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Les misérables



何だか未だに気持ちがまとまらなくてとても支離滅裂な文章になりそうなんですが、
書くことでまとまりそうな気がするので、日記を読んでいると思ってお付き合いください。


ロンドンに来たら絶対観たかった一番の演目は、やはり『レ・ミゼラブル』でした。



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世界中が新演出版に切り替わったなか、
発信源であるロンドンは旧演出版に戻し上演を続けています。

映画版にも影響を受けた新演出版の要素が、
今のこの旧演出版に少し取り入れられているのも面白いところ。

盆が回っているだけで、「あ、レミだ。」と長年慣れ親しんだ演出にホッとするような不思議な感覚があり、
新演出版初年度と2年目に関わらせていただいた身ですが、
あくまでこの旧演出があってこその新演出版であり、
改めて旧演出版の良いところ、それぞれの素敵なところを見つめられた気がします。


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計算され尽くした舞台上の動きと役の心理描写が本当に美しい旧演出版。



特に印象に残ったところを書き出すと、

バルジャンの心の変化
→全体を通して本当に素敵でした。
一緒に心揺さぶられました。


司教様のエネルギー
→躍動感があり言葉のエネルギーを伝えてくれます。
バルジャンが心動かされたのが納得。

ジャベールの挫折
→学生たちやガブローシュの死を目の当たりにし苦悩している姿から、バルジャンを逃し自殺を選ぶ時の葛藤が見事でした。

学生たちの最期
→決意し死へ向かう時の意思の統一が素晴らしかったんです。
皆同じ志を持って同じものに向かっていっているのが痛い程伝わり感動しました。

グランテールの恐怖
→♪Drink With Meのグランテールの問いかけに涙してしまった!
まさかここで泣かされるとは…。
他の学生たちと同じで、死への恐怖に気付かされました。

バルジャンの神へその身を捧げる姿
♪Bring Him Homeで十字を切って歌い出し、十字を切って終わるのが素敵で、
神と共にある姿が心に残りました。



盆の回転と共に時間と気持ちが連動して動いていく様子が本当に凄い。

レミゼは全編歌のミュージカルですが、
やはり根底の部分で大切なのは芝居だと思います。


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リアル。

ここで出て来たリアルは新演出版のリアルとは少し違います。

反射神経の芝居に対してのリアルが一番違うかも…。

簡単に言うと、反応の芝居がquickだったり鋭敏だったりするのが新演出版。

例えば、新演出版初年度の時は特に、エポニーヌの最期の痛みをリアルに表現してほしいと言われて、
美化せずロマンティックにならないように歌ってほしいと言われました。
痛みの方を強調してほしいと。

バリケードで学生たちがアーミーオフィサーに反応する箇所もquickな反応を求められて、
咄嗟の反射神経のようなものが大切なんだなと思いました。


旧演出版は逆。
演劇的に表現しているんだけどリアルさがあって、
一瞬何にも反応できない瞬間があったりするのがまたリアルなんです。

何が正解という訳ではなく様々な表現があるなかで、
旧演出版は旧演出版に合ったリアルさ、
新演出は新演出に合ったリアルさを追求しているということなんだと思いました。



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そんなことをカーテンコール中に漠然と考えていたところに、突然警報が鳴りました。

比喩ではなく、本物のemergency call。

カーテンコールのバウが終わり、バルジャンが最後に残り手を振り下手舞台袖に入った瞬間。
オケが止んだ瞬間でした。


一瞬何のことだか分からず、頭で理解するまでに時間が必要でした。

地震のアラームはいつの間にか慣れてしまったのが怖いですが、
他で警報が鳴るような事態に遭遇したことがありません。
危機感が備わっていないのです。


ぴたりと動きが止まっていたのは私だけではありませんでした。

世界中からレミゼを観に、観光客も多い劇場です。
特にアジア人は一歩踏み出すまでに時間がかかりました。

ここでまさか先ほどまで考えていた、リアルな表現を目の当たりにしたのです。
自分も含めて、無意識下での本来の反射神経というものを実際に見てしまいました。

劇場から出る間もそんなことばかり考えていて、
お芝居のことを考えながら逃げるのもある意味私のなかでのリアルだったのですが、
私にはレミゼのバリケードのシーンでアーミーオフィサーが警報を鳴らして学生たちに呼びかける際の学生の意識の向け方とダブり、
だからさっき観たレミゼはリアルだったんだ!とひとりで勝手に答えが出ていました。


新演出版1年目の時の稽古で、エポニーヌとファンティーヌにはファイティング稽古というものがありました。

屈強な外国人スタッフを、何の手を使ってもいいから5分間で倒せというものです。

普通に生きてなんかいけない。
すれ違った人に刺されるかもしれない。
レイプされるかもしれない。
日本人は危機感がない!
……と散々言われました。

だから今回のことは、新演出版と旧演出版の違ったリアルが合わさった体験でした。

何を言っているのか分からなかったらすみません。

でもレミゼを日本、韓国、NY、West Endと観てきたなかで、
今のヨーロッパ情勢も感じられる新たな発見でした。


皆さん凄い精神力で舞台をやられてるんだな。
大ごとにはならなかったけど、きっと本番中に伝えられていたはずです。

この環境下でエンターテイメントをやる意味。
命を扱う題材に取り組む責任。

やはりレミはたくさんの感情を与えてくれる素晴らしい作品だと思いました。



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