2009年10月02日(金) 05時15分51秒

ザクロ色した魚の唐揚げ

テーマ:食事・嗜好・飲酒

日本在住時代の僕は、
毎日のように海魚料理を食べても、飽きることがないほどの魚大好き人間でした。

バンコクには日本スタイルの居酒屋が多く、
いつでも日本食を食することができる幸せがあるのですが、
新鮮な日本近海魚となると、
殆ど絶望状態と言っても過言ではないように思います。


タイ人の多くは、天然の海水魚よりも、養殖の淡水魚の方を好む傾向があります。
タイ湾から遠く離れた内陸部や山間部ならば理解もできるのですが、
海岸線に近い地域の人々も、養殖の淡水魚を好むのは何故なのでしょうか。

タイ湾に程近い魚市場を覘いて見ると、やはり淡水魚のオン・パレードでした。
         庶民が愛するプラー・ニン ปลานิง ปลานิล ( テラピア )
         タイ魚料理の定番のプラー・チョン ปลาช่อน ( 雷魚 )
         秋篠宮の大好きなプラー・ドゥック ปลาคุก ( なまず )
         淡水魚の高級魚とされるプラー・タプティム ปลาทับทิม ( ザクロ魚 )

タイに魅せられてロングステイ
養殖淡水魚の高級魚・プラー・タプティム ( ザクロ魚 ) 一匹150バーツ ( 約430円 )
(後方に見えるのが生鮮の状態、手前が唐揚げした状態)

 
市場で行われていた魚の調理方法としては、
塩を塗した魚の腹内にハーブを詰めて中火で炙ったプラー・ヤーン ปลาย่าง
蒸した魚にライム味のマナオのスープをかけて漬した ヌン・マナオ นึ่งมะนาว
蒸した魚に中国醤油を用いたスープをかけて漬したヌン・シーイウ นึ่งซีอิ๊จีน


などがありますが、なんといっても、僕の最大のお気に入りは、
プラー・タップティム・トーッツ・グロープ・グラティアム
ปลาทับทิมทอดกรอบกระเทียม
カリカリに唐揚げして大蒜をまぶしたザクロ色の魚
略して “ プラー・タップティム ” です。( 上下記写真 )

 
タイに魅せられてロングステイ
カリカリに唐揚げして大蒜をまぶしたプラー・タップティム ( ザクロ色の魚 ) 一匹150バーツ ( 約430円 )
(大きさのサイズは約30cm)


プラー・タプティム ” は、
市場の魚屋さん、スーパー・マッケトで容易に買い求められますが、
養殖の淡水魚の中では高級魚として扱われているだけあって、
タイ庶民の魚とされる “ プラー・ニンปลานิง
ปลานิล ( テラピア ) よりも
2倍から5倍の高値で売られています。

プラー・タプティムの代表的な調理方法としては、
“ 蒸し + ライム味漬し ” と “ 唐揚 + 大蒜塗し ” がありますが、
僕のお好みは、淡水魚の匂いが完全に消え失せる大蒜たっぷりの唐揚です。

家内と僕の二人だけの我が家の食卓では、
30cmもある大振りの魚( 1匹 150バーツ、約430円)は大き過ぎるので、
20cm程度の小振りの“ プラー・タプティム ”( 230円 ) で充分です。

聞くところによると、
養殖高級魚の“ プラー・タプティム ”の素性は、
タイ庶民の大衆魚 ( 養殖 ) と称される “ プラー・ニン
ปลานิง ปลานิล を交配させて
産み出された魚種なのだとか。

タイの大衆的な養殖魚となった “ プラー・ニン ” の誕生の背景には、
今上天皇 ( 平成天皇 ) が皇太子 ( 明仁親王 ) だった頃の逸話がありました。


《 タイ仏暦の2507年 》 西暦 1964年12月
日本の皇太子と美智子妃殿下がタイ国をご訪問された折に、
タイ国王から “ タイ国民の蛋白質不足問題 ” の話を拝聴。

《 タイ仏暦の2508年 》 西暦 1965年3月25日
魚類学者でもある皇太子は、タイ国王の抱える問題解決の一助として、
50尾の “ テラピア・ニロチカ ” ( イズミダイ ) を贈呈。

《 タイ仏暦の2509年 》 西暦1666年3月17日
タイ国王は、チトラダー宮殿内の池で50尾を飼育。
3~5cmに育った約一万尾の稚魚を漁業局に御下賜。

その折に、
“ テラピア ” のタイ語名を “ プラー・ニンปลานิง ปลานิล と御命名され、
この養殖魚をタイ国民の蛋白源として広めるように御下命。
その後、
僅か6ヶ月で300g以上にも生育する雑食性の “ プラー・ニン ” は、
タイ全土に普及、今や、タイ国民の重要な蛋白源の役を果たしています。
 
