノミクスの目的ですし。

また、国債金利が上昇しないのは「日本はデフレマインドが強いのでなかなか国債を売れないからだ」とか言っていますけど、それは違いますね。
実際は国債を売ったとしても「他に投資先がない」ので国債を売らずに(売れずに)保有しているだけです。


※出典 国民経済計算

このグラフを見て分かるように企業は借金をして投資を拡大するどころか借金を返し債務を減らしておりますので、国内銀行には貸し出し切れない過剰貯蓄が180兆以上も溜まっています。
(過剰貯蓄=預金-貸出金)


※出典 日本銀行

この貸出切れない過剰貯蓄が国債の購入に向かっているため長期金利は低位で安定しているのです。

つまり企業が借金の返済を辞めて金融機関からお金を借り始める様な状況になれば、めでたく金融機関の過剰貯蓄が減る=国債の需要が下がる=長期金利が上昇するわけですね。

金融機関がお金を借りて投資を始める・・・これってつまり好景気ですね。

なんか記事には

「財政規律が失われれば金利が跳ね上がる」とか言っていますが、この大量の過剰貯蓄が解消されない限りは金利は上がりません。
しかもアベノミクスでは量的緩和で国債の市中への供給を抑えながら財政支出を拡大する政策ですので、さらに長期金利は上がりにくくなります。

長期金利高騰の心配はありません。

もし、この180兆もの過剰貯蓄が市場に出て行けば一体どれだけ日本のGDPは成長するのか(^_^;)
経済成長すれば税収も増えますし、景気対策のための国債発行は必要なくなりますので、長期金利が上昇したとしても特に問題は無いでしょう。


それと日本は世界一財政規律の厳しい国

日本は世界一の緊縮財政国家

ですからこんな心配は無用です

>「もう一つは財政規律への姿勢を示すことだ。景気が本格回復する前に消費増税を実施するのは厳しい。だが財政再建に取り組む最低限の姿勢を示さないと、国債の信認は保てない。2014年に8%に引き上げることもできなければ、国内から海外にマネーが逃げ出すキャピタルフライトが起こりかねない

というか、この人キャピタルフライトの意味を知っているのでしょうか。
キャピタルフライトとは投資マネーが引き上げられる事なのですが、御存知の通り日本の対外純資産は世界一。

つまり海外からの借金よりはるかに海外に貸しているお金の方が多いのですから、こんな日本でキャピタルフライト??? え、何言ってるの?
何が飛んでいくの??

そもそもですが日本は1980年からずっと経常収支黒字ですから資本収支は赤字なんです。


※出典 日本銀行

(2003,2004,2011年に資本収支が黒字になっていますがこの理由については後日エントリーしようかなと思います)

これはつまり日本国内からマネーが海外に出て行っているわけなんですが、(国内→海外への投資が海外→国内投資を上回っている)
もし高田氏が言っている「キャピタルフライト」が国内のマネーが海外に出て行く事を指すのなら、もう既に起こっているのだが・・・

あれ?でも、国債金利が高騰・・・してませんよね???


この資本収支赤字の原因ですが、原因は言うまでもなくデフレで国内への投資需要が少ないため。
国内投資が冷え込んでいたので投資マネーが海外に流れていました。

しかし、財政出動+金融緩和にて民間の投資需要を喚起するのがアベノミクスです。
アベノミクスが実行されればキャピタイルフライトでマネーが逃げ出すどころか海外に出ていた投資マネーが日本に還流するでしょうね~。

日本の景気が回復し投資効率が良くなっているのにわざわざ海外に投資するアホな企業や投資家はいないでしょw

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