ひろのひとりごと

日本は財政危機ではありません。
日本にはびこっている財政破綻論に異議を唱えます。
「日本経済が頂点に立つこれだけの理由」にて作家としてデビュー致しました。
※当ブログのグラフは自由に使って頂いて構いません。


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円安不況ってなんぞ?って感じですが・・・

「未知の円安不況」は本当にやって来るのか?
円高民族の日本人が抱える“漠然とした不安”の内実

http://diamond.jp/articles/-/31706
(前略)
円高不況しか知らないから
円安になったら逆に怖い 


しかし、この顕著な円安傾向、本当によいことづくめなのだろうか。確かに、輸出企業が経済の屋台骨を支えている日本においては、円安で受けるメリットのほうがデメリットよりも大きいであろうことは、想像に難くない。
 とはいえ最近では、「これほど急激に円安が進んで大丈夫なのか」(30代男性)、「円高不況のイメージしかないため、円安になると何が起こるかわからず、逆に怖い」(20代女性)といった漠然とした不安を抱く人も増えているという。経済の専門家の間にも、「通貨安がゆくゆく日本の国力そのものを低下させかねない」などと危惧する声が少なくない。
 そう、これまで「円高不況」という言葉を刷り込まれて生きて来た我々には、実際に円安になると何がよくて何が悪いのか、実感できないのだ。そこで今回は、専門家の意見を聞きながら、足もとでの円安のメリットとデメリットは何なのか、未知の円安不況は本当にやって来るのかをリサーチしよう。
 ちなみに、日本経済に影響を与えるアベノミクスには、金融政策の他にも大規模な財政出動などがある。同じ金融政策によってもたらされるインフレと円安の関係だけ見ても強い関連性があり、各々の政策がもたらす影響は本来密接に絡み合っているため、分けて論じられるものではない。ただし、本稿では円安の影響に焦点を当ててリサーチすることをお断りしておく。インフレを中心とした影響については、以前の記事を参照してほしい。


とりあえず日本経済は輸出が屋台骨では無いぞっと突っ込んでおきます。

さて、このコラムでは円安のメリット・デメリットをこうまとめてます。

●メリット
輸出産業に有利
 →しかしすぐに従業員の給料像にはならない。時間がかかる。

●デメリット
ガソリン価格、電気料金増加
輸入品の物価上昇→家計に直撃
原材料(鉄鉱石など)の価格が上昇→価格に転嫁できずにリストラなどのコストカットが必要になる

ん~、まず今までの円高ですが、これは民主政権のあまりのダメっぷり。デフレに対する無策っぷりが顕になり、デフレが固定化される予想が立った為、円が買われ行き過ぎて円高となっておりました。

で、現在の昨年末からの円安推移は安倍政権誕生でデフレを脱却しインフレになる期待ができたために、今まで行きすぎだった円高が是正された。ただそれだけにすぎません。為替レートは円安、円高どちらに行きすぎてもよろしくないと思いますので、それが適正な水準に近づく、是正されるということについてはデメリットよりメリットの方が大きいと考えます。

というか、今の為替水準は円安でしょうかね・・・
為替レートの推移を見ても。。。

グラフ保存
※出典 日本銀行

リーマン・ショック前までは概ね110円~120円前後で推移しておりました。
今の為替水準からするとめちゃくちゃ円安に見えるのですが、当時の我々は上に挙げた様なデメリットを感じていたのでしょうか?
・・うーん、あまりそのような記憶はありませんよね。

輸入物価も今より円安だった2000年代の方が遥かに低い水準ですし。
また、当時は100円以下の円高水準なんて想像もつきませんでした。


しかし、実際に最近ガソリン価格が上がっているじゃないか。
と思われるかもしれませんが、円安になったとしても必ずしもガソリン価格が上がるとは限りません。

以前エントリーした記事ですが、


円安でエネルギー価格は上昇するか?
http://ameblo.jp/hirohitorigoto/entry-11436966284.html
円安になるとエネルギーコストが上がり、国内産業にダメージが発生する。
ガソリン価格も上がり運送業界がヤバイ。家計の財布も直撃する。
といった懸念はよく聞かれますし、良く分かります。

