ひろのひとりごと

日本は財政危機ではありません。
日本にはびこっている財政破綻論に異議を唱えます。
「日本経済が頂点に立つこれだけの理由」にて作家としてデビュー致しました。
※当ブログのグラフは自由に使って頂いて構いません。


テーマ:
もういい加減この手の「政府債務が民間資産を超えると破綻する論」は撲滅されたかと思っていましたが、まだ根強く残っているようですねぇ。
私はこの論が完全に消えるまで何度でも取り上げてやろうと思っています。

18年に限界到達も=日本国債の国内消化-独銀大手が警告
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2013012501035
【フランクフルト時事】独銀行大手コメルツバンクは25日に公表した顧客向けリポートで、日本政府が巨額の公的債務を抱えながら銀行などの国内投資家が国債を買い支え、低利回りを維持する「日本モデル」の経済は長続きせず、2018年にも限界に達する恐れがあるとの分析を示した。
 リポートは、経済協力開発機構(OECD)加盟国の中で最大である日本の公的債務は、安倍晋三首相の景気対策でさらに膨れ上がると指摘。「日本モデルは、公的債務が(銀行の国債購入原資となる)個人や企業の金融資産を超えない時のみ機能する」とした上で、国債の国内消化ができなくなれば、高利回りを要求する海外投資家に頼らざるを得なくなると言及した。 
 試算によると、国内消化ができるのは「最大でもあと10年」で、早ければ18年には公的債務が金融資産を上回る見込みだという。
 リポートはまた、民間投資家が国債を購入できなくなった場合、日銀が国債を買い取るとも予想。この結果、資金が市場にあふれてインフレを招き、円安が進行することになると分析した


>「日本モデルは、公的債務が(銀行の国債購入原資となる)個人や企業の金融資産を超えない時のみ機能する」

うーん、これだと日本国内にある債務と資産は

政府が持っている公的債務
個人や企業が持っている資産

しかないことになってしまいます。でも実際は

政府、家計、企業、NPO、金融機関がそれぞれ資産と債務を持っていますので、それらをすべて考慮しなければ正しい分析はできず、現実離れした結論が出てしまいます。

では、日本国内の金融債務と金融資産の実額を見てみましょう。
(国家のバランスシートですね)  ※出典 日本銀行 2011年6月時点

    資産   債務
家計   1490.9     352.5
政府    487.9    1076.5
NPO      54.6      18.5
企業    795.8    1140.4
金融   2786.6    2768.4
---------------------------
合計   5615.8    5356.3  [兆円]

つまり、

日本国内の総資産と総債務は

総資産 5615.8 兆円
総債務 5356.3 兆円 ということになります。

つまり日本は259.5兆円資産超過しているということですね~
(これが対外純資産)

だからと言って日本の国債発行余力は後259.5兆円しか無いんだ~という事にはなりません。
※出典 国民経済計算確報

このグラフを見て頂ければ分かりますが、日本国内の負債の増加とともに資産も増えているのが分かります。
これはまあ考えてみれば当たり前で、

例えばAさんが住宅を買うのにB銀行から3000万円を借り入れた場合。

※借りる前
       資産         負債
Aさん     0円        0円
B銀行  3000万円      0円
--------------------------------------------
      3000万円      0円


※借りた後
       資産          負債
Aさん   3000万円     3000万円
B銀行  3000万円(債券)     0円
--------------------------------------------
        6000万円    3000万円

Aさんが銀行でローンを組み、3000万円を借りるとその時点でAさんの手元に3000万円の現金がありますよね。
それと同時に、ローン(負債)が3000万円発生するわけです。

銀行側はAさんにお金を貸し付けることで3000万円の現金資産がローン債券(金融資産)に置き換えられます。

というわけでAさんが借金をすることで日本国内に新たに3000万円の金融資産と負債が発生しますので、国内の負債が資産を上回る事はありません。

誰かが借金をして資産が増える。
これは資本主義の基本中の基本である「信用創造」なわけで・・・

【国民経済8】資本主義の基本「信用創造」の仕組み

http://ameblo.jp/hirohitorigoto/entry-11347795148.html


信用創造とは日銀が発行するお金、マネタリーベースを元金に、借金を繰り返してマネーストック(預金)および金融資産を何倍にも膨らませる事。
つまり借金をして資産を増加させ経済成長する。これが資本主義の本質です。

