ひろのひとりごと

日本は財政危機ではありません。
日本にはびこっている財政破綻論に異議を唱えます。
「日本経済が頂点に立つこれだけの理由」にて作家としてデビュー致しました。
※当ブログのグラフは自由に使って頂いて構いません。


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昨日の政府・日銀が発表した共同声明はちょっと期待はずれな内容でした・・・

2%のインフレを「目処」とするのではなく「目標」としたのは良いのですが、

「無制限」の金融緩和ではなく「無期限」として、「できるだけ早期に実現」ってなんと曖昧な・・
また、緩和開始時期は来年の2014年からってちょっと、動きが遅すぎ。
さらに目標とするインフレ率にはエネルギー価格を含めるCPIを指標とするわけで、これ・・原油高騰などでエネルギー価格が引き上げられたらめでたく「インフレ目標達成~~」てな事になりかねません。

おい日銀!デフレ脱却する気なんかサラサラ無いだろ?と言われても仕方がない内容となっています。
市場の反応を見ればそれは明らかですね。(午後1時の発表直後株価急降下)

とまあ、この経緯については三橋氏がブログで詳しく解説されておりますので、こちらをどうぞ

続 日銀法再改正への道

http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-11454575685.html

というわけで、これはもう「日銀法改正」しか無いなと思うのですが、この日銀法改正についてなぜかドイツから懸念の声があがっているようです。

コラム:白川日銀の粘り勝ち、アベノミクスに軌道修正の気配  田巻 一彦
http://jp.reuters.com/article/jp_eurocrisis/idJPTYE90L06R20130122
一部引用
<独連銀総裁が懸念した政府の日銀への干渉>
欧州中銀(ECB)の理事会メンバーである
バイトマン独連銀総裁は21日、ドイツ証券取引所主催のイベントで講演し、日本政府が日銀にさらなる金融緩和を迫ったことは、ハンガリー政府の同国中銀に対する行為と同様、日銀の独立性を危険にさらしていると指摘。「両国では政府が積極的な緩和を求めて圧力をかけることで、中銀の領域に大いに干渉し、その独立性を脅かしている」と懸念を表明していた。
このバイトマン総裁の発言は、私が想定した「無制限緩和」的な手法を前提にしている可能性が高いと思う。もし、「無制限緩和」のような仕組みが導入されれていれば、日銀は甘んじてバイトマン総裁の批判を受けなければならなかったと考える。しかし、白川方明総裁が率いる日銀は、かつてない粘り腰を発揮し、独立性の放棄という危機を何とか脱したかたちだ。


このバイトマン氏の発言に乗っかる形でこんなコラムも

ハンガリー中央銀行の教訓に学べ
政権と中銀の緊張関係は日本と類似

http://toyokeizai.net/articles/-/12573

  ↑※読む必要は無いと思います。無駄に長い・・・

どうやらメディアでは、「日銀の独立性が失われればハンガリーのように国内経済が大混乱を起こしてしまう」といった論調、手法で日銀を擁護する動きがあるようです。
海外の要人がこんなこと言っている! とやるのは日本のメディアの常套手段ですからね・・・

まあ、とりあえずハンガリーと日本の置かれている状況を整理してみましょう。

まずインフレ率の推移
出典 IMF

ハンガリーは随分と高インフレで、デフレで悩まされている日本とはまったく真逆の状況です。
需要に対して生産供給能力がかなり不足しているんでしょうねハンガリーは。

次に経常収支
 グラフ保存
出典 IMF

ハンガリーは長年経常収支赤字を続けており、国内は過小貯蓄です。
対外資産より債務が多くこれも日本とは状況が真逆。


さて、次にハンガリーが何をしでかしたのかと言うと・・・結構無茶苦茶なことをやっていますw

ハンガリーはリーマン・ショック後財政危機に陥り、IMFやEUに支援を求めたのですが、緊縮財政を実施せよとの条件を突きつけられます。
しかし、現ハンガリー政権は積極財政で景気と雇用を改善するという公約を掲げて選挙に勝ったばかりであったため、その条件を拒否