というわけで実際のガソリンの小売価格と為替レートの関係を見てみましょう。
  グラフ保存
※出典 為替レート ・・・ 日本銀行    
     ガソリン価格 ・・・ 統計局 小売価格統計

ごちゃごちゃしてしまって見にくいかもしれませんが、
1998年頃、2002年頃ポンと急激に円安が進行していますが、ガソリン価格は上がっていません。
また、近年は円高が進んてますけど、逆にガソリン価格は上がっていますね。

次に原油の価格(ドル/バレル)とガソリン価格の推移を見てみます。
※出典 原油価格 ・・・ 世界経済のネタ帳     
     ガソリン価格 ・・・ 統計局 小売価格統計

ガソリン価格の推移については、為替レートの変化よりも原油価格(ドルベース)の変化の方に追従している様に見えます。
これはなぜでしょうか?

まあ、その理屈は簡単で、原油の決済はドルで行われるからです。
日本もドルで原油を買っています。

もし仮に以下のようなレートで取引がされていたとします。

100円 = 1ドル = 原油1リットル

この場合日本は原油1リットルを100円で購入する事ができるというわけなのですが、ここで円安ドル高になり為替レートが1ドル=110円になってしまった場合はどうなるか。

110円 = 1ドル = 原油1リットル

になるんじゃ? と考えたあなた。実は不正解です。

円とドルの価値が変化したということは、ドルと原油のレートも変化しているということを無視してはいけません。
つまり、ドルの価値が上がっていますので、1ドルで買える原油の量が増えるという事です。

よって
110円 = 1ドル = 原油1.1リットル
原油1リットル = 100円

となる。
結局円安になっても100円で原油1リットルが買えるわけです。
ただ、これは円がドルと双璧を成す国債決済通貨(ハードカレンシー)だからこそ成り立つわけで、ウォンなんかのローカルカレンシーでは無理です。
ウォン安になったからといってドル高になるわけではない。その逆も然り。


現に最近の原油価格推移を見ると昨年12月から右肩上がり。
約10%は上昇しています。

chart park

ところがガソリン価格はと言うと・・・

カーライフナビ

昨年12月から確かに上がっていますが、言うほど上がっていません。

原油価格10%上昇 + 10%以上円安進行

ならもう少しガソリン価格が上がってもおかしくないと思います。つまり最近のガソリン価格上昇は円安の影響ではなく原油価格そのものの上昇が原因ではないでしょうか?
今のガソリン価格、エネルギー価格上昇は円高になったからといって解消できるわけではありません。

それならば円安の方が良いですよね。


まあ、円安によって輸入物価が上昇するのは確かなのですが、別に無理して輸入品を買う必要もありませんよね。
国産品を買えば良いだけのような気がします。(イオンなんかは困るかもしれませんが)

国産品が売れれば国内の雇用も改善しますので悪いことでは無いでしょう。


また、鉄鉱石の輸入価格上昇を懸念してますが、鉄鋼の売り先は海外だけではありません。アベノミクスは内需拡大策ですので、国内で売れれば問題は無いでしょう。それに、円安になるということは輸出価格も引き上げられる事になりますし輸出競争力が失われることにはなりません。

しかし、元記事中のこれはいただけないですね・・・

>「今のところ、所得収支が貿易赤字を支えていますが、貿易赤字がそれを上回る見込みが出てくると、長期金利が急上昇する可能性があります。最悪の場合には株式、為替、債券が同時に値下がりするトリプル安に陥る恐れも考えられます」(花田氏)

経常収支赤字になったら長期金利が急上昇・・・てことにはなりませんよ。
日本には260兆円もの対外純資産がありますので、ちょっとくらい赤字になっても国内の過剰貯蓄がなくなることはありません。


まあ、円安にデメリットは全くない! とは言いませんが、今の円安は行き過ぎた円高が是正されただけに過ぎませんので、そんなに不安になる必要は無いと考えます。
円安だけで国民の所得、雇用の改善効果は薄いですが、アベノミクスが本領を発揮するのはこれからですので(^_^;)

今の円安は行き過ぎた円高が元に戻っただけ、心配は無用だ と思われた方はクリックをお願い致しますm(__)m
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