今日も雨こそ止んだものの曇り空スタートのブリュッセル。それでも昼過ぎから徐々に陽射しが出てきましたが、夕方には青空が広がってきました。

ここ数週間の悪天続きの日々をなんとか乗り切って来れたのは、チョコレートのお陰かもしれません。 ブリュッセルでの サロン・デュ・ショコラ Salon du Chocolat からそろそろ1ヶ月。その時求めたチョコレートも昨晩最後の数粒を食べ終えてしまいました…。

サロン・デュ・ショコラ出店者の中で、既に知っている処に関しては普段お店に足を運べばいいかなとなるので、試食はそれ以外が中心になり、更にはベルギー国外のショコラティエにはここぞとばかり関心が高まります。

 

その中で僕が一番気になったのが、フランスはボルドーから初出展の アスナ・ショコラ・グラン・クリュ Hasnaâ Chocolats Grands Crus 。 のアソートメントを購入してみました。 

 



ここのショコラトリーの名前にもなっている、アスナというのはアラブ系の女性のファーストネームで、ブース奥の写真(ちょっと切れてしまっていますが)で顔を覗かせているショコラティエご本人のお名前。モロッコ・カサブランカ出身で、ブリュッセルのサロンにはポルトガル系のご主人(眼鏡を掛けているお方)が来ていました。

 

ナインナップはもっとあるのですが、ブリュッセルのサロン用にはその中からセレクトされた20種類弱。

 

季節限定の秋冬コレクション、その中から2種類、アルコール入りの半円形のものから手に取っていきます。

 

赤いほうは、フランス語ではグリオット griotte と呼ばれるモレロチェリーを使ったボルドーのお菓子、ギネットを模した“Comme Une Guinette”。チェリー酒キルシュにつけたコンフィとガナッシュの組み合わせなんでしょうか?上品な甘酸っぱさが魅力。

 

Comme Une Guinette

 

お次の黄色い“Madinina”。マディニーナというのは、カリブ海に浮かぶフランスの海外県でもあるコロンブスが発見した島、マリティニークのこと。カリブの人たちの言葉では「花の島」を意味して、中のガナッシュは島の特産であるバナナとラム酒のガナッシュ。これ僕はだいぶ気に入りました!

 

Madinina


パーマネントコレクションの中には、白、黒両方のセサミのプラリネもあり、ゴマの風味豊かですが、ザラリとした食感が個人的にはあまり好みではないかなと。


Cinzolino

他では、下の丸い点線付きのコリアンダーのプラリネがウリのようで、クラブ・デ・クロクール・ドゥ・ショコラ “Club des Croqueurs de Chocolat”(CCC)という愛好家クラブの鑑評会で、2016ー2017年のミルクプラリネ部門で金賞受賞した一品。らしいのですが、こちらは味も含めあまり好みではなかったです…。


Coriandre

クラブ・デ・クロクール・ドゥ・ショコラ “Club des Croqueurs de Chocolat”(CCC)というのは、直訳すると「チョコレートをバリバリ食べる人達のクラブ」という愛好家クラブがフランスにあり、“Le Guide des Croqueurs de Chocolat” ル・ギード・デ・クロクール・ドゥ・ショコラという、フランスのショコラトリーのガイドブックをミシュランのように毎年発行しています(詳しくは All About からどうぞ)。この愛好家クラブのことは昔の日本の雑誌(既に廃刊のTITLE)で見ていて知っていましたが、その様子はこんな感じで、比較的お歳を召した重鎮が品評している模様です(これは2004年秋のメンバーなので、現在はもしかしたら若返っているかもしれませんが)。



そういえば、サロン・デュ・ショコラでもブースに賞状が飾ってありました。

        

 

そして、カカオにこだわっている“Grand Cru”シリーズのシングルカカオを使ったガナッシュ。全6種あるうち、ブリュッセルのサロンで出品されていたのは半分の3種。ちょうど、それぞれカカオの品種もちょうど3種「クリオロ種」「トリニタリオ種」「フォラステロ種」を揃えて味比べ出来るようにセレクトされています。

 

 

いずれも上質なガナッシュで、“Sao Tomé”(サントメ、フォラステロ種67%)“Indonésie”(アンドネジー = インドネシア産、クリオロ種75%)“Papouasie”(パプアジー = パプアニューギニア産、ミルクチョコ47%)それぞれ風味の違う3種を楽しめます。“Sao Tomé”も、前出のCCCによってガナッシュノワール部門で金賞受賞。香辛料のような風味のガナッシュは初めての味わいでしたが、なかなか病みつきになりそうなクセのある大人の味でした。

 

カタログを眺めていると、今回のサロンにはなかったフレーバー付きのガナッシュが幾つもあったので、来年はそれらも持って出展してもらいたいなと。今後も注目していきたいショコラティエとなりました。

 

それにしても、久々に勉強しながらチョコレートいただきました。ベルギー内のショコラティエに通って、違いのわかるオトコになりたいものですね。

 

Hasnaâ Chocolats Grands Crus

https://www.hasnaa-chocolats.fr/


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