そしてEU、IMFからの支援を受けられなくなったため自国通貨(フォリント)が信用を失い下落、長期金利も10%を超えました。

ここで言うハンガリーの財政危機とはハンガリー政府が発行した自国通貨(フォリント)建て国債の事ではなくて、民間が負っている外貨建て対外債務のことです。(住宅ローンとかも外貨建てで組んでいたそうです。私は怖くてそんなことできない)

ハンガリーは万年経常収支赤字の国ですので、国内は過小貯蓄。お金が無い。
さらにインフレギャップが存在する供給不足の国です。

つまり自国通貨フォリントの信用が著しく低い国なんですよね。
通貨の価値は国内の供給能力によって担保されていますから。

通貨の価値を担保しているのは供給能力
http://ameblo.jp/hirohitorigoto/entry-11430560207.html


そこで困ったハンガリー政府はなんと、中央銀行が持っている外貨準備を景気対策および、民間、地方自治体の債務返済(外貨建て)に使用できるように、中銀法を改正しようとしました。
 
その時の記事がこれ (1年前)

ハンガリー経済省、中銀の外貨準備を刺激策に充てる可能性を否定
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPTJE80201920120103
ハンガリー経済省は3日、同国政府が中銀の外貨準備を経済刺激策や地方政府の債務返済に充てることを検討しているとする国内メディアの報道を受け、外貨準備を経済刺激策に充てる可能性を否定した。地方債務の返済検討には言及していない。


外貨準備を溶かすと、自国通貨を高く保ちながら景気対策打てますからね。インフレ率の高いハンガリーでは有効だと思ったのでしょうが、完全なその場しのぎですね。

結局国内外から批判を受けて、この試みは頓挫したのですが、この行動によってさらにハンガリー政府の信用は落ち。フォリントは下落しました。

2008年 1ドル=170フォリント
2012年 1ドル=210フォリント  ※ざっくりです

ドルが下落する中の通貨切り下げですので、対円ではどれだけ下がったのか。

まあ、そのおかげでハンガリーは経常収支黒字に転換できたのですけど、長期金利が高騰してしまったので政府の資金調達がままならなくなっています。

なんかハンガリーを見ているとギリシャがまともに見えないこともない。


多分、ドイツのバイトマン氏、それと日本のメディアは、

「日本も日銀の独立性を脅かせば、国債や通貨の信認が失われてハンガリーのようになってしまう~」

と言いたいのでしょう。
だがちょっと待って欲しい。

ハンガリー政府は外貨準備を使用するために中銀法を変えようとしたのに対し、日本政府はデフレ脱却のために日銀法を変えようとしているだけです。

それにハンガリーはインフレで、日本はデフレです。

目的も経済背景もまったく違うのにこれをどうやったら同一視できるのでしょうか?
日本をこんな無茶苦茶なハンガリーと一緒にしないでほしい。 (もしハンガリーの方が見てたらすみません・・・)


デフレで国内が供給過剰の状態。
経常収支黒字で対外純資産国。
国内金融機関に多額の貸出切れない過剰貯蓄がある。

こんな状態で日銀法を改正したからといって、通貨の信認が失われるのか?長期金利上がるのか?

ってな話です。


それに日銀の独立性が失われると言っても、失われるのは目標の設定のみで、その目標を達成するための手段については独立性は保たれます。

つまり、インフレターゲットなどの目標は政府が決めて、その目標を達成するための手段については日銀にお任せしますよ。
ただそれだけ。

また、今まで日銀は目標を達成できなかったとしても、誰一人としてその責任を負うことは無かったのですが、日銀法改正案には国会に日銀総裁の罷免権が追加される見込みですので、日銀は結果責任を取らされることになろうかと思います。

でもこれの何が問題なのか良くわからない。


手段の裁量については日銀側にあるのですから、変な目標を立てなければ特に問題はない。
結果責任を負わせられないのなら、日銀の取り組み姿勢が疑われることになります。
金融は国民経済に直結する重要な要素、それなのに国民の審判を受けない、国民の声で辞めさせられない者が勝手にコントロールできるのは民主主義の観点からも問題大有りです。

今まで日銀を野放しにし、暴走を許していたから今日まで続く長いデフレに国民が苦しむことになっているのですから、日銀法改正はぜひ達成していただきたい。

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