政府債務が国内資産を越えて破綻する~ と言っている人は資本主義経済の基本すら理解していないのかなぁと言わざるを得ません。


あと、もう一度上のグラフを見て頂けると分かるのですが、日本の資産と負債の推移は上がったり下がったりしているものの(株時価総額の上下の影響)、トレンド的には横ばいです。

日本全体での借金は増えていません。

あれ?でも日本政府は負債を増やし続けている。ということは政府以外の誰かが借金を減らしている(返済している)という事になります。

その借金を減らしているのは誰かというと、これですね

 グラフ保存
※出典 国民経済計算確報

国内企業です。

誰かの負債は誰かの資産ですので、負債を返済して減らせばその分国内の資産は減少することになります。
これを信用創造の逆の「信用収縮」と言うのですが、

【国民経済9】「信用収縮」への対応
http://ameblo.jp/hirohitorigoto/entry-11401866507.html


つまり今の日本では民間で「信用収縮」が起こり負債と資産が減少。
その資産減少分を政府が借金「信用創造」により補填して、なんとか均衡を保っているのが現状ではないかと思います。

もし日本政府が負債を積み上げる事をしていなかったら、我々民間の資産は大きく減少し、日本の経済は崩壊していたでしょうね。

「政府の負債」だけを見ても、日本が置かれている現状を知ることはできません。全体を鳥瞰的に見なければ。
正しいソリューションは正しい現状認識からしか生まれないのです。

では、この現状をどうやって打破すればよいのか? についてですが、

民間で信用収縮が起こっている原因は、

企業がお金を借りてくれないからです。

ではなぜお金を借りてくれないのか?

それはデフレだからです。デフレではお金の価値が上がっていきますので、借金の価値(負担)も同様に上がっていってしまいます。なおかつデフレ不況下では投資を拡大しても利益を出せる見込みがありません。

借金の負担が増大し、投資しても利益を出せる可能性が低い。 
つまり投資効率が極めて悪い状況で、銀行から積極的にお金を借りて投資を拡大しようなんて考える企業はほとんど居ません。

じゃあどうすればよいのか?
誰もお金を借りて投資しない今のデフレ下の日本において、金融機関からお金を借り、投資を拡大できる経済主体は政府以外に存在しません。
政府が積極的に金融機関からお金を借り「信用創造」を働かせて「有効需要」を創出するわけです。

【国民経済10】有効需要を増やせ
http://ameblo.jp/hirohitorigoto/entry-11403840327.html

政府が有効需要を作り出せば、その需要に誘発されて民間企業が投資と雇用を増やすようになります。
そうすれば民間で「信用創造」が機能し始めてデフレを脱却し、資産と負債が拡大して経済成長を成し遂げることが可能になるわけです。

今までの日本政府は国債を税収減の穴埋めにのみに使用しており、有効需要拡大にまったく振り分けられていませんででした。
これでは経済が成長するわけもなく、デフレ脱却できるわけもなく、ただいたずらに政府の債務だけが増え続けていた・・・というわけですね。

ですが、今回のアベノミクス三本の矢の1つ「積極的な財政出動」により有効需要の拡大が期待出来ますので、このバカみたいな負の連鎖から抜け出してしまいましょう。

にしても、この記事に「試算によると国内消化ができるのは最大でもあと10年」と、書かれているが、一体どんな試算をしたのか・・・。その内容を見てみたいw

また、「海外投資家に頼らざるを得なくなる」と言っているが、既に国債の半分を海外に頼っているドイツに言われたかないわ~。
と言うか時事もこんなの記事にしないで欲しい。


相変わらず財政破綻論はレベルが低すぎる! と思われた方はクリックをお願い致しますm(__)m
  ↓

人気ブログランキングへ

AD
いいね!した人  |  コメント(22)  |  リブログ(0)

山本博一(ひろ)さんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

AD

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。