休日の土曜日、依然として脚が痛いし咳もでます。
全く気分がのりません。
こんな時は好きなものでも食べに行くにかぎります。
僕は「きみのや」にうなぎ丼を食べに出かけました。
街路樹は紅葉し秋が深さを増しています。
僕はいつもの上丼をオーダーしました。
しっかり焼いてしっかりタレのついた鰻一匹分のうなぎ丼が出てきます。
吸い物にも、しっかりと肝が入っています。
それを強調する為なのか必ず丼に蓋がしてあります。
吸い物の方には蓋がありません。
中央通りからみち一本入った住宅街で清閑を絵にかいたようなただずまいです。
特にうなぎのしっぽの部分を食べるときは至福の気分です。
帰りに「ごっつぉーさん」と言うと。
ちゃんと「ありがとう」と返してくれます。
マンションへ帰る途中、まずダイコクドラックに立ち寄りました。
ジキニン顆粒を仕入れました。
ダイコクドラックを出ると面白い新刊でもでていないかとAPITAの4階にある宮脇書店に立ち寄りました。
著者が僕よりも年長の男性であることです。
突出した才ある内容でない限りこの基準はくずしません。
女流作家の作品が肌に馴染まないことと、自分より人生経験の少ない人々の筆先三寸の作品に時間を費やしたくないからです。
生憎、今日は僕のメガネにかなった新刊を見つけることができませんでした。
何となく、のらない気分を晴らすために美味しい生クリームのクレープを食べてみたくなったからです。
マンゴーアイスをオーダーしました。
それを持って外にでると外はもう夕暮れていました。
脚が痛く痺れ、激しい咳が出て痰が絡む苦痛を道行くすべての人々に無視されているひどい孤独を感じました。
紅葉した木々のにわか雨による落葉に、絶望的にうらぶれた自分を投影するのでした。