タイ国王が、この魚の名前を “ プラー・ニン ” と命名されたのは、
日本の皇太子名の “ 明仁 ” の “ ” の音読みから採られたとあります。

タイ王室と日本の皇室の良質な関係が、
次世代にも引き継がれることを祈念したいと思います。



( 注 )
プラー・ニン
ปลานิง ปลานิล ( 意味合い : 明仁親王から提供を受けた魚 )
プラー ปลา= 魚  、  ニン นิล = 明仁親王の名前の一字

青黒い魚体、白身で淡白な淡水魚 & 汽水魚
カワズスメ科 ( シクリッド科 )、ティラピア属
日本名はテラピア、イズミダイ、チカダイ
原産地はナイル河 
 
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コメント

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10 ■Re:タイおたく爺さん

ご指摘の通りปลานิลが正解ですね。僕の辞書には、ปลานิลは、เป็นปลาที่นำมาจากต่างประเทศเพื่อเลี้ยงเป็นอาหาร nile tilapia(tilapia nilotica)・・とあり、นิลとは、สีนิล,สีดำであり、พรอยสีนิล(黒サファイア)、พรอยสีดำ(漆黒晶石)の例が揚げられています。タイ国のปลานิลと明仁皇太子の繋がりは、1965年3月25日、明仁皇太子がプミポン国王贈られた50尾のปลานิลの稚魚が始まりだそうです。国王は、王宮内の池で50尾の稚魚を1万尾に増殖してから漁業局に御下賜。その後、タイ庶民層の廉価なタンパク質源として全国に普及したそうです。นิลの起源が明仁なのかどうかは不明ですが、タイ人の中にはそのように思っている人もいます。しかし、起源としては、nile tilapiaの方に説得力がありそうですね。

9 ■プラーニンの名前の由来

今さらのコメントで恐縮ですが、プラーニンの正しい綴りは、ปลานิลです。ปลานิงではありません。そうなると、プラー・ニンのニンが昭仁の仁という俗説もあやしくなってきます。仁の音読みならわざわざลを使うのは不自然。もともとティラピアはナイル川原産なので、ナイル川という意味でนิลとなずけたという説の方が正しいような気がします。ナイル川は普通タイ語では、ไนล์と綴りますが、これは英語読みをそのままタイ語にしたもの。ナイル川はフランス語ではNilなので、フランス語のナイルをタイ文字にすれば、นิล。そしてプミポン国王が一番得意な言語はフランス語。プミポン国王が学校教育のほとんどをフランス語で受けたことを考えれば、プミポン国王がナイル川ならนิลと考えたのは自然なことだと思います。

8 ■Re:あらら・・・

>シロさん
家内の話によると、笠戸にヒラメの養殖場が出来たのは最近だそうです。30年前に食べられたのは、きっとカレイだったと思いますよ。

7 ■あらら・・・

私が食べたのも『カレイ』じゃなくて『ヒラメ』だったのかもしれません。なにせ小学生のときのこと・・・30年前です!
奥様のふるさとが笠戸なんですね・・・。きれいな笠戸大橋を夏休みの宿題に描いたことがあります。徳地の山奥からしょっちゅう釣りに出かけていました。

6 ■languidさん

僕もタイ人の先生から教えて貰うまで、プラーニンと今上天皇の話は知りませんでした。
屋台といえども、良質な油を使用している店の魚の唐揚げは、とっても美味しいですね。

5 ■Re:カリカリッ・・・

>シロさん
タイの庶民を主な対象にしたスーパーでは、プラー・ニンは売っていますが、値段の高いプラー・タプティムの唐揚げは売っていませんね。
下松(家内の故郷)の笠戸島で、ヒラメの唐揚げを食べた想い出があります。

4 ■Re:魚

>kiiさん
正しくはナムチムに付けて食べるのでしょうが、僕は、ナムチムを魚の上にたっぷりとかけて、魚肉をつまむのが好きです。

3 ■無題

プラーニンの誕生の背景に、日本の皇室があったのですねー。全く知りませんでした。

もう15年ほど前のことですが、バンコクで、地元の同年代の子と一緒に、屋台でテラピアのから揚げを買って食べました。
親からは、屋台のものは食べないように言われていたのですが、影でこっそりね。(^▽^;)

すごく美味しいと思った記憶があります。

2 ■カリカリッ・・・

今にも音がしそうな美味しそうな揚げあがりですね~。。。
山口の笠戸島で巨大な『カレイのから揚げ』を食べたのを思い出します・・・。430円はタイでは相当な高値ですね。

1 ■魚

日本の「タイ弁」界では、こういう料理の場合、小さな鯛が代用として供されているようです。この空揚げはナムチムにつけて食べるのですか?
僕は幼い頃、魚が嫌いだったので、焼くにしても煮付けでも丸ごとの魚って、今でもちょっと苦手なのですが(今では食べますが食べ方が汚いんです)ヌンマナオは好きですね